インターネットで話題になった「亡きおばあちゃんのお墓で泣く犬」をご存知でしょうか?
2013年4月14日にグラディスさんの墓の前で家族の一員であるウルフドッグ「ワイリー」が、まるで泣いているかのように呼吸を荒らげています。
それがこちらの動画です。
日本でもとても話題になったこの動画です。
しかしワイリーの過去については詳しく触れていないものが多いです。
詳しく調べてみるとワイリーの辛い過去、そしてグラディスさんといかにして信頼関係を築いていったかが伺えるエピソードを知ることができました。
今回は、ワイリーの感動エピソードを見ていくことにしましょう。
目次
ウルフドッグ「ワイリー」の過去とは
このお墓に眠っているGladysさんはロックウッド・アニマル・レスキューセンター(以下、LARC)のサポーターでした。
そしてワイリーの家族の一員でした。
「アラスカレスキュー」で救出された29匹のウルフドッグの内の1匹がワイリー
ワイリーはアラスカの劣悪な環境下のウルフドッグを保護する活動「アラスカレスキュー」によって、LARCの保護区域に移されました。
29匹のウルフドッグの内の一匹です。
29匹のウルフドッグたちは観光客用の見世物としてアラスカの厳しい環境の中、基準以下の飼育設備で飼育されていました。
鎖で繋がれた10歩以内で一生のほとんどを過ごすはずだったのです。
さて、LARCは現在ワイリー達に恒久的な保護区域を提供する活動をしています。
ワイリーは中でもかろうじて死から逃れることができたと本当の救助だったと言われています。
LARCのウルフドッグの中でもワイリーはとりわけ優しくて人間に従順です。
セラピー犬として活躍したワイリー
ワイリーをはじめとする保護されたウルフドッグ達は、「Warriors and Wolves」という退役軍人の心理療法プログラムで大いに役に立っています。
主にPTSD(心的外傷後ストレス障害)等を患い帰還した退役軍人へのセラピー犬として、彼らの社会復帰を助ける役目を負っているのです。
人と犬の絆
ウルフドッグってどんな犬?
ウルフドッグは狼と犬の混血で、リーダーと認めた者への忠誠心は強く、仲間と認めたものとは極めて強固な信頼関係を築けることで有名です。
狼のイメージから凶暴さを想像する人が多いですが、しっかりとしつければ普通の犬以上に忠実なパートナーになります。
なおウルフドッグの飼育に必要な運動量は1日2~3時間、一頭あたり30m2以上の面積が必要です。いかに鎖で繋がれ続けていた環境が劣悪だったか、そしてそこから救いだしてくれたことが大きいのかが分かりますね。
恩人、そして家族だったグラディスさん
グラディスさんはそんなLARCの支援者で、そしてワイリーの大切な家族です。
自らの鎖を断ち切ってくれ、そして家族になってくれたグラディスさん。動画では「泣いているわけではない」という意見もあります。
しかしワイリーとグラディスさんのいきさつを知れば、また違った見方ができるのではないでしょうか。
参考:Lockwood Animal Rescue Center (LARC)
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