弔問に訪れる際、どのような服装で行けばよいのか迷う方は多いでしょう。弔問は「通夜前」「通夜・葬儀」「葬儀後」と場面によってふさわしい服装が異なります。
この記事では、弔問時の服装マナーを場面別に解説します。通夜前の駆けつけ弔問から、通夜・葬儀の正式な服装、葬儀後に自宅へ伺う際の服装まで、男女別の具体例や避けるべき服装、持ち物を詳しく紹介します。
目次
弔問とは
弔問とは、故人の遺族を訪ね、お悔やみの言葉を述べることです。弔問には大きく分けて3つの場面があり、それぞれ適切な服装が異なります。
| 場面 | 時期 | 服装の目安 |
|---|---|---|
| 通夜前の弔問 | 訃報を聞いてすぐ | 平服(地味な普段着) |
| 通夜・葬儀 | 通夜当日・告別式当日 | 準喪服(ブラックフォーマル) |
| 葬儀後の弔問 | 葬儀から数日〜数週間後 | 略喪服(ダークカラーの服装) |
通夜前の弔問の服装(平服)
訃報を受けてすぐにご遺族のもとへ駆けつける場合は、喪服を着ていく必要はありません。むしろ喪服で訪問すると「亡くなることを予期して準備していた」という印象を与えてしまうため、平服で伺うのがマナーです。
男性の服装
- トップス:白や淡い色のシャツ、ポロシャツなど。派手な柄は避ける
- ボトムス:ダークカラーのスラックスやチノパン
- 靴:黒やダークブラウンの革靴。スニーカーは避ける
- 仕事帰りの場合:スーツのままで問題ない。ネクタイは派手なら外す
女性の服装
- トップス:落ち着いた色のブラウスやカットソー
- ボトムス:ダークカラーのスカートやパンツ
- ワンピース:地味な色のワンピースでも可
- 靴:黒やダークカラーのパンプス。サンダルやミュールは避ける
通夜・葬儀の服装(準喪服)
通夜と葬儀(告別式)では、準喪服を着用するのが一般的なマナーです。
男性の準喪服
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| スーツ | 黒のシングルまたはダブルのスーツ |
| シャツ | 白の無地ワイシャツ |
| ネクタイ | 黒の無地。ネクタイピンは使わない |
| 靴 | 黒の革靴(ストレートチップが正式) |
| 靴下 | 黒の無地 |
| ベルト | 黒のシンプルなもの。バックルが目立たないもの |
女性の準喪服
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 服装 | 黒のワンピース、アンサンブル、またはスーツ |
| 丈 | 膝が隠れる長さ |
| ストッキング | 黒の薄手(30デニール以下が目安) |
| 靴 | 黒のパンプス(ヒール3〜5cm) |
| バッグ | 黒の布製または革製。金具が目立たないもの |
| アクセサリー | 一連のパールネックレス、結婚指輪のみ |
通夜の服装の注意点
かつては「通夜は平服で」という考え方もありましたが、現在では通夜も準喪服で参列するのが主流です。仕事帰りにそのまま通夜に参列する場合は、ダークスーツに黒ネクタイでも問題ありません。
葬儀後の弔問の服装(略喪服)
葬儀に参列できなかった場合や、後日改めてお悔やみに伺う場合は、略喪服で訪問します。
男性の略喪服
- スーツ:黒・ダークグレー・紺のダークスーツ
- シャツ:白または薄い色のワイシャツ
- ネクタイ:黒またはダークカラーの無地。柄物は避ける
- 靴:黒の革靴
女性の略喪服
- 服装:黒・紺・ダークグレーのワンピース、スーツ、またはセットアップ
- ストッキング:黒または肌色
- 靴:黒のパンプス
- バッグ:黒やダークカラーのシンプルなもの
避けるべき服装
弔問の場面を問わず、以下の服装は避けましょう。
| 避けるべきもの | 理由 |
|---|---|
| 殺生を連想させる素材(毛皮・ファー・クロコダイル) | 仏教では殺生が禁じられているため |
| 光沢のある素材(エナメル・サテン) | 華やかな印象を与えるため |
| 露出の多い服(ミニスカート・ノースリーブのみ) | 弔事の場にふさわしくないため |
| 派手な色や柄の服 | 故人を悼む場にふさわしくないため |
| カジュアルな服(デニム・スウェット・Tシャツ) | 礼儀を欠く印象を与えるため |
| 香水 | 香りが他の参列者の迷惑になるため |
弔問時の持ち物
弔問の際に持参するものは、場面によって異なります。
通夜前の弔問
通夜・葬儀
- 香典:不祝儀袋に包む。表書きは通夜・葬儀では「御霊前」(浄土真宗は「御仏前」)
- 袱紗:紫や紺などの寒色系
- 数珠:自分の宗派のもの、または略式の数珠
- ハンカチ:白か黒の無地
葬儀後の弔問
- 香典:表書きは「御仏前」(四十九日後)
- 供物:菓子折り、線香、お花など。手ぶらでも可
- 数珠:お線香をあげる際に使用
- 袱紗:香典を包んで持参
よくある質問
Q. 夏場の弔問で上着は必要ですか?
通夜・葬儀ではジャケットの着用が基本です。移動中は脱いでも構いませんが、式場内では着用しましょう。通夜前の弔問や葬儀後の弔問では、半袖シャツにダークカラーのスラックスでも問題ありません。
Q. コートを着て弔問に行く場合のマナーは?
コートは建物に入る前に脱ぎ、手に持って入るのがマナーです。毛皮やファーのついたコートは避け、黒やダークカラーのシンプルなコートを選びましょう。
Q. 子どもを連れて弔問に行く場合の服装は?
制服がある場合は制服を着用します。制服がない場合は、白のポロシャツやブラウスに黒やダークカラーのボトムスを合わせます。乳幼児の場合は、できるだけ落ち着いた色の服を選び、キャラクターものは避けましょう。
まとめ
- 弔問の服装は場面によって異なる。通夜前は平服、通夜・葬儀は準喪服、葬儀後は略喪服が基本
- 通夜前の弔問では喪服を着ていくのはかえってマナー違反。地味な普段着で駆けつける
- 通夜・葬儀では男性は黒スーツ・白シャツ・黒ネクタイ、女性は黒のワンピースやアンサンブルが基本
- 葬儀後の弔問ではダークカラーの落ち着いた服装を選ぶ。喪服は避ける方が無難
- 毛皮、光沢素材、派手な色柄、露出の多い服は全場面で避ける
- 持ち物は場面に応じて準備する。数珠は共通して持参するとよい
- 事前に遺族への連絡を忘れず、訪問の了承を得てから伺う
喪服を持っていない場合は、早めに購入またはレンタルを手配しておきましょう。急な葬儀では準備が間に合わないことがあります。
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