危篤の連絡を受けたら、まず落ち着いて状況を確認し、駆けつける準備を始めることが大切です。突然の事態に動転しがちですが、やるべきことを把握しておけば冷静に行動できます。
この記事では、危篤の意味、連絡を受けた側・する側の対応、かける言葉、駆けつけ時の準備から、万が一の場合の流れまで解説します。
危篤とは?意味と状態
危篤(きとく)とは、病状が非常に重く、いつ亡くなってもおかしくない状態を指します。医師が回復の見込みが低いと判断した場合に、家族に「危篤です」と告げられます。
似た言葉との違いは以下のとおりです。
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| 危篤 | 生命の危険が差し迫った状態。回復の見込みが極めて低い |
| 重篤(じゅうとく) | 病状が非常に重い状態。危篤よりやや広い意味 |
| 重体 | 命に関わるケガや病状。報道でよく使われる表現 |
危篤の連絡を受けたときにすべきこと
まず確認すべき3つのこと
- 場所:病院名・病棟・病室番号
- 面会時間:夜間でも面会できるか、ICUの場合の制限
- 本人の意識:意識がある場合は声をかけられる
駆けつける際の準備(持ち物チェックリスト)
- 身分証明書・保険証
- 携帯電話・充電器
- 現金(交通費・宿泊費用)
- 最低限の着替え
- 常備薬
この時点で喪服を持参する必要はありません。平服で駆けつけて問題ありません。
遠方にいる場合
飛行機や新幹線を利用する場合は、航空会社の「介護帰省割引」が使えることがあります。事前予約なしで当日搭乗できるケースもあるため、航空会社に電話で確認しましょう。
危篤の連絡をする側の対応
連絡すべき人の範囲
- 最優先:配偶者・子ども・親・兄弟姉妹
- 次に:祖父母・孫・叔父叔母
- 本人の希望があれば:親しい友人
- 会社:勤務先の上司に状況を連絡(詳細は後日でよい)
「連絡すべきか迷う相手」は、あとで「知らせてほしかった」と言われるリスクを考え、広めに連絡しておくのが無難です。
連絡方法
電話が基本です。深夜・早朝でも構いません。相手が電話に出ない場合は、メールやLINEで「至急連絡ください」と伝えましょう。SNSでの連絡は避けてください。
連絡時の伝え方テンプレート
○○(自分の名前)です。夜分に申し訳ございません。
父(母/祖父など)の○○が危篤との連絡を受けました。
病院は○○病院の○階○号室です。
お時間の許す限り、お見舞いにお越しいただけると幸いです。
危篤状態の人にかける言葉
家族として
「そばにいるよ」「ありがとう」「頑張ったね」など、短くてもよいので、穏やかな言葉を伝えましょう。聴覚は最後まで残るとされており、声は届いている可能性があります。
親族・友人として
「来たよ」「会えてうれしい」など、明るく声をかけるのが適切です。泣いてしまうのは自然なことですが、なるべく穏やかな雰囲気を心がけましょう。
避けるべき言葉
- 「頑張って」(すでに十分頑張っている方にはプレッシャーになりうる)
- 「もう少しだから」(不確実な希望を与えてしまう)
- 葬儀や相続に関する話題
危篤から回復する可能性
危篤は「回復の見込みが極めて低い」状態ですが、回復するケースもゼロではありません。危篤と告げられてから数日〜数週間持ちこたえ、状態が安定に向かうこともあります。医師の説明をよく聞き、今できることに集中しましょう。
危篤から逝去された場合の流れ
死亡確認
医師が死亡を確認し、死亡診断書を発行します。死亡診断書は役所への届出や保険手続きに必要ですので、複数枚コピーを取っておきましょう。
葬儀社への連絡
病院から遺体を搬送するため、葬儀社に連絡します。事前に葬儀社を決めていない場合は、病院が提携先を紹介してくれることもあります。小さなお葬式などの定額プランを扱う葬儀社に事前資料請求しておくと、慌てずに済みます。
搬送の手配
病院の霊安室には長時間安置できないため、自宅または葬儀社の安置施設への搬送を手配します。搬送先が決まったら、家族葬や直葬など葬儀の形式を検討し始めます。
よくある質問
Q. 危篤の連絡は深夜でもしてよいですか?
A. はい。危篤は一刻を争う状況ですので、時間帯を問わず連絡して構いません。電話がつながらない場合はメールやLINEで「至急」と伝えましょう。
Q. 危篤の連絡を受けたら仕事は休めますか?
A. 多くの会社では、近親者の危篤は忌引き休暇や特別休暇の対象になります。上司に状況を報告し、休暇の取得手続きを確認しましょう。
Q. 危篤の見舞いに手土産は必要ですか?
A. 不要です。花やお菓子を持参する必要はなく、できるだけ早く駆けつけることが最も大切です。
Q. 危篤の段階でお通夜・葬儀の準備をしてもよいですか?
A. ご家族の気持ちとして抵抗があるかもしれませんが、事前に葬儀社の情報を集めておくことは合理的な判断です。万が一の際に慌てずに済みます。
Q. 危篤から何日くらい持つことがありますか?
A. 数時間で亡くなる場合もあれば、数日〜数週間持つこともあります。個人差が非常に大きいため、一概には言えません。
まとめ
危篤は突然訪れる事態ですが、「何をすべきか」を事前に知っておくだけで、大きく対応が変わります。連絡を受けたらまず病院の場所を確認して駆けつけ、連絡する側は親族を中心に広めに知らせましょう。
日頃から緊急連絡先のリストを用意し、万が一に備えて葬儀社の資料を取り寄せておくと安心です。
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