皆さんこんにちは、相続専門税理士の秋山です。
今日は、税務調査官を追い払う方法、調査官はこの言葉に弱い、こういう話をします。
以前の動画で、税金逃れなどの行為を頻繁にする税理士や、税務調査官を挑発するような態度をとる税理士は、税務調査を避けるどころか調査官を奮起させてしまいますよ、という話をしました。
この話のようにですね、調査官を挑発してしまうと調査が長引いたり厳しくなってしまうことが多いんです。
だったら調査官に対して、どういう態度をとったらさっさと調査が終わるの?
と思った方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。
今日は、その極意をお話します。
まずは、ズバリ結論から言いますとそれは、どうぞどうぞみたいなですね、おおらかで協力的な態度をとることなんです。
ちょっと詳しく話していきますね。
税務職員が調査に出向いても歓迎されるということは、まあ当然ありません。
ただ幸いなことは、訪問販売の営業さんみたいに、門前払いはされないことでしょうか。
法律上ですね、税務調査を拒否することはできませんから、毎回嫌嫌ながらなんですが、事務所や家の中には入れてもらえます。
事務所や家の中に入れてもらったら、調査官はそこからですね、帳簿や関係書類を見て質問などをするんですけど、そこでの皆さんの反応は、本当に様々です。
文句を言われる方や、机や金庫の中を見せて下さい、と言ったら拒否される方、怒り出される方、脅迫じみたことを言う方など、まあいろんな方がいらっしゃいました。
新人調査官でしたらこういった態度を取られますと、怯んでしまうこともあるんですけど、ベテランともなりますと、こんな目にはしょっちゅう会ってきたもんですから、少々の脅迫めいたことを言われても平然としています。
相手から訴える!と言われましてもですね。
こちらが違法な調査をしていない限り、かえって箔がつくくらいにしか思っていません。
むしろ逆にですね、調査の先で協力的でない態度を取られますと、ここには何かある、不正を隠したいから調査に協力しないんだなと、税務調査官の本能に火がつくわけです。
それでですね、税務調査官がここには何かある、と感じますと、少々のことでは手を引きません。
皆さんも是非このことは、覚えておいてください。
ところで相続税の調査の場合なんですが、誰に文句を言われるかで、調査官の奮起具合が違ってきたりするんです。
どういうことかと言いますと、亡くなられたご主人の奥さんからですね。
多少文句を言われましても、今までご主人と共に苦労してこられたという認識もこちら側にありますから、そんなに気にはならないんですが、例えば調査官と同年代か、年下の相続人の方から同じような文句を言われましたら、顔は平然としていますが、心の中は、たまたま資産家の家に生まれただけのくせに!と一般家庭で育った、こちらの僻み根性もあるんですけど、闘志に火がついてしまうんですね。
まあそのようなことで税務調査官はですね、相続人の方から文句や少々の脅迫じみたことを言われましても、かえって税務調査官としての本能に火がついてしまうだけで、逆効果になってしまいますから、こういったことは絶対にされない方が得策です。
それよりも1番税務調査官ががっかりしますのは、どうぞどうぞなんです。
そこにある社長の机の中を見せてもらってもいいですか?どうぞどうぞ。
金庫の中を見せてもらっていいですか?どうぞどうぞ。
これが一番堪えるんですね。
なぜかと言いますと、 税務調査官としては相手が見て欲しくない、隠したいって思ってる部分を見たいのに、そこでどうぞどうぞと言われましたら、もうその時点でこれはおそらく何も隠してないから、見ても仕方がないだろうなと思うわけです。
まあ見せてくださいと言った手前、一応は見る振りをしているんですけど、真剣には見ておりません。
ですから、皆さんが税務調査をさっさと終わらせたいと、そう思われた時には、税務調査官への文句や脅しなどではなく、どうぞどうぞ、これが効果的なんですね。
調査官は、ここなら追加の税金を頂けるぞ、という気持ちで捜査に来ていますから、何もないと分かれば、さっさと切り上げて次の調査に着手しようか、という気持ちにさせることができるんです。
今日は、税務調査官を追い払う方法、調査官はこの言葉に弱いという話をしました。
このチャンネルでは、このような税務調査で調査官によく指摘されるポイントや、相続贈与についての節税策、税金で損をしないための情報などを、週に3回火曜木曜土曜日に投稿しておりますので、是非チャンネル登録をしていただければ幸いです。
以上です、ありがとうございました。
秋山清成
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