こんなことだったらもっと早く用意しておけばよかった、そのように思われるのが葬儀にかかせない喪服です。
「体型が変わって着られなくなってしまった」
「しわや汚れがひどすぎる・・・」
「あるはずなのに、もしかして捨てられてしまったのだろうか・・・」
「マタニティで今は買うのもどうかな・・・」
そのように悩まれる方もいらっしゃると思います。
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さて、通夜が明日に迫っています。社会マナーとして喪服・礼服といったフォーマルな服装で参列しなければなりません。
その場合、どうしたらよいのでしょうか?
まずは落ち着きましょう。
通夜であれば、急ぎの弔問です。
最低限の服装で向かえば問題ないので安心してもらって大丈夫です。
しかし、葬儀はそういうわけにもいきませんよね。
喪主の場合には、男性は「モーニング」、女性であれば「黒無地の着物」または「染抜き五つ紋」などを着用する必要がでてきます。
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「葬儀に果たして間に合うのだろうか!」
買いに行くための時間もない、たまにしか着ないのに買う必要が果たしてあるのだろうか・・・
それに喪服は、たいへん高額となる商品です。
単品でも5万円以上します。その場しのぎで買っても仕方がないものです。
スーツ店などで「今すぐ購入しなくてはならない」となったなら、店員さんに足元をみられて、割り引いてもらえないかもしれません・・・
そのような悩みを解決してくれるのが「喪服レンタルサービス」です。
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今回は、なぜ喪服のレンタルが最適な選択肢なのか、喪服レンタルの方法、費用などの疑問について一つひとつ解説していきます。
目次
いまは喪服をレンタルできる時代です
あなたはどうでしょうか?
一昔前であれば、和装の喪服を「お嫁入りの着物」として持っていた、ご家庭も多いものでした。
しかし、近年では必ず喪服を持っている必要がある、という風潮をあまり感じられません。
むしろ、喪服は買うよりもレンタルするという流れが多くなってきています。
それは、たった1回の結婚式でウェディングドレスを購入する人が、ほぼいないことと似ているかもしれません。
もちろん葬儀は1回きりではありませんが・・・
ですが、買うことによるデメリットと比較してレンタルした方が負担が少ないと思うのであれば、喪服は購入するよりもレンタルした方が管理面でも手間が省けますし安心となっています。
喪服レンタルってどんなサービス?
では、喪服レンタルとは一体どのようなサービスなのでしょうか?
それは読んで字のごとく、「喪服を貸し出してくれる」サービスになります。
喪服を購入しないため、かかる費用を最低限に安く抑えられます。
そのうえ保管管理の手間を省けるうえに収納場所に困らない、いま注目されているサービスです。
なお、レンタル方法には大きく、
- 実店舗で借りる方法
- 葬儀社で借りる方法
- ネット注文で借りる方法
いずれも即日対応できますがそれぞれに一長一短がありますので注意が必要です。(後述)
喪服レンタルだからできること
喪服は既製品でも2、3万円するものです。
それなりのものを選べば単体で5万円以上する高額商品となっています。さらにこだわれば一着だけで20万円にもなると言われています。
その上、数珠や袱紗(ふくさ)などの小物類、靴やバッグ、それら一式を用意すると・・・かなりの出費となります。
さらには、参列者においては香典費用もかかります。
ですので金銭的にゆとりが持てない方にとって、急にやってくる葬儀というのは大きな出費です。
しかも、まだまだあります。
喪服はクリーニングなどの管理や保管の手間がかかります。経年劣化や体型の変化で着られなくなるなど、購入した喪服には非常に面倒な一面もあるといえるものです。
普段頻繁に使うものではないため、クローゼットの奥や和ダンスなどに仕舞いこんだままとなり、どこにいったのか所在がわからなくなってしまうこともあると聞きます。
そのような不都合から、喪服が今すぐない場合や、保存管理を任せておくという意味でレンタル喪服サービスはいま注目されています。
さらにいえば、喪服・礼服は高価格帯かそうでないかが、見た目で見分けがつきやすい服装です。
安い喪服を選んでしまうと気になって葬儀に集中できないなど見た目に不満を抱くことにもなりかねません。
その点、レンタル喪服は貸し出しを前提としているため高品質のものが多いです。見た目に遜色ない喪服を着用できる利点があります。
さらに、もうひとつの利点として、葬儀に必要となるネクタイやワイシャツ、靴などをセットで借りられるという利点が挙げられるでしょう。女性であれば、葬祭用のバッグ、ネックレスなどわざわざ買うのをためらってしまうものもレンタルできます。
また業者によりますが、靴下やストッキングを新品でサービスしてくれるところもあります。
ですので、何も持っていなくてもすべてをレンタルで賄えるため急ぎのときこそ、喪服レンタルサービスは大変助かるものと言えるでしょう。
喪服レンタルはこういう方におすすめです
さて、あなたが以下のいずれかに該当するのであれば、喪服の購入ではなく喪服レンタルを検討した方がお得といえます。
- 喪服がない方
- 体型が変わって着られなくなった方
- マタニティ(妊婦)の方
- ダイエット中(またはウェイトアップ中)など今後体重増減が予想される方
- 手持ちの喪服に、しみ、汚れ、虫食いがある方
- 遠方の葬儀に参列するのに、喪服をもっていくのは荷物になる方
以上に該当するのであれば、、今すぐ必要だからと急いで購入してしまい、あとになって(買わなければよかった、別の喪服にしておけばよかった)とならないように一時的な利用として喪服レンタルが有効になるでしょう。
この中でも特に、
- 妊婦さん
- マタニティの方
なぜなら、赤ちゃんの成長にあわせておなかが大きくなり、いま喪服を購入してもやがて着られなくなることがわかっているからです。
また、喪服を借りに貸衣装店などに足を運んで試着するのも、時期によっては母体に負担をかけてしまうことにもなりえますよね。
ですので、妊娠中でおなかが大きくなっているときには間違いなく喪服レンタルをオススメします。
マタニティ用の喪服レンタルサイトでは多数のバリエーションの中から気に入った一着を選べます。
サイズもおなかの大きさに合わせて適したものを選べることでしょう。
なお、これは他の洋服レンタルサービスと同じ流れですので、普段洋服レンタルサービスをご利用の方であれば抵抗なく使えるものと思います。
スマホやネットで注文し、自宅など指定場所に届いたら着るだけです。あとは、クリーニングせずに郵送で送り返すだけです。
さて、一回買っただけでそのまま処分となってはもったいないので、経済性を考えても喪服レンタルをしていきましょう。
また大きなサイズの喪服は実店舗でも在庫がないことがあり、取り寄せや特注で作らなくてはならないですが、ネットであれば大きいサイズの喪服も取り揃えられているためすぐに対応できます。
今すぐ必要、だけどお金をかけたくない場合であれば、ネットレンタルでの喪服を選びましょう。
それに今後体型が変わることもあり得ますので、その時その時に合わせてレンタルされてはいかがでしょうか?
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喪服をレンタルする前に考えておきたいこと
当サイトでは喪服をレンタルする前提に記事を書いていますが、それ以前として考えてみたいことがあります。
まず、通夜に参列する際には無理に喪服である必要がないということです。通夜では訃報を聞いて慌てて駆けつける方もいます。仕事終わりに駆けつける人もいます。
そのため喪服や礼服でなくて構いません。ですが、できる限り地味な色合いの服装で駆けつけるようにしましょう。
そして、考えてみたいこと。
それは、喪服や礼服を知人から借りれないかどうかです。
ただ、ここで問題になるのが果たして体型がそっくりの知人と出会えるかどうかという問題です。
万が一、知人から喪服を借りれなかったら、事態は最悪といえます。そのタイムロスは取り返しがつかないものとなります。間に合わなかった場合は周りから浮いてしまうことになりかねません。
もちろん急ぎで必要であれば、知人に一度お願いしてみるのも決して悪いことではありません。
ですが、喪服・礼服の準備に多少でも時間的猶予があるのであれば、知人をあてにして頼るばかりではなく喪服レンタルを利用される方が安心です。
喪服レンタルのメリット・デメリット
では、ここまでをまとめてみましょう。
喪服レンタルのメリットは、喪服を購入するのに比べて安く済むことが挙げられます。
また大きめのサイズやマタニティサイズなどにも対応しており、多くのサイズに対応しています。
自宅での保管の手間もなく、クリーニング不要で返却できるためクリーニング料金を含めても大変助かることでしょう。
さらには他の小物類も合わせて調達できるため、普段から自宅におかずに部屋を広々と有効活用できます。
たった数回のために自宅のクローゼットに保管する場所代、維持管理費、虫食いや汚損、紛失や盗難のリスクも考えれば喪服レンタルは極めて合理的なシステムといえるものでしょう。
買ってみたものの着ないままクローゼットで眠っているスーツはありませんか。そして体格がふくよかになって着られなくなってしまったり、逆に痩せてぶかぶかになってしまったスーツはありませんか?
そうなってしまうと購入したスーツ(または喪服を)手放しざる得られないこともあるでしょう。
ですので喪服においていえば、とくに体のウェストが変化する可能性がある年代や妊婦さんなどにレンタルがオススメなのです。
また、喪服には「和装」「洋装」、さらにはそれぞれに「夏用」、「冬用」があります。
それらを全て揃えるとなるとあまり現実的ではありませんよね。
ですので、レンタルサービスでそのときにあった喪服を借りることはもっとも最適なものだと言えるのです。
一方のデメリットは、立て続けに不幸が続いたときは喪服を借りるより購入した方がトータルで見て割安になるということです。
その意味で喪服を購入するかしないかは、不幸があるかどうかの保険といえるかもしれません。もちろん、不幸はないにこしたことはありませんけれどね。
また、到着希望日に注文した喪服が届かないなどのトラブルが想定されます。台風、大雪、地震や洪水などの自然災害で、必要なタイミングで手元に届かないこともありえます。
ですので、以上のようなあらゆる不測の事態を想定して喪服レンタルのいいところと悪いところの両方をみていきましょう。
喪服レンタルの3つの方法
では、ここからは実際にレンタルする際の流れをみていきましょう。
主なレンタル先は下の3パターンです。
- 貸衣装店で借りる
- 葬儀社から借りる
- インターネットで借りる
それぞれのメリット、デメリットを合わせて借りる手段を見つけてみてください。
方法1:近くの貸衣装店から借りる
第一の選択肢として近くの呉服店や礼服屋など貸衣装店から借りる方法があります。
また金銭的な余裕があるのであれば購入を考えても良いでしょう。
東京であれば、礼服レンタルのやました、がレンタル喪服店として有名です。
貸衣装店で借りれば試着でき、即日対応してくれることも
呉服店・礼服屋などで借りるメリットは、その場で現物を見て試着できることです。
自分の目で気に入った喪服を選べて、店員から的確なアドバイスを受けられますので、喪服の種類やサイズに悩んだり、間違って注文するなどのミスがなく安心して借りられます。
その場で着用してそのまま通夜や葬儀に向かうこともできますし、一旦自宅に持ち帰り必要なときに自分で身支度することもできます。
着物の貸衣装店であれば和装の喪服を借りることができるかもしれません。
なお、デメリットとしてすぐに喪服が必要なのに近くに貸衣装店がない、葬儀の手続きで忙しいから店舗まで足を運ぶ時間すらも惜しいなど、状況によっては不向きであるケースがあることです。
さらにはネットで購入するよりは実店舗での購入は同じものでも割高になります。
それもそのはずです。実店舗では人件費、土地代などの固定資がかかるため上乗せせざるえられないからです。
とくに当日すぐに必要となれば価格交渉もする余裕もないでしょう。
ですので、価格は気にしない、既製品でもいいから今すぐ必要だという場合は第一の選択肢として貸衣装店に駆け込みましょう。
そうではなく多少なりと時間があるのであれば、この後紹介する選択肢をご検討されることをおすすめします。
※貸衣装店に借りに行く前には、電話をしてすぐ対応できる喪服があるかどうかの確認をしておくとよいでしょう。
急ぎで喪服が必要、ネットより割高でも構わない、既製品の中から選んでも問題ない場合には、貸衣装店の実店舗で直接受け取るレンタルサービスを利用しましょう。即日受け取り持ち帰れるかどうかは電話確認をしてから店舗に足を運びます。試着できるので安心感はありますが、レンタル料金がネットに比べて高額であり、身近なところに貸衣装店がないなどのデメリットもでてきます。
また、喪服以外のワイシャツは買い取りになることもあるようです。そのため喪服だけでなく他にも必要となればかなりの金額になります。そのうえ喪服の取り扱いをほとんどしていない貸衣装店もありますので、探す手間が余計にかかることも知っておくと良いでしょう。
方法2:葬儀社で借りる
2つめは、葬儀社で借りるという選択肢です。
葬儀社は依頼主に喪服がない場合に備えて貸衣装店と提携しています。
希望のサイズとそのほかに必要となるものを伝えれば指定場所に届けてくれるでしょう。
喪主だけでなく家族・親族などの関係においてももちろん借りられます。
葬儀会場や自宅などに届けてくれて、返却もクリーニングせずに葬儀社に返せるため助かります。
そして、葬儀社で喪服を借りる最大のメリットとしては、他で探す手間が省けるため時間的節約になることです。葬儀の打ち合わせと合わせて手配をしてもらえるため時間的にも労力的にも手間を省けることです。
葬儀はスケジュールがいっぱいで時間的ゆとりを持つことが難しく、関係者への連絡など対応に苦慮される方も多いこととおもいます。また喪服(とくに和装)を着なれていない方にとっては、喪服を着る順番などに混乱されることも十分ありえることです。
その点、葬儀社はその土地のしきたりにそった喪服の着方をアドバイスしてくれますので、多少料金がかかってもそのサービス料と思えば葬儀社に借りるのは決して悪いことでありません。
ですが、葬儀社で借りると仲介料が余計にかかります。
葬儀社が中に入るため、自分で貸衣装店から借りる場合にくらべ仲介手数料分として、レンタル費用が割高になってしまうケースが多いのがデメリットといえるでしょう。
ですので、実店舗にいく時間はないけれど、金銭的にゆとりがあるのでしたら経験的にも確実である葬儀社のレンタル喪服がオススメとなります。
葬儀社で借りればネットや貸衣装店で借りるよりも割高になります。ですが、探す手間がかからず喪服の着方をその場でアドバイスしてくれることから、料金を気にしないのであれば葬儀社からレンタルするのも一つの手です。
方法3:インターネットの宅配レンタルで借りる
インターネットで喪服レンタルをするメリットは自宅にいながら費用を抑えて注文できることです。
忙しくて貸衣装店に行く暇はないけれど、少しでも費用を抑えたい場合は利用したいサービスになります。
ただし、配送に時間がかかることもあるため必要なときに手元に届いているかどうかが極めて重要な問題となります。また試着して購入するわけでないため、多少のサイズ違いがあることもあるでしょう。
翌日の通夜に必要なのに頼んでも届かないと大変困ることになります。
ですので、余裕をもって申し込むようにし配送規定も十分に確認しておきましょう。
とくに地震や台風などの自然災害や事故や渋滞による交通トラブルで、喪服の到着が遅れる場合もありますのでやはり余裕をもって注文することを忘れないようにしましょう。
なお、申し込みは専用フォームまたは電話から申し込みができます。
宅配便で送られてきますので届いたら中を確認しましょう。
即日発送しても2、3日かかることもありますので、葬儀に間に合う確証がなければ上記にあげた貸衣装店か葬儀社に依頼されると確実です。
とはいえ、ネットの喪服レンタルの多くは、注文時間によって翌日の午前中までに届けてくれます。
たとえば、礼服レンタル.comでは地域にもよりますが16時までの注文で最短翌日に当日届きます。
遠方への葬儀に参列する場合に必要であれば、式場、ホテル、自宅などの指定場所に届けてもらい、受け取ることも可能です。
デメリットもありますが、翌日受け取れるのであれば1回だけの葬儀ですのでレンタルをされても良いかもしれません。サイズ違いがあっても自分が思うほど周りは気にならないものですので、他のメリットと照らし合わせてもネットレンタルはおすすめです。
ネットでレンタルするメリットは、貸衣装店や葬儀社で借りるより安く借りられることです。また多彩なバリエーションやサイズから選べるのが魅力となります。
ただし、配送状況によっては使う当日に手元に届いていない事態も想定されるため、ある程度余裕をもって注文するようにしましょう。
どの喪服をレンタルすればいいのか
では、レンタル喪服する前にどの喪服を選ぶべきなのかを抑えておきましょう。
喪服・礼服には種類があります
あなたは喪服と礼服の違いをご存知でしょうか?
喪服とは、簡単に言えば、葬儀の際に着用する黒色のフォーマルな装いです。
一方、礼服とは冠婚葬祭で着られるフォーマルウェアのことであり、結婚式やパーティで着用する燕尾服やタキシードなども含め、喪服はその一部に含まれます。
礼服は結婚式などのお祝い事の席でも着用できますが、冠婚葬祭の「葬」に関しては黒色のブラックフォーマルタイプの着用が求められることでしょう。
参列には洋装の黒いスーツでも構いませんが、喪主として着用する正喪服や準喪服はそれら普段着るスーツより色合いが濃く、また黒の深さや生地の質感に違いがあることから、スーツでの代用は不適となります。(礼服のブラックスーツであれば着用できます。)
どの喪服を着ていくかは、亡くなられた方との関係の深さによって決めていきましょう。
喪主や故人に近い間柄であれば基本的に和装の喪服を、それ以外は洋装の喪服を着るのが一般的です。
喪服の中でも一番格式の高い正喪服は、故人からみて三親等までが着用することが多くなっています。
故人と関係が深ければ格式の高い喪服となり、一般参列者はそれより格式の低い喪服の着用が求められます。
以上のように、喪服の着用は相手との関係性によって変わったり、あるいは地域によって様々なしきたりがあるものです。参列する場合には親族や他の参列者に不快の念を感じさせないように、その場に適した装いで参列するよう心がけましょう。
では、ここからは実際に葬儀に参列する際の装いについて簡単に男女別にお伝えしていきます。
男性の喪服
葬儀に招く立場にある喪主、親族、近親者の男性は、五つ紋の「紋付羽織袴」を和装として着用します。ただし、最近は喪主や親族でも正喪服でなく準喪服で葬儀に参列される方も多く、都市部では特にその傾向があるようです。
洋装で参列する場合は、昼間に行われる葬儀にはモーニングコートを着用し、夜に行われる通夜にはブラックスーツを着用しましょう。それらに合わせて白いワイシャツに、黒のネクタイ、靴下、靴を着用されると良いでしょう。
参列される側の立場であれば男性は黒の礼服(ブラックフォーマル)が基本です。
ワイシャツは白無地としてそれ以外の靴下、靴などは黒で統一して参列します。ただしハンカチは白とし結婚指輪以外のアクセサリーは外すようにしましょう。数珠と袱紗を持参しましょう。
女性の喪服
女性の場合も同様で、黒色の喪服をベースにします。
喪主や親族など招く立場であれば和装の喪服の場合、黒無地の着物または染抜き五つ紋にしましょう。
ただし、男性同様に準喪服の着用も近年は多くなっています。
その際は、黒のワンピース、アンサンブル、スーツなどを着用するようにしていきましょう。
参列する際の基本は黒のアンサンブルが望ましくなります。それに合わせて黒いストッキング、黒いパンプスを着用します。
その他、ジャケットに合わせてスカート、ワンピースなどの組み合わせも可能です。
マナーとして死をイメージさせることから革製品や毛皮でできたバックなどの使用は避けます。不幸が重ならないようにネックレスは1連の真珠または黒曜石をつけるようにしましょう。派手にならずに地味な装いが求められます。
喪主や親族などが和装をレンタルする場合には
和装は洋装と違って、それに付随する小物や家紋がありますのでレンタルする際には事前に調べておくことが望まれます。
和装の小物はレンタルできるの?
和装の喪服をレンタルするのであれば、必要となる小物がセットで一式となってついてくるのが一般的のようです。あるいは1000円程度の追加料金がかかります。ただし貸衣装店によっては小物のレンタルに対応できない可能性もありますので、事前にレンタルできるかどうかも確認しておきましょう。
小物としては男性であれば靴、ネクタイ、バッグなどがあります。一式揃えてない場合は合わせて借りられるで大変便利です。
女性であれば、バッグ、帯、帯板、帯枕、足袋や草履、長襦袢などが必要な付属アイテムになることでしょう。着付けをしている最中に足りないものが見つかっても焦りしかありませんので、レンタルされる際にはこれら付属品がついているか、あるいはレンタル可能かを確認しましょう。
一例として、楽天サイトでは喪服15点フルセットで最大4泊5日9800円(税込)、送料無料で取り扱っています。
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こちらを購入すれば通常10万円以上はしますので、10回借りたとしても金額的には割にあうといえます。
和装の家紋はどうすればいいの?
和装の家紋は故人の家の家紋に合わせることもなりますが、レンタル品ではどこのお宅でも通用する「五三桐(ごさんのきり)」がついていることが一般的です。
>>>画像出典:戦国未満
ただし、家紋と異なることが気になるのであれば、家紋シールを貼り紋して対処することができます。
貼り紋は、楽天、アマゾンなどでも購入可能ですので探してみてはいかがでしょう。
以下、一例として、丸に違い鷹の羽の貼り紋を載せておきます。
>>楽天サイトで見る
和装の着付けも手配できます
和装をレンタルしても着付けができない方もいらっしゃることでしょう。
着付けの本を読んでもいざ実際にやってみようと思っても混乱してしまうものです。
そこで、レンタルしても自分で着付けができない場合には着付け師に依頼するなど手配をしてはいかがでしょう。
貸衣装店によっては店舗での無料着付けサービスを行っているところもあります。
また出張サービスでは5千円から1万円程度で着付けてもらえます。葬儀社依頼であればさらに割高になります。
喪服レンタル期間と料金の相場はどのくらい?
では、ここからは喪服レンタルをする際にいくらかかるのかを見ていくことにしましょう。
どこで借りるかによって価格に差がありますが参考になさってみてください。
※ここで挙げたのはあくまで一般的な相場です。
詳細はレンタルする貸衣装店、葬儀社、ネットサービスにてご確認ください。
そもそも喪服の値段はいくらするものなのか?
喪服は相場としては男性であれば、洋服の青山などのスーツ量販店で3万円〜8万円程度になります。ただし、値段相応の生地となりますので質にこだわってオーダーメイド制作すれば20万円以上するものです。
女性の場合も同様です。洋装であれば、おおよそ男性と同じ金額が相場となります。
喪服の貸し出し期間はどのくらい?
喪服レンタルには貸し出し期間があります。
一般には3泊4日となります。
葬儀が何日続くかによって貸し出し期間を事前に決めていきますが、一般には通夜、告別式は連続して行われるため3泊4日でレンタルすれば問題ないでしょう。
ただし、その後に行われる初七日などで喪服が必要となるのであれば、延長料金を支払ってそのまま借りることができます。
喪服レンタルの料金相場はいくら?
喪服レンタル相場は、レンタル期間によって変わってきます。
二泊三日のレンタルであれば、洋装では男女ともに5000円〜1万円程度、和装では1万円〜3万円程度です。
また、値段の違いは材質などの違いが大きくなってきます。
遺族として葬儀に参列するのであれば、正喪服として和装を着る必要がありますので、後者の金額相場になります。そうでない場合は準礼服として洋装の喪服で構いません。
それに合わせてオプションサービスとして、小物をレンタルすることが可能です。
袱紗や数珠などの基本的な葬儀必要品は借りられますし、和装の着付けは追加料金として着付け代金を支払うことで依頼できます。
これまで葬儀に参列したことがないなど、どのような服装がよいのか知識がない場合は靴やベルト、バックなどがセットになったものをレンタルするようにしましょう。
また、セット内容は業者にもよりますが、基本的には喪服・礼服の上下とネクタイがセットであり、オプションとしてワイシャツや靴を追加料金を支払うことで借りられます。
葬儀が終わったらひとまず必要なくなる喪服ですので、いままで喪服を一度も着たことがなければひとまずレンタル喪服・礼服で済ませ、後日今回着用した喪服を元に自分が気に入った喪服を購入するという選択肢もあります。
喪服は購入すべきか?レンタルどちらがお得?
では、ここまでのまとめです。
喪服は購入すべきかレンタルすべきかどちらが良いのでしょうか?
これは一概に言えるものではありませんが、今後葬儀が明らかに多くなると予想されるのであれば、購入することを検討されるのが良いといえるからです。
1回5千円で借りられたとしても10回葬儀があれば5万円ですし、毎回取り寄せるのも手間といえば手間です。
そのため、葬儀が多く、体型がさほど変わらない年齢になったときにはレンタルするよりも、1着と一式の購入を検討されても良いでしょう。
一例として、こちらのアンサンブルであれば日本製で13650円になります。
そして喪主や親族の立場になった際には和装の喪服をレンタルサービスで借りて、対応するということも考えられます。
ただ、それでもレンタルの方がよいと言えるのは維持管理が不要で、防虫対策や湿気対策なども考えずに済むということ。さらには場所をとらないため、アパートやマンションに住まわれている方にとっては大変ありがたいサービスだということです。
また、葬儀がそれほどない年代であれば、体型の変化があったり喪服のデザインが似合う似合わないなどが関わってきます。そのため1年に数回あるかないかであれば、その季節やそのときの好み、サイズにあった喪服をレンタルするメリットは計り知れないと言えるでしょう。
喪服レンタルの流れ
では、喪服レンタルの流れを見ていくことにしましょう。
以下のような流れで喪服をレンタルしていきます。
①喪服レンタルサイトで着用したい喪服を選びます。
サイズ、付属品の有無、到着可能日時なども忘れずに確認しましょう。
②住所、氏名、電話番号、お届け先など必要事項を入力し申し込みます。
支払い方法を選択し、注文を確定します。
③喪服の受け取り
中身を確認しましょう。
④着用
葬儀が数日続く場合はとくにシワにならないように保管しましょう。
⑤着払いで返却
この際クリーニングは不要です。
これらの流れは業者やサイトによって変わることもありますので、いつまでに注文した喪服が届くのか、トータルの費用や付属品は何が含まれるかなどを綿密に確認していきましょう。
喪服レンタルのまとめ
いかがでしたか?
ここまで喪服レンタルの方法についてお話してきました。
時間がない、喪服を購入するにも費用面で負担が大きい際には大変役に立つサービスだ、ということがお分かりいただけたことと思います。
また葬儀については、小さなお葬式で詳細が分かる資料を無料で取り寄せできますので、葬儀をお急ぎの際にはこちらも合わせてご確認されると安心です。
いざ着られる喪服がないと焦ってしまいますが、この記事に書いた内容を参考に喪服や礼服を取り寄せて葬儀に臨んでもらえましたら嬉しく思います。