アフィリエイト広告を利用しています。広告掲載ポリシーはこちら

ペットと一緒に入れるお墓:増えるニーズと費用・条件・注意点まとめ

アイキャッチ

ペットを人生のパートナーや家族の一員と考える人が増え、それに伴い「自分のお墓にペットも一緒に入れたい」と希望する声が年々高まっています。実際、日本では犬や猫の飼育数が子どもの数を上回るほどペットが身近な存在となっており、ペットを亡くした際には人間同様に葬儀や供養を行うケースも一般的になってきました。かつては「人と動物が同じお墓に入るなんて…」と抵抗を持つ向きもありましたが、近年ではライフスタイルの多様化や核家族・単身世帯の増加も相まって、ペットと最期まで一緒に眠りたいと考える人が中高年層を中心に増えています。

法律上は、ペットの遺骨は人間の遺骨と異なり「一般廃棄物」の扱いであり、人のお墓にペットを納骨すること自体は禁止されていません。しかし従来の仏教的な考え方では、人間と動物は死後に往く世界(六道)が異なるとされるため、多くの寺院や霊園では長らく動物の埋葬を認めてきませんでした。そのため、公営の墓地では現在もペットとの合葬を禁止している所がほとんどで、一般のお墓に飼い主の判断で勝手にペットを埋葬することはできません。最近になってようやく民営霊園を中心に「ペット共葬墓」と呼ばれる特別区画を設ける霊園・納骨堂が各地に登場し始め、ペットと一緒に入れる永代供養墓・樹木葬・納骨堂など新しい供養のかたちが広がりつつあります。以下では、全国の代表的なペット共葬可能な霊園・納骨堂の事例や、お墓の種類ごとの特徴・費用、そして契約時の注意点について詳しく解説していきます。

全国の代表的なペット共葬可能な霊園・納骨堂

ペット 霊園

ペット共葬墓を利用できる霊園・納骨堂は全国各地に少しずつ増えています。ここでは代表的な施設をいくつか紹介します。それぞれ利用できるペットの種類や遺骨の収容方法、契約条件や費用などに特色がありますので、比較検討の参考にしてください。

東京都:東京徳純院 納骨堂(東京都港区)

港区芝浦にある寺院運営の屋内納骨堂です。宗旨宗派不問で後継者不要の永代供養プランを提供しており、ペットと一緒に利用できる家族用納骨壇プランがあります。位牌壇の下に最大9名分の人骨とペットの遺骨を収蔵できる設計になっており、費用は1区画あたり108万円(税込)+年間管理費1.2万円です(骨壺ではなく骨袋に移し収蔵する形式)。人が先に亡くなった場合もペットが先の場合も利用可能で、将来承継者がいなくなっても合祀墓へ収蔵して寺院が永代にわたり供養してくれる安心のプランです。

参考 ペットと眠れる納骨堂東京徳純院 納骨堂

滋賀県:興福禅寺 梅花苑樹木葬(滋賀県東近江市)

臨済宗妙心寺派の興福禅寺が運営する樹木葬墓地「梅花苑」は、ペットも一緒に納骨できる永代供養樹木葬として注目を集めています。かつて用意した区画(70基)は 3年間で完売するほどの人気で、現在は新たに区画を増設して対応しています。契約時には墓石代や埋葬料など所定の費用が必要ですが、特徴的なのは納骨時の読経料として人は1霊位3万円、ペットは1霊位5千円を別途納める点です。また、契約者全員の納骨が終わるまでは年間5千円の護持会費(管理料)を納める規定となっています。宗派を問わず利用でき、埋葬後は改葬せず永久に同じ場所で供養してもらえるため、「自分亡き後に無縁仏になってしまうのは心配…」という方にも安心なプランです。

参考 興福禅寺の樹木葬はペットも一緒に眠れます興福寺

北海道:納骨堂てらす(札幌市・恵庭市 ほか)

北海道で展開する現代型の屋内納骨堂です。冷暖房完備のマンション型納骨施設で、ペット共葬プランを用意していることが特徴です。たとえば札幌市や恵庭市の「納骨堂てらす」では、飼い主の生前契約とあわせてペットの遺骨も後日収蔵できるプランが用意されており、「虹の橋のたもとで再会する場所を用意したい」という思いから生まれた施設です。初期費用のみで管理費不要の料金体系となっており(プランによって異なりますが目安数十万円~)、ペットと一緒のお墓を求める道内の利用者から関心を集めています。

参考 ペットと眠れる納骨堂納骨堂てらす

福岡県:太宰府メモリアルパーク ファミーユ(福岡県太宰府市)

西日本を代表する民営霊園の一つで、園内にペットと一緒に眠れる区画「ファミーユ」があります。たくさんのバラに囲まれた明るい区画で、1区画に人とペットの2つの納骨室(カロート)が設けられている点が特徴です。墓石デザインも多様な中から選べ、ステンドグラスをあしらうことも可能など、自由度の高いお墓になっています。墓地+墓石セットの価格は約146万円、年間管理費1.1万円で利用でき、ペットも含めて家族同様に供養したい方から好評を得ています。

参考 ペットと一緒に入れるお墓太宰府メモリアルパーク

ペットと一緒に入れるお墓の種類と費用相場

ペット 費用

ペット共葬墓にはいくつかの種類があり、それぞれ費用や特徴が異なります。ここでは主なお墓の種類ごとに、ペットと一緒に入れるケースの特徴や費用相場を解説します。

一般墓(従来型の家族墓)

従来からある一区画ごとに墓石を建立するタイプのお墓です。近年、民営霊園の中には「ペットと一緒区画」を設け、同じお墓の中に人間用とペット用の2つの納骨室を用意するケースが増えています。この方式では人とペットの遺骨を物理的に分けて収納できるため、「同じお墓ではあるが埋葬スペースは区切られている」という形をとる霊園が多いです。費用は一般の墓地と同様に土地の永代使用料+墓石代+管理料が必要で、立地や区画サイズによりますが数十万円~数百万円規模と高額になりがちです。例えば前述の太宰府メモリアルパーク「ファミーユ」では墓石セット込みで約146万円、川崎市の春秋苑など首都圏の霊園では小区画でも総額200~300万円台になる例もあります(墓所の広さや石材仕様による)。一般墓は初期費用は張りますが、個別の墓石に家族とペットの名前を刻めるなどオリジナリティのある供養ができる点がメリットです。

永代供養墓・合葬墓

継承者がいなくても霊園や寺院が永代に供養してくれるお墓で、複数の遺骨を合祀(ごうし)するスタイルが一般的です。ペットと一緒に入れる永代供養墓には、夫婦+ペットを一緒に合祀するタイプや、一定期間個別安置後に合祀されるタイプなどがあります。費用相場は人1名分の永代供養料+ペットの埋葬料のセットで約30万~80万円程度が一つの目安です。たとえば合葬タイプの共葬墓の場合、この価格帯に収まり、年間管理費が不要なケースも多く見られます。合葬墓では他の利用者のペットやご遺骨と一緒に埋葬されるため個別性は薄れますが、「経済的負担を抑えたい」「後継者がおらず無縁仏になる心配があるので永代供養にしたい」という方には適した選択肢と言えます。ペット共葬に対応した永代供養墓は、新しい供養ニーズに応える形で滋賀県などでも増えており、管理者(寺院や霊園)が定期的に供養祭を行ってくれる安心感があります。

樹木葬

樹木や草花を墓標とする自然志向のお墓です。樹木葬には区画ごとに個別に埋葬するタイプと、区画を設けず合祀するタイプがありますが、ペットと一緒に入れる樹木葬の場合、基本的に宗教不問・永代供養付きであることが多いです。個別区画型の樹木葬では、1区画に家族何名までと定めたうえでペットの遺骨も収容を認めるケースが増えています。費用は1区画あたり数十万円~が一般的で、例えば首都圏のある樹木葬霊園では「1~2人+ペット1匹で45万円~」「1~4人+ペット複数で100万円程度」などプラン別に設定されています。ペットの埋葬に際して追加で「ペット共葬料」5~20万円程度が必要となる霊園もあります。一方、合祀型の樹木葬(他の人やペットと合同で土に還すタイプ)では10万円台~30万円台と比較的安価なプランも見られます。樹木葬は永代供養かつ自然に還るコンセプトが支持され、ペットも一緒に埋葬したいという希望に合致しやすいため、都市部・地方を問わず対応する霊園が増えてきています。

納骨堂(屋内墓)

ビルや堂内にロッカー式・仏壇式などで遺骨を安置する納骨堂でも、ペットとの共葬に対応するケースが増加しています。都市部のマンション型納骨堂ではペット専用プラン家族用ボックスにペットの収蔵枠を追加できるプランが用意されていることがあります。費用は納骨堂のタイプによりますが、ロッカー式で数十万円、仏壇式で数十万~100万円超と幅があります。例えば前述の東京徳純院では一人用位牌壇が40万円、二人用が50万円、家族用(ペット共葬可)が108万円といった設定でした。屋内納骨堂は天候に左右されずお参りでき、管理も行き届いている利点があります。ペット共葬の場合でも、人と同様に遺骨は必ず火葬してからカロートに収蔵する決まりです。遺骨収容数にペット分がカウントされる場合と、別途ペット枠扱いで追加料金が発生する場合がありますが、いずれにせよ人の遺骨と同じように個別の厨子(収蔵容器)や骨壺で丁寧に安置されます。屋内型は供養設備が充実している施設も多く、継承者がいない場合も一定期間後に合祀して永代供養してもらえる安心感から、終活世代にも人気が高まっています。

ペット共葬墓を契約・利用する際の注意点とアドバイス

チェックマーク

ペットと一緒に眠れるお墓=ペット共葬墓は、近年注目が高まっている供養のかたちです。しかし、契約や利用にあたっては確認すべきルールや留意点が多く、人間のお墓とは異なる配慮も必要です。ここでは、ペット共葬墓を検討する際に押さえておきたい注意点とアドバイスを項目ごとに解説します。

1. 霊園の規約と宗教上の可否を必ず確認する

すべての霊園や寺院でペットとの共葬が可能なわけではありません。利用を検討する際は、その霊園がペット埋葬可かどうか、また可能な場合でも区画や埋葬方法に制限はないかを事前によく確認しましょう。特に寺院墓地では伝統的な考えからペットの埋葬を禁じている所も依然多く、ペット共葬可の霊園でもペットと一緒に眠れる特別区画を設けている場合がほとんどです。自分が入る予定の墓所がペット埋葬不可の場合、後から「やっぱり一緒のお墓に…」と思っても叶いませんので、契約前にペット可の区画を選ぶことが大前提となります。公営墓地はほとんどペット不可のため、ペット共葬を望む場合は民営霊園や寺院墓地から選ぶ必要があります。

2. 家族・親族の合意を得る

既存の先祖代々墓にペットの遺骨も納めたいと考える場合は、他の親族の理解と同意を得ることが不可欠です。自分たちはペットを家族同然に思っていても、従来の価値観を持つ親族にとっては抵抗があるかもしれません。トラブルを避けるためにも、事前によく話し合い、「○○家のお墓に愛犬△△の遺骨も入れてあげたいのだけど…」と率直に相談することが大切です。合意が得られない場合は無理に同じお墓に入れるのは避け、ペットはペット専用霊園に埋葬する・あるいは自宅供養するといった代替案も検討しましょう。反対に、親族もペット共葬に前向きであれば、新たに家族+ペット用の区画をみんなで購入するといった選択肢も出てきます。いずれにせよ勝手にペットを埋葬してしまうことだけは厳禁ですので注意してください。

3. ペットの火葬と遺骨の扱い

人間の場合と異なり、ペットの遺体は法律上は「廃棄物」として各自治体のルールに則って処理・火葬する必要があります。多くの霊園ではペットの遺骨も必ず火葬済みであることが埋葬受け入れの条件となっています。したがって、ペットが亡くなった際には自治体や民間のペット火葬サービスを利用して火葬し、遺骨を手元に安置しておきましょう。ペット共葬墓を契約済みの場合、ペットが先に亡くなった時点でその霊園に遺骨を納められるか(生前契約者のみ預かり可など)を確認します。霊園によっては、飼い主が健在のうちはペットの骨壺を預かり施設で安置し、飼い主逝去後に同じお墓に納骨するという対応をしてくれるところもあります。逆に、先に人が亡くなった後でペットだけ残った場合にも備え、生前契約時にペットの埋葬方法(後から合祀墓に入れる等)を決めておくと安心です。ペット共葬を謳う霊園でも受け入れ可能なペットの種類や大きさに制限がある場合がありますので(一般的には犬・猫・小動物が対象で、大型動物は不可など)、自分の飼っているペットが対象かどうかも事前に確認しましょう。

4. 契約内容と費用の内訳をチェック

ペット共葬墓は通常のお墓に比べて項目が増える分、契約内容を十分に理解することが重要です。たとえば「○名まで埋葬可(ペット○匹含む)」というプランでは、人とペットそれぞれ何霊まで収容できるのか、ペット分に追加費用が発生するか、年会費や管理費の扱いはどうなるか、といった点を確認しましょう。永代供養料にペット分も含まれているか、戒名や墓誌への刻名はペットにも行ってくれるかなど、サービス内容も施設により様々です。費用面では、最初にまとまった区画料金を支払えばその後追加費用不要の所もあれば、ペット埋葬の際に1体ごとに埋葬料や読経料が別途必要な所もあります。事前に取り寄せたパンフレットや説明資料をよく読み、不明点は遠慮なく質問して解消しておきましょう。特に永代供養に移行するタイミングや供養内容、ペットの遺骨だけを先に合祀する場合の扱いなど、将来的なシナリオも含めて確認しておくと安心です。

5. 後悔しないための計画を

ペットと一緒のお墓に入ることは、ペットを本当に家族同様に思う方にとって大きな安心につながります。一方で、ペット共葬墓は区画数が限られている場合が多く、早めに準備しないと満員で希望が叶わないこともあります。終活の一環として「自分とこの子が眠る場所」を探す場合、元気なうちに霊園見学や資料請求をして情報収集することをおすすめします。実際に現地を見れば、ペット可区画がどんな雰囲気か(周囲に同じようにペットの名前が刻まれた墓石が並んでいる等)分かりますし、住職やスタッフに直接相談することで不安も解消しやすいでしょう。「ペットのお墓に後から自分が入ることはできる?」「改葬や墓じまいするときペットの遺骨はどう扱われる?」など疑問点は生前のうちに確認し、納得できるお墓を選ぶことが大切です。ペットは遺言書に書ける相手ではありませんが、エンディングノート等にペット共葬墓の希望を書き残しておくことで、いざという時に周囲へ意思を伝える手段にもなります。

まとめ

仏花

ペットと一緒に入れるお墓は、かつては考えられなかった新しい供養のかたちですが、ペットを家族として愛する人々の強い願いを受けて少しずつ広がりを見せています。法律上も問題はなく、宗教的な制約も対応する霊園を選べばクリアできますので、「愛犬・愛猫と最後まで一緒に…」という想いがある方は前向きに検討してみてよいでしょう。その際は本文で述べたような霊園の規約確認、費用内訳のチェック、家族間の合意形成を怠らず、後悔のないよう準備を進めることが大切です。ペット共葬墓には一般墓・樹木葬・納骨堂など多彩な選択肢があり、それぞれにメリットデメリットがありますが、共通して言えるのは「ペットも家族」という気持ちを形にできる安心感です。人生の終盤を迎えるにあたり、大切な存在であるペットと自分自身の眠る場所について考えることは、ペットへの最高の愛情表現にもなるでしょう。信頼できる情報源を参考にしつつ、自分とペットにとって最良のお墓をぜひ見つけてください。

葬儀の依頼・相談・資料請求は小さなお葬式へ!24時間365日受付

0120-701-754

資料請求で最大3万円割引!