おさるくん
通夜にも告別式にも出られない場合のやり方として「弔電」があり、また弔電に加えて葬儀が終わった後の「後日弔問」という方法もあるよ。順に見て行こう!
目次
通夜にも告別式に行けない時にする3つの方法
代理人をたてる
最もベストな方法は代理人を立てる方法です。本人が入院や仕事で弔問できないときは、家族が代理として弔問します。この時、その家族は故人・遺族と面識がなくても構いません。
香典の表書きや記帳も代理人ではなく本人の名前です。その際、本人の名前の下には「代」、代理人が妻である場合には「内」と記入します。
弔電・香典を送る
代理人をたてれないときは弔電を送り、香典も郵送するようにします。弔電は葬儀・告別式の前日までに届くようにしなければなりません。
弔電を送る方法はNTTの電報サービス「115」や「D-mail」がメジャーで、他には郵便局のレタックスというサービスもあります。台紙や文例なども使えます。届け日と届け場所、喪主の名前(わからない時は故人のフルネーム+ご遺族様でも可)、差出人名、通信文などを用意して申し込みましょう。
中でもおすすめはVery Cardという弔電サービスです。申し込み方法も非常にシンプルでわかりやすく、文字料金がかからないため、NTTの電報とくらべて非常に安価です。
格安弔電で評判!VERY CARDの特徴と使い方、文例、サービス比較弔電に関しては以下のページを参照してみてください。
弔意を伝える電報「弔電」の送り方、文例や宛名などのマナー NTT東日本・NTT西日本の弔電の送り方・申し込みの方法 郵便局でも弔電!?便利な「レタックス」の送り方!なお、弔電を送る際は香典も郵送します。その場合は香典袋を現金書留で送るのがマナーです。現金書留用の封筒に入るようなのし袋を選ぶと良いでしょう。香典については以下の記事を参照してください。
【2024年版】知っておきたい!香典の金額(相場)・入れ方・渡し方・香典袋の書き方・包み方後日弔問する
「葬儀に参列できなかったがどうしても弔問したい」という場合は、葬儀後に弔問することもできます。自宅弔問の鉄則は通夜前の弔問と同様に「長居はしない」ということです。
まずはお伺いしても大丈夫か連絡する
葬儀後に弔問する際は、まずはお伺いしても大丈夫かを連絡して確認するようにしましょう。遺族は葬儀や葬儀後の手続きに追われ疲れているでしょうから、無理そうであるならば日を置いてまた改めたほうが良いでしょう。
服装は平服 葬儀を連想させない地味なもの
遺族は葬儀を終えて日常に戻ろうとしているので、喪服はもちろん葬儀を連想させる黒色を避けるのがマナーです。派手な服やアクセサリーなどは避けましょう。
あまり長居はしない
遺族との関係性にもよりますが、通夜前の葬儀と同様あまり長居はしないほうがよいです。
遺族は葬儀を終えて疲れているはずで、また葬儀が終わった後も色々と準備に追われているはずです。
線香を手向けて、遺族を気遣いながら故人との思い出などを話したら、早々と引き上げるようにしましょう。
供花・供物などを持参しても良い
特に必要というわけではありませんが、仏前(霊前)にお供えするものを持参しても良いです。のしの表書きは「御供」で黒白の結び切りのものを使います。
葬儀後に訃報を受けたとき
また、別のケースとして葬儀後に訃報を受け取った場合などがあります。
後日弔問がベスト
後日知った場合は弔問するのが丁寧ではあります。自宅弔問する場合の注意点は上記と同様です。
しかし、遠方である場合や遺族の都合もあるのでお悔やみの手紙を郵送するほうが良いかもしれません。
お悔やみの手紙を出す
お悔やみの手紙には不幸があったことを知らずにいたことを詫びる内容を添えます。
香典も同封するときは現金書留で送ります。
遺族にとっては新たに香典返しを用意しなければならなくなるので、香典返しを辞退することを添えておくと良いでしょう。
喪中はがき(年賀欠礼)で知った場合
意外と多いのが喪中はがきで知人の不幸を知ることです。
寒中見舞いでお悔やみ
寒中見舞いは普段は年賀状の返信などで松の内(1月1日から1月7日まで)を過ぎて年賀状が出せない時にも使いますが、喪中でも同様に年賀状が出せないので、寒中見舞いにて新年の挨拶をする人が多いようです。
よって、弔問にも参加して喪中であることを知っている場合も寒中見舞いを出すのですが、とりわけ喪中はがきで知った場合には不幸があったことを知らずに弔問にも参加できなかったことを詫びる一文を添えると良いでしょう。
寒中見舞いについての詳しい内容はこちらの記事をお読みください。
喪中ハガキをもらったら年賀状ではなく「寒中見舞い」を返そう
喪中見舞い
寒中見舞いは松の内が明けるまで出せないので、年末に喪中はがきで知ったとしても、お詫びとお悔やみが実際に遺族の手に渡るのは1月7日以後になります。すぐに返事ができないのは礼儀を欠くのではないかと実際悩ましい事でもあるので、すぐにでも出せる「喪中見舞い」という新しい方法が生み出されました。
多くの場合、香典を渡すには遅すぎる時期というのもあるので、線香などを一緒に送るサービスもあります。
ただ、喪中見舞いは最近はじまったもので、まだまだ定着しているとは言えません。何かお返ししなければいけないのではないかと気になる遺族の方もいるようです。
封書で郵送
喪中見舞いがいまいち不安な方は封書でお悔やみの手紙を郵送するのも手です。
また、喪中であるにも関わらず既に年賀状を出してしまった場合もすぐに詫び状を郵送します。
香典はどうすればよいのか?
香典返しを行うのは通常であれば四十九日以後です。葬儀後に香典を渡しても、香典のお返しを用意しなければならず、逆に負担となる恐れがあります。(すでに香典のお返しが自宅にストックがないケースが考えられます)
葬儀終了後は、現金ではなくお供えの花や線香などを送るのもいいと思います。香典を送る場合は香典返しを辞退するなど、遺族への配慮が求められていると思います。
また、不祝儀袋の表書きにも注意が必要です。
四十九日法要を過ぎている場合は「御仏前」になります。
それ以前は「御霊前」や「御香典」になります。
また、これは亡くなってから四十九日ということではなく、四十九日法要がすんでいるかどうかによってかわりますので、訪問する前に四十九日法要がすんでいるのかすんでいないのか確認しておきましょう。
香典の額は葬儀・告別式に参列する場合と同じ額を考えればよいでしょう。
まとめ
- 訃報が届いて参加出来ない時は代理人をたてるか、弔電でお悔やみを伝えましょう
- どうしても弔意を表したい関係であれば、遺族への配慮を欠かさず後日弔問をお願いしてみましょう
- 喪中はがきで知った時は封書か、喪中見舞い・寒中見舞いでお詫びと弔意を伝えましょう
- 香典は葬儀後だと逆に負担となることがあるので、香典返しを辞退するか供え物や線香を送るようにしましょう