お葬式の準備をするなかで迷うのが葬儀社選びです。
そのなかでも、「小さなお葬式」と「イオンのお葬式」のどちらがよいかで迷われていませんか?
どちらも明朗会計をうたっていますが、どのような違いがあるのでしょうか。
今回は「葬儀の透明化」を掲げる両社の葬儀プランが具体的にどのように違うのかを徹底比較します。
※両社とよく比較される「よりそうお葬式」については下記の記事を参考にしてください。
格安プラン葬儀「小さなお葬式」と「よりそうお葬式」費用などを徹底比較
目次
小さなお葬式とは
小さなお葬式とはどのような葬儀サービスなのか?
ここでは、その詳細をみていきます。

小さなお葬式とは?
「小さなお葬式」は不透明だった葬儀価格を透明化し、明朗会計のセットプランを掲げました。分かりやすいシンプルなセットプランを2009年10月から提供しています。
サービス開始から累計の依頼件数は59万件※1を超え、業界No.1※2に成長した株式会社ユニクエスト(大阪市北区)が運営しています
※1累計の依頼件数59万件:2025年4月時点 ユニクエスト調べ
※2業界No.1:2017〜2024年 葬儀受注件数に関する調査(TPCマーケティング・リサーチ調べ)
葬儀の常識を打ち破るセットプランサービス
小さなお葬式は、セットプランが一番の特徴です。
家族葬、直葬、一日葬といった最近増えてきている葬儀ごとのセットプランがあります。
プランにはそれぞれお葬式に必要な「祭壇」「棺台」「寝台車」「運営スタッフの人件費」などが含まれたセット料金になっています。
葬儀を行う際の一番の不安なポイントは、やはり費用に関することではないでしょうか。実際、鎌倉新書の調査(※)によると、3人に1人が見積もり額よりも支払い額の方が高くなっており、その差額は平均19.5万円にも上ります。「想定していた費用と差があった」「費用の説明が不十分だった」という声も多く、価格の不透明性が大きな不安要素となっています。
小さなお葬式が急速にシェアを伸ばしているのは、分かりやすいシンプルな料金体系が支持を得ているのです。
※ 出典:株式会社鎌倉新書「第1回 葬儀費用の実態と納得度調査(2025年)」
全国の葬儀社と提携
小さなお葬式は自ら葬儀を施行するのではなく、全国の提携葬儀社を紹介する葬儀紹介サービスです。
提携式場は全国に4,000件以上(一部の離島を除く)あり、幅広い地域で利用できます。専用のフリーダイヤルは24時間365日対応しており、急なご依頼にもスムーズに対応できる体制が整っています。
定額のお布施&檀家不要の僧侶派遣サービス
最近では付き合っている寺がない場合なども多く、その場合は葬儀社の紹介などで新たに檀家となることが多いです。
お葬式の費用で最も悩むポイントがお寺へのお布施です。
お布施は「お気持ちだけ…」が前提ですが、実際には読経などのお勤めや授与される戒名のランクごとに金額が変わり、葬儀社への支払い以上に不透明でわかりづらいのがお布施の実態でした。
そこで、小さなお葬式では、僧侶を派遣する「てらくる」というサービスを2012年9月から提供しています。
この「てらくる」の特徴は定額で追加料金なしのお布施です。また、派遣された寺院の檀家になる必要はなく、葬儀や法要など一回ごとの付き合いというのもポイントです。
また、最近では海洋散骨や永代供養墓など、お墓や散骨などにも定額のサービスを広げています。
イオンのお葬式とは
では、次に「イオンのお葬式」についてみていきます。

イオンのお葬式とは?
流通大手のイオンが手がけるのが「イオンのお葬式」です。イオン独自の品質基準を満たした葬儀を実施し、年々着実にシェアを伸ばしてきています。
公式ホームページはこちらです。
イオンも同じく「葬儀料金の明朗化」
イオンでも、2009年9月から「イオンのお葬式」という葬儀紹介サービスをスタートさせました。
消費者需要を取り込み、葬儀社との仲介型モデルを採り、費用やサービス内容の明示を重視する運営で、直葬や家族葬などのプランを扱っています。同時期にスタートした両社が、葬儀業界の透明化を進めているのです。
葬儀に対するイオンの独自基準
イオンの一番の特徴は、特約店が執り行う葬儀について、140からなるイオン独自の品質管理項目を用いて管理していることです。
特約店に対し、葬儀社研修を定期的に開催しており、顧客アンケートやフィードバックを品質改善に反映し、葬儀の品質を担保しています。
寺院派遣や永代供養墓、樹木葬、ペット葬にも対応
イオンも菩提寺のない人に向けて、僧侶を紹介するサービスを行っています。
また、イオンの永代供養では、全国の寺院や霊園の永代供養墓を取り扱っており、中には樹木葬などのユニークな墓もあります。
全国に店舗を持つメリットを活かし、各店舗でイオンの終活という終活フェアなども開催しており、終活からお墓まで一体化したサービスを展開することができています。
小さなお葬式とイオンのお葬式の違いは?徹底比較!
【注意】公式サイトの情報、資料請求の情報、コールセンターへの問い合わせの情報に基づく独断による比較です。

最大のライバル!「小さなお葬式」と「イオンのお葬式」
小さなお葬式とイオンのお葬式は両社ともにセットプランを展開しています。(価格の表示は税込です)
| サービス | 火葬式(直葬) | 一日葬 | 家族葬 | 一般葬 |
|---|---|---|---|---|
| 小さなお葬式 ()内は資料請求割 |
231,000円 (176,000円) |
440,000円 (385,000円) |
550,000円 (495,000円) |
715,000円 (660,000円) |
| イオンのお葬式 ()内上段は資料請求割 ()内上下段はそなえ割 |
217,800円 (212,300円) (最大192,500円) |
360,800円 (355,300円) (最大324,500円) |
481,800円 (476,300円) (最大434,500円) |
734,800円 (729,300円) (最大665,500円) |
※小さなお葬式、イオンのお葬式ともに火葬料金は含まれておりません。火葬料金は地域や自治体により異なります
小さなお葬式は資料請求することで55,000円割引、イオンのお葬式は資料請求で5,500円割引されます。
他にイオンのお葬式では早めに申し込むことで割り引かれるサービス「そなえ割」があります。申し込み料・更新料ともに無料で申し込みが可能です。
ただし、上記表の金額は「そなえ割」申込み後2年たった場合の最大割引額である点に留意が必要です。
それぞれのプランを比較していきましょう。
小さな火葬式 vs イオンの火葬式

火葬のみを行う「直葬プラン」。違いは火葬料金と「遺影の有無」
ここでいう火葬式は、通夜、葬儀・告別式を行わずに火葬場で火葬をする直葬のことを指しています。
小さな火葬式もイオンの火葬式も、直葬に必要なものはセットの中に入っています。
| サービス | 小さな火葬式 | イオン「火葬式」 |
|---|---|---|
| 価格(税込) | 231,000円 (資料請求割:176,000円) |
217,800円 (資料請求割:212,300円) (そなえ割:192,500円) |
| 想定人数 | 1~10名程度 | 1~10名程度 |
| 寝台車 | 最長20km | 最長50km |
| ドライアイス | 最長3日分 | 最長3日分 |
| 枕飾り一式 | ◯ | ◯ |
| 安置料金 | 最長3日分 | 最長3日分 |
| 棺 | ◯ | ◯ |
| 仏衣一式 | ◯ | ◯ |
| 棺用布団 | ◯ | ◯ |
| 役所手続き代行 | ◯ | ◯ |
| 別れ花 | ◯ | ◯ |
| 遺影写真 | ☓ | ◯ |
| 運営スタッフ | ◯ | ◯ |
| 白木位牌 | ◯ | ◯ |
| 火葬料金 | ☓ | ☓ |
| 骨壷・骨箱 | ◯ | ◯ |
| 自宅飾り一式 | ◯ | ◯ |
表を見ても、ほとんどのサービスは同様のようです。
先に述べた火葬料金以外で両社で大きく異なるのは、小さなお葬式では遺影がプランに含まれていない部分です。
これは直葬には必ずしも遺影が必要ではないからであり、遺影を追加する場合は別途15,000円で追加をする必要があるようです。
直葬においては両社はあまり差がない
直葬に関しては、小さなお葬式とイオンのお葬式のプランで大きく異なるのは遺影の有無です。
資料請求割を利用した場合、小さなお葬式の方が価格は安くなりますが、基本プランには遺影が含まれていません。 もし遺影が必要な場合は、小さなお葬式でオプションとして注文することができます。
オプションを追加してもイオンのお葬式とほぼ同等の金額におさまるため、直葬においては両社の価格差はあまりないと言えるでしょう。
小さな家族葬 vs イオンの家族葬

家族葬プランの比較
家族葬プランは「小さなお葬式」と「イオンのお葬式」で、基本的なサービス内容や価格帯が比較的近い分野です。 詳しく比較表を見ていきましょう。
| サービス | 小さな家族葬 | イオンの家族葬 |
|---|---|---|
| 価格(税込) | 550,000円 (資料請求割:495,000円) |
481,800円 (資料請求割:476,300円) (そなえ割:最大434,500円) |
| 想定人数 | 30名程度 | 30名程度 |
| 寝台車 | 最長20km | 最長50km |
| ドライアイス | 最長4日分 | 最長4日分 |
| 枕飾り一式 | ◯ | ◯ |
| 安置料金 | 最長4日分 | 最長4日分 |
| 棺 | ◯ | ◯ |
| 仏衣一式 | ◯ | ◯ |
| 棺用布団 | ◯ | ◯ |
| 役所手続き代行 | ◯ | ◯ |
| 葬儀場利用料 | 100,000円(税込)まで | 55,000円(税込)まで |
| 祭壇 | 生花祭壇 (幅約2m二段式) |
花祭壇 |
| 遺影写真 | ◯ | ◯ |
| 受付セット | ◯ | ◯ |
| 司会スタッフ | ◯ | ◯ |
| 運営スタッフ | ◯ | ◯ |
| 式中初七日 | ◯ | ◯ |
| 白木位牌 | ◯ | ◯ |
| マイクロバス | ☓ | ☓ |
| 火葬料金 | ☓ | ☓ |
| 骨壷・骨箱 | ◯ | ◯ |
| 自宅飾り一式 | ◯ | ◯ |
| 会葬礼状 | 60枚 | 50枚 |
式場利用料について
小さなお葬式は家族葬プランの場合、式場利用料100,000円(税込)までがセットプランに含まれており、それを超える斎場を利用する場合は差額の追加費用がかかります。
イオンは家族葬プランの場合、式場使用料55,000円(税込)までがセットに含まれており、それを超えると差額を負担するシステムになっています。
どちらも提携斎場や公営斎場の利用を前提としたプラン設計となっているため、多くの場合は追加料金なしで利用できますが、式場によっては追加料金が発生する可能性があります。事前に希望する式場の利用料を確認しておくと安心です。
火葬場への送迎用マイクロバスの有無
両社ともに送迎用のマイクロバスは基本プランには含まれていません。寝台車に乗れる人以外は自家用車での移動が必要です。
遠縁の親戚などが参列している場合は送迎バスを用意しておいたほうが無難ですが、家族葬はそもそも身内で行うものですので、両社とも基本プランには含めていないと思われます。必要な場合はオプションで追加することができます。
イオンのオリジナル会葬礼状
イオンで人気があると言われているのがイオンのオリジナル会葬礼状です。
「小さなお葬式」をはじめ多くの葬儀社が定型文で済ませることの多い会葬礼状に対し、イオンでは故人のエピソードなどを加えたオリジナリティの高い会葬礼状を作成できます。電話でエピソードをヒアリングし、専用のライターが作成、遺族に確認をとったうえで印刷をします。
このサービスは、よりパーソナライズされた葬儀を希望する方に好評です。
家族葬プランの選び方
比較表からわかるように、両社のサービス内容に大きな差異はありません。
価格面では、定価・資料請求割・そなえ割のいずれの価格帯においてもイオンのお葬式の方が安価な設定となっています。特にイオンのそなえ割(会員制度)に加入し2年以上経過すると、さらに割引率が高くなります。
一方で、葬儀社選びは価格だけでなく、サービス内容や対応エリア、提携葬儀社の質なども重要な検討要素です。両社ともに基本的なサービスは充実しているため、価格の違いに加えて、オリジナル会葬礼状のような付加サービスの有無、お住まいの地域での対応状況など、ご自身が重視するポイントを総合的に比較して選択されることをおすすめします。
小さな一日葬 vs イオンの1日葬

通夜式を省略し、告別式のみで済ませるプラン
「一日葬」というのは通夜式を省略し、告別式のみで済ませる葬儀の形態のことを指します。
通夜の準備に追われることもないので、故人との最後の時間をゆっくりと過ごすことができます。
通夜式を省略するので必然的に参列者を限定した家族葬の規模の葬儀になることが多いようです。
サービスの比較をみていきます。
| サービス | 小さな一日葬 | イオンの一日葬 |
|---|---|---|
| 価格(税込) | 440,000円 (資料請求割:385,000円) |
360,800円 (資料請求割:354,580円) (そなえ割:324,500円) |
| 想定人数 | 30名程度 | 30名程度 |
| 寝台車 | 最長20km | 最長50km |
| ドライアイス | 最長3日分 | 最長3日分 |
| 枕飾り一式 | ◯ | ◯ |
| 安置料金 | 最長3日分 | 最長3日分 |
| 棺 | ◯ | ◯ |
| 仏衣一式 | ◯ | ◯ |
| 棺用布団 | ◯ | ◯ |
| 役所手続き代行 | ◯ | ◯ |
| 葬儀場利用料 | 50,000円まで | 25,000円まで |
| 祭壇 | 生花祭壇 | 花祭壇 |
| 遺影写真 | ◯ | ◯ |
| 受付セット | ◯ | ◯ |
| 司会スタッフ | ◯ | ◯ |
| 運営スタッフ | ◯ | ◯ |
| 式中初七日 | ◯ | ◯ |
| 白木位牌 | ◯ | ◯ |
| マイクロバス | ☓ | ☓ |
| 火葬料金 | ☓ | ☓ |
| 骨壷・骨箱 | ◯ | ◯ |
| 自宅飾り一式 | ◯ | ◯ |
| 会葬礼状 | 30枚 | 50枚 |
あまり差がない両社
一日葬プランも、両社のサービス内容に大きな差異はありません。
価格面では、定価・資料請求割・そなえ割のいずれの価格帯においてもイオンのお葬式の方が安価な設定となっています。資料請求割を利用した場合、小さなお葬式が385,000円(税込)、イオンのお葬式が354,580円(税込)となり、約3万円の差があります。さらにイオンのそなえ割(会員制度)に加入し2年以上経過すると324,500円(税込)となり、より割引率が高くなります。
式場利用料については、小さなお葬式が50,000円(税込)まで、イオンのお葬式が27,500円(税込)までがプランに含まれています。 会葬礼状は、小さなお葬式が30枚、イオンのお葬式が50枚となっており、イオンではオリジナル会葬礼状のサービスも提供しています。
価格だけでなく、式場利用料の上限や会葬礼状の内容など、ご自身の状況に合わせて総合的に比較されることをおすすめします。
小さなお葬式「小さな一般葬」 vs イオン「イオンの一般葬」

両社ともにいわゆる「一般葬」にあたるプランも用意しています。
| サービス | 小さな一般葬 | イオンの一般葬 |
|---|---|---|
| 価格(税込) | 715,000円 (資料請求割:660,000円) |
734,800円 (資料請求割:729,300円) (そなえ割:665,500円) |
| 想定人数 | 30名以上 | 30名以上 |
| 寝台車 | 最長20km | 最長50km |
| 霊柩車 | 最長20km | 最長50km |
| ドライアイス | 最長4日分 | 最長4日分 |
| 枕飾り一式 | ◯ | ◯ |
| 安置料金 | 最長4日分 | 最長4日分 |
| 棺 | ◯ | ◯ |
| 仏衣一式 | ◯ | ◯ |
| 棺用布団 | ◯ | ◯ |
| 役所手続き代行 | ◯ | ◯ |
| 葬儀場利用料 | 100,000円 | 50,000円まで |
| 祭壇 | 生花祭壇+供花一対 | 花祭壇 |
| 遺影写真 | ◯ | ◯ |
| 受付セット | ◯ | ◯ |
| 司会スタッフ | ◯ | ◯ |
| 運営スタッフ | ◯ | ◯ |
| 式中初七日 | ◯ | ◯ |
| 白木位牌 | ◯ | ◯ |
| マイクロバス | ◯ 最大2往復分 |
◯ マイクロバス1台もしくは タクシー2台 |
| 火葬料金 | ☓ | ☓ |
| 骨壷・骨箱 | ◯ | ◯ |
| 自宅飾り一式 | ◯ | ◯ |
| 会葬礼状 | 200枚 | 120枚 |
ほぼ差異がない両社の一般葬プラン
価格もサービス内容もほぼ差異がありません。
葬儀場利用料について、小さな一般葬が100,000円(税込)まで、イオンの一般葬が55,000円(税込)まで含まれています。 会葬礼状は小さな一般葬が200枚、イオンのお葬式が120枚です。 火葬場への送迎については、小さなお葬式がマイクロバス最大2往復分に対し、イオンのお葬式はマイクロバス1台もしくはタクシー2台までとなっています。
一方で、搬送距離はイオンのお葬式が50kmまで対応しているのに対し、小さなお葬式は20kmまでとなっています。また、イオンのお葬式には小さなお葬式にはない「メモリアルコーナー」の設置が含まれています。
葬儀場利用料の上限や会葬礼状の枚数、送迎手段を重視するか、搬送距離やメモリアルコーナーを重視するかで、どちらが適しているかが変わってきます。ご自身の状況に合わせてお選びください。
寺院手配の比較
菩提寺(お付き合いのあるお寺)がない人に向けて両社は僧侶派遣サービスを行っています。基本的に
- 追加料金なしの定額お布施
- 主要宗派対応
- 寺院の檀家になる必要はない
- 葬儀・法要ごとの1度きりのお付き合い
- お勤めの内容(各種読経・普通戒名授与)
お布施の金額は全てのプランでイオンの方が安い
お布施はプランごとによって異なります。値段においては全てのプランでイオンの方が安いようです。
| お布施 | 小さなお葬式 | イオンのお葬式 |
|---|---|---|
| 火葬式(直葬) | 85,000円 | 65,000円 |
| 一日葬 | 120,000円 | 95,000円 |
| 家族葬 | 220,000円 | 185,000円 |
| 一般葬 | 220,000円 | 185,000円 |
法事・法要も対応可能だが、仕組みが異なる
小さなお葬式とイオンのお葬式は、どちらも葬儀後の法事・法要に対応していますが、サービスの仕組みが大きく異なります。
小さなお葬式の「てらくる」は、僧侶派遣サービスとして法事・法要が一律50,000円(税込)で、葬儀を利用していない方でも依頼が可能です。法事会場から移動が発生する場合(自宅→お墓など)は、追加で10,000円がかかります。
一方、イオンのお葬式は寺院(お寺)を紹介するサービスで、法事お坊さん手配は45,000円(非課税)ですが、「イオンのお葬式」を利用した方に限定されています。宗教法人格を持つ寺院を紹介するため、葬儀後も継続して同じお寺に法事を依頼でき、本堂の利用や引越し時の戒名の引き継ぎも可能です。
戒名料は「小さなお葬式」に軍配
葬儀のお布施には両社ともに「普通戒名(信士/信女)の授与」が含まれていますが、葬儀後に改めて普通戒名を依頼する場合は、小さなお葬式が20,000円(税込)、イオンでは45,000円(非課税)と、小さなお葬式の方が安価です。
永代供養の比較

最長2年まで個別安置が可能な小さなお葬式の永代供養
小さなお葬式の納骨サービス「OHAKO」は全国対応で永代供養を提供しています。
料金やサービス内容は寺院・霊園により異なりますが、一部の寺院では「小さなお葬式の納骨プラン」として60,000円(税込)で埋葬料・永代使用料・永代供養料・納骨読経・年1回以上の合同供養が含まれたプランに対応しています。プラン対応寺院では、オプションとして15,000円(税込)/年で個別安置を希望することもできます。「小さなお葬式の納骨プラン」への対応や年間管理費の有無も寺院により異なるため、希望エリアでの対応内容を事前に確認する必要があります。
寺院ごとに特色のあるイオンの永代供養
イオンのお葬式は22都道府県・42箇所で永代供養に対応した寺院を紹介しています。合祀墓・納骨位牌・納骨仏壇・樹木葬・納骨堂など選択肢が豊富で35,000円から利用でき、生前予約やイオン葬儀利用者には割引が適用される寺院もあります。割引額や、管理費など別途費用の有無などは寺院によって対応が異なるため事前に確認が必要です。
まとめ:安さを求めるなら「小さなお葬式」、内容を充実させたい場合は「イオンのお葬式」
イオンは内容充実への伸びしろがある
イオンは追加のプランもイオン品質で準備しており、祭壇や棺などの葬祭用品のオプションをはじめ、楽器の演奏やメモリアルDVD制作などのサービスも提供しています。
また、永代供養墓などでは寺院ごとに特色のあるサービスを用意しており、より多様性のあるプランを揃えているようです。
裏を返せば、イオンは内容重視の葬儀サービスなので、価格を抑える目的で選ぶ場合、これらのオプションの勧誘に流されずに、必要最小限のものだけを選択する冷静さが必要になります。
小さなお葬式はとにかくシンプル
小さなお葬式はとにかくシンプルです。実施に必要なもの以外は一部を除き基本的には用意されていません。
小さなお葬式で追加が発生する場合は、提携葬儀社が提案するオプションです。
セットプランに含まれていないものを個別に発注すれば当然ですが、追加料金はかかります。
しかし、都内など民営や他の自治体の火葬場を利用せざるを得ない場所や火葬場が混みあって葬儀が伸びたりしない限りは、オプションを頼まなければ追加料金が発生することはありません。
シンプルな葬儀、納得のいく価格の葬儀を望んでいる場合は小さなお葬式はとても優れているといえるでしょう。
どんな葬儀にしたいかで選ぼう!
そもそも家族葬や直葬を選ぶ理由をもう一度立ち返って考える必要があります。
シンプルで納得のいく価格で葬儀をしたいという場合は、「小さなお葬式」が優れているといえるでしょう。
逆に、費用を明確にしつつ、必要であれば内容を充実させたいという場合は「イオンのお葬式」を選んだ方がよいかもしれません。
追記:小さなお葬式のもう1つのメリット
2013年に小さなお葬式が業界2位のアルファクラブに買収されたというニュースがありました。アルファクラブは冠婚葬祭互助会事業や「さがみ典礼」ブランドでの葬祭事業を行っている会社です。
セットプランで低価格が特徴の小さなお葬式と創業50年を超えるアルファクラブグループは真反対のビジネスモデルということで、動向が注目されていましたが、現在は両社ともメリットのある提携となっているようです。
小さなお葬式にとっての一番のメリットは関東や東北では随一の斎場数を誇るアルファクラブグループの斎場を利用可能になった点です。アルファクラブグループの斎場はとても充実した設備を有しているので、この点でイオンに対して優位性を持っていると言えるでしょう。
とりあえず資料請求をしておくことがオススメ!
両社ともに、無料の資料請求をするだけで、小さなお葬式では50,000円、イオンのお葬式では5,500円が割り引かれます。
営業電話などもかかってきませんので、とりあえず両社に資料請求をしておくことをお勧めします。
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情報の内容を細心の注意を払っていますが、その内容を保証するものではありません。
また、比較については、あくまでも調べた上での筆者の感想であることをご了承ください。





