目次
生前契約とは何か
「生前契約」とは、その名のとおり自分が生きているうちに自分の葬儀内容や費用を事前に決めて契約しておくことです。近年、「終活」の一環として葬儀の生前契約に関心を持つ方が増えています。葬儀は通常、家族が悲しみの中で慌ただしく手配を進めなければなりません。しかし、生前契約をしておけば葬儀社選びや当日の段取りを事前に済ませられるため、残された家族の精神的・金銭的負担を大きく軽減できます。
生前契約はアメリカで100年以上前から行われてきた「プレニード」と呼ばれるサービスが起源とされ、日本でも1990年代頃から提供され始めました。契約の提供元は葬儀社や互助会、NPO法人などさまざまですが、目的はいずれも「自分の希望通りの葬儀を実現し、家族に迷惑をかけないこと」にあります。例えば規模の大きな葬儀を希望している場合でも、生前に契約内容を家族と共有しておけば意志に沿った葬儀を執り行いやすくなります。
なお、「生前葬」と混同しないよう注意しましょう。生前契約はあくまで契約であり、実際の葬儀は亡くなった後に行われるのに対し、生前葬は自分が存命中に本人主催で行う“葬儀風セレモニー”です。本記事では終活としての生前契約について詳しく解説していきます。
「小さなお葬式」の生前契約サービスの特徴
数ある生前契約サービスの中でも、インターネット葬儀サービスで実績No.1を謳う「小さなお葬式」の生前契約は、安心して利用できる特徴が揃っています。主な特徴は次のとおりです。
葬儀費用の前払いで当日の負担軽減
元気なうちに葬儀内容をじっくり検討し、費用を前払いしておくことで、いざという時の金銭的負担を軽減できます。葬儀後の納骨（埋葬）費用もまとめて準備可能なため、残された家族に経済的な心配を掛けません。
喪主（遺族代表）がいなくても契約可能
一般的に葬儀はご遺族が執り行うものですが、小さなお葬式の生前契約では身寄りの無いおひとり様でも申し込める業界初のプランが用意されています。「死後事務委任契約」を結ぶことで、万一ご遺族がいない場合でも葬儀社の専門スタッフが葬儀から納骨まで代行してくれます。家族や親族に頼れる人がいない方でも、自分の最期を安心して任せられる体制が整っています。
前払い金は信託会社・弁護士が管理し安全
小さなお葬式公式HPから引用
生前に預けた葬儀代金は、小さなお葬式と提携する信託会社や弁護士が管理します。これにより、葬儀社が預かり金を流用したり倒産したりするリスクにも備えています（万一運営会社が倒産しても預けた葬儀費用は全額返金される仕組みです）。大切なお金を長期間預ける不安を和らげるための措置が取られている点は信頼につながる特徴です。
契約完了時に証明書とカードを発行
小さなお葬式公式HPから引用
契約手続き完了後、「生前契約成約証明書」と生前契約カード2枚が送付されます。カードは契約者本人用と、予定喪主（または親しい知人）用になっており、1枚を自分で保管しもう1枚を信頼できる人に渡しておくことで、万が一の際に第三者から小さなお葬式へ連絡してもらいやすくなります。事前に契約していることを周囲に周知できる工夫があるため、いざという時スムーズに葬儀執行へ移行できます。
以上のように、小さなお葬式の生前契約サービスは「お金」と「手続き」の不安を事前に解消し、確実に希望通りの葬儀を実現するための仕組みが充実しています。
生前契約サービスの利用の流れ・料金体系
「小さなお葬式」の生前契約サービスには、利用者の状況に合わせて2種類のプランがあります。それぞれのプラン内容と料金体系、契約から葬儀当日までの流れを見てみましょう。
プラン内容と料金体系
任せてあんしんプラン（喪主予定者がいない方向け）
ご本人様のみで契約可能なプランです。「おひとりさま」や遠方にしか親族がいない方など、葬儀の段取りから納骨までをすべて葬儀社に任せたい場合に適しています。葬儀は最も簡易な形式で行い、その後の遺骨の埋葬方法も事前に決めて契約します。小さなお葬式では具体的に以下のセットプランから選択できます。
小さなお別れ葬＋納骨
費用：税込 204,900円（火葬料金別）。通夜式や告別式を行わず、ごく簡素にお別れと火葬だけを行う直葬プランです。「仏具を省き費用を最小限に抑えた最安プラン」で、宗教的儀式を省略する代わりに費用負担を大幅に軽減しています。生前契約ではこの直葬プランに納骨サービスと死後事務委任契約がセットになっています。
小さな火葬式＋納骨（寺院手配付き）
費用：税込 361,900円（火葬料金別）。通夜や告別式などの儀式は行わないシンプルな火葬式に、菩提寺など寺院への対応（読経やお布施の手配）と納骨サービスがセットになったプランです。寺院手配付きプランを利用する場合は、菩提寺がある方は事前に許可を取る必要があります。
納骨（埋葬）の方法は次の3種類から選択可能です。契約時に希望を決めておけば、葬儀社が責任をもって埋葬まで完了します（※永代供養の場合は他の遺骨と合祀されるため後から個別に遺骨を取り出すことはできません）。
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永代供養墓（合祀）: 提携寺院に遺骨を永代にわたり納め、他の遺骨とともに供養してもらう方法。継承者がいなくても寺院が管理するので安心です。
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海洋散骨: 遺骨をパウダー状にして海に撒く散骨です。指定の海域で専門業者に委託して散骨してもらいます。お墓を持たず自然に還したい方に選ばれています。
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指定の納骨先へ送骨: あらかじめ指定したお墓や納骨堂がある場合、そこへ遺骨を郵送で送骨します。送り先は1ヶ所のみ指定可能です。
選んであんしんプラン（喪主予定者がいる方向け）
契約者ご本人だけでなく、ご家族が代理で契約することもできるプランです。「自分の葬儀は家族に執り行ってもらいたいが、事前に内容と費用を決めて準備しておきたい」という場合に適しています。小さなお葬式の全ての葬儀プラン（直葬・一日葬・家族葬・一般葬など）から希望の形式を選んで契約できる柔軟さが特徴です。主な費用の目安は以下の通りです。
・小さなお別れ葬 – 86,900円（税込）（火葬料金別）
・小さな火葬式 – 163,900円（税込）（火葬料金別）
・小さな一日葬 – 317,900円（税込）（火葬料金別）
・小さな家族葬 – 427,900円（税込）（火葬料金別）
・小さな一般葬 – 647,900円（税込）（火葬料金別）
※上記はいずれも小さなお葬式の基本プラン料金です。実際には式場利用料など地域・式場によって追加費用が発生する場合があります。また、小さなお葬式では資料請求をするとプラン料金が5万円割引になる特典があるため、資料請求後の割引適用価格が上記より安くなるケースもあります。例えば「小さなお別れ葬」は通常129,000円のところ資料請求割引後86,900円（税込）になることが公式サイトで案内されています。
オプション料金の事前預かり制度も特徴的です。選んであんしんプランでは、葬儀当日の祭壇のお花や飲食代などに充てるための費用をあらかじめ預けておくことができます。1口10万円で最大10口まで（最大100万円）預託可能で、当日使用しなかった分は全額遺族に返金されます。これにより、当日追加で現金支払いが必要になるようなケースにも備えられ安心です（※なお、この預かり金はお布施等の寺院費用には充当不可です）。
申込みから葬儀当日までの流れ
生前契約の申込み方法は、基本的に資料請求（郵送）または電話で受け付けています。小さなお葬式ではWEBから無料資料請求をすると、生前契約の仮申込書も同封されて送られてきます。手順はおおまかに以下の通りです。
資料請求・相談
まずは電話またはWEBで資料請求をします。24時間365日対応の専用ダイヤル（0120-926-361）でも相談・申込みが可能です。送付された資料でプラン内容や契約書類を確認し、不明点は相談員に問い合わせましょう。
書類記入・返送（約2週間）
資料一式に同封の申込関連書類に必要事項を記入し、同意署名の上で指定の住所（大阪のユニクエスト社宛）に返送します。主な必要書類は「申込内容確認書」「重要事項説明書」「契約約款」「支払依頼書」「返金先口座指定書」などです。任せてあんしんプランの場合は死後事務委任契約書2通も含まれます。これらは法律上の契約手続きも伴うため、内容をしっかり確認しながら準備しましょう。
費用の支払い
書類提出後、案内に従って指定の銀行口座に葬儀代金を振り込みます。小さなお葬式では支払い先は信託会社名義の口座になっており、支払依頼書に記載の期日までに入金します。入金確認後、信託会社から契約者本人宛に転送不要の本人確認ハガキが郵送されてきます。これにより、契約者と連絡が取れる状態であることを確認する仕組みになっています。
契約成立・証書の受取（約1ヶ月）
必要書類の確認と入金が完了すると契約成立です。後日、前述の成約証明書と生前契約者カード2枚が郵送されてきます。カードを受け取ったら、1枚は自分用に保管し、もう1枚は信頼できる親族や知人に渡しておきます。これで生前契約の準備はすべて完了となります。
（契約後）定期的な連絡確認
小さなお葬式では、契約後も年に1回は契約内容の確認を兼ねて連絡を取るようにしています。住所や連絡先が変わった場合は速やかに知らせる必要があります。5年間一度も連絡がつかない場合は解約扱いとなってしまうため、長期入院や施設入所などで連絡手段が変わるときも注意が必要です。定期連絡が取れている限り契約は継続しますので、ご家族にも協力してもらいましょう。
万一の際（葬儀当日まで）
契約者が逝去された際は、遺族や関係者から小さなお葬式に連絡してもらいます。任せてあんしんプランの場合は喪主予定者がいないケースが多いため、日頃から信頼できる知人やケアマネージャー等に「自分は生前契約をしている」旨を伝えておき、緊急連絡先として小さなお葬式の電話番号を共有しておくことが重要です。連絡を受けた葬儀社は24時間体制ですぐに対応し、自宅や安置施設へのご遺体搬送・ご安置を行います。その後、任せてあんしんプランでは葬儀社スタッフが火葬や納骨まで滞りなく施行し、選んであんしんプランではご遺族と打ち合わせの上で通夜・葬儀を執行します。葬儀内容は契約時に決めたプラン通りに進められるため、ご家族は葬儀社に任せて見守るだけで大丈夫です。
万一、「別の葬儀社を手配されてしまった」「事情で契約を解除したい」という場合も心配ありません。小さなお葬式の生前契約は契約後のプラン変更・解約も可能であり、他社で葬儀を行った場合でも所定の手続きをすれば預託金は返金されます。ただし契約変更時には信託手数料5,500円（税込）、解約時（他社施行時含む）には解約手数料1万円（税込）が差し引かれて返金される点は留意しましょう。契約後に葬儀プランをグレードアップしたくなった場合も対応は可能ですが、その際は追加料金の入金と手数料が発生する仕組みです。
他社サービスとの違い（比較ポイント）
生前契約サービスは他社でも提供されていますが、「小さなお葬式」には他社と比べて選ばれる独自の安心ポイントがあります。いくつか比較の観点を紹介します。
互助会方式との違い
従来、生前に葬儀費用を積み立てる方法としては冠婚葬祭互助会への加入が一般的でした。互助会では月々一定額を積立て、冠婚葬祭時に積立金を充当するシステムですが、中途解約時には手数料や解約控除金が発生し払戻金が少なくなるケースが多いです。また利用できるサービス内容も互助会指定のものに限られ柔軟性に欠けます。その点、小さなお葬式の生前契約は積立ではなく一括前払いで、解約時の返金ルールも明確（1万円の手数料のみ）なので安心です。互助会のような会員制度に縛られずに利用でき、必要なときに必要な分だけ支払えば良いという手軽さが支持されています。
「喪主なし」で契約できる安心感
他社の生前相談では「ご家族の同意が必要」「ご親族がいない場合は契約できない」といった制約がある場合もあります。しかし小さなお葬式の「任せてあんしんプラン」は業界初の試みであり、身寄りがない方でも契約可能な点が際立ちます。実際、同社がこのプランを開始した背景には「身寄りがなく万が一の時に葬儀をお願いする人がいない」「疎遠な親族に迷惑をかけたくない」という相談が多かったことがあります。他社では行政やNPOと連携して死後事務を行うケースもありますが、葬儀社自らが包括的に対応してくれるサービスはまだ珍しく、おひとり様には心強い選択肢となっています。
明瞭でリーズナブルな料金設定
小さなお葬式はサービス名の通り、小規模で低価格な葬儀プランを多数用意している点が特徴です。全国統一の定額料金で追加料金不要を打ち出した業界初の葬儀サービスでもあり、利用実績も2017年時点で累計10万件を突破しています。生前契約においても、その明朗会計なプラン体系が活きています。利用者の声でも「プランの明瞭さが決め手」「必要なサービスだけを提供してもらえるのが魅力」と評価されており、事前に細かなオプションまで含めた総額が把握できる安心感は他社にはないメリットでしょう。他社では見積もり段階では基本料のみ提示し、細かな費用は後から発生することもありますが、小さなお葬式では公式サイト上で各プランの税込総額が公開されており、追加費用の発生条件も明記されているため比較的わかりやすくなっています。
信託契約による資金保全
生前契約で預けたお金の管理方法も重要な比較ポイントです。他社では自社預かりや銀行預金のケースもありますが、小さなお葬式は信託会社を介して管理することで資金流用のリスクを排除しています。さらに、毎年の契約確認連絡や契約者カードの発行など、契約を確実に履行するためのフォロー体制も万全です。契約して終わりではなく、その後もサポートが続く点は利用者にとって安心できる違いと言えます。
以上のように、小さなお葬式の生前契約サービスは柔軟性・安心感・料金面で優れた特徴を持ち、他社サービスと比較しても魅力的な選択肢となっています。
生前契約のメリット・デメリット
事前に葬儀を契約しておくことには多くのメリットがありますが、一方で注意すべき点（デメリット）も存在します。ここでは一般的な生前契約の長所と短所を整理しつつ、小さなお葬式のサービスならではの利点にも触れます。
生前契約を利用するメリット
家族の負担軽減
最大のメリットはやはり残された家族の負担を減らせることです。葬儀社探しや打ち合わせ、費用の捻出など、突然の葬儀には決めること・やることが山積みです。生前契約をしておけば、葬儀内容も予算も既に決まっているため、家族は速やかに信頼する葬儀社（小さなお葬式）に連絡するだけで済みます。悲しみの中で慌てて判断を下す必要がなくなり、精神的な負担が大きく和らぐでしょう。また事前に契約内容を家族と共有しておけば、「どんな葬儀にするか」で家族間の意見が割れる心配もありません。結果として、家族にとって納得のいくかたちで送り出してあげられるという安心感にもつながります。
金銭面の不安解消
生前契約をすることで葬儀費用を前もって準備できるのも大きな利点です。特に高齢の独居の方などは、自身の預貯金が死後どのように扱われるか心配な場合もあるでしょう。契約によって葬儀費用が確保・凍結されていれば、万一残高が減ってしまったり相続人が勝手に使ってしまうリスクも避けられます。また費用を現在の価格で固定できるため、将来的に物価や葬儀相場が上昇しても契約時のプラン料金で施行してもらえる可能性が高い点もメリットです（※火葬場の事情などで多少の変動がある場合はあります）。小さなお葬式のように割引特典がある場合は、生前に申し込むことで通常より安く葬儀を行えるケースもあります。金銭面の計画が立てやすく、残された家族も追加出費に悩まされずに済むのは大きな安心材料です。
希望通りの葬儀を実現
生前契約によって葬儀の内容を自分の希望通りに決めておけるのも重要なメリットです。「派手な葬儀は望まない」「家族だけで見送りたい」「無宗教で送りたい」など、人それぞれ希望があります。契約時にプラン内容やオプションを細かく指定できるため、自分の理想の形式で最期を迎えられるでしょう。特に小さなお葬式はプランが豊富で直葬から一般葬まで選択肢が幅広く、自分に合った規模感・スタイルを選べます。生前契約しておけば、実際の葬儀はプロが責任を持って施行してくれるため「思っていたのと違う」という事態も避けられます。人生の締めくくりを自分らしく演出できる点で、生前契約は人生のエンディングを自分でプロデュースする手段とも言えるでしょう。
身寄りがない場合の安心
ご家族・親族がいない方にとって、生前契約は「自分の死後を託せる相手を確保する」という大きな意味を持ちます。契約を結んでおけば、たとえ身寄りがなくとも葬儀社が責任を持って最後まで対応してくれます。小さなお葬式の任せてあんしんプランのように死後事務委任契約までセットになっていれば、役所への届出や火葬手続きまで代行してもらえるため安心感が違います。「無縁仏になってしまうのでは」といった将来への不安を大きく軽減できるでしょう。
その他の付随メリット
生前契約の準備を進める中で、エンディングノートの作成や遺言書の準備など終活全般がはかどる副次効果もあります。葬儀内容を考える過程で、自分の財産管理やお墓のこと、遺品整理のことなど「終末期にやっておくべきこと」に目を向けるきっかけになるでしょう。総合的に終活が進むことで、契約者本人にとっても生きている間の安心感が増し、残りの人生を前向きに過ごす助けになるかもしれません。
生前契約を利用するデメリット・注意点
契約後の状況変化に対応が必要
生前契約を結んだ後、家族構成や健康状態、希望が変わる可能性はゼロではありません。例えば「思ったより親族との関係が良くなったので普通の葬儀を任せたい」「引越し先では別の葬儀社を使いたい」といった状況変化が起こり得ます。契約時にはベストだと思って決めた内容でも、年月が経てば考えが変わることもあります。この点、小さなお葬式の生前契約はプラン変更や解約が可能なので比較的安心ですが、変更時には手数料や差額精算が発生します。契約後も節目節目で「この内容で大丈夫か？」を見直すことが大切です。他社の生前契約では契約後の変更・キャンセルが一切できない場合もありますので、契約前に規約をよく確認しましょう。
誰かが連絡しないと葬儀が行われない
生前契約は「あくまで契約」であり、実際に葬儀を執行するには死亡時に葬儀社へ連絡が入ることが必要です。契約者本人はその場にいないため、結局のところ周囲の協力が欠かせません。契約先に連絡してくれる人を決めておくこと、そして契約内容をその人に伝えておくことは生前契約を活かす上で必須の作業です。小さなお葬式では契約カードを渡せる仕組みがありますが、それでもなお契約のことを知らない関係者が独断で他社に依頼してしまう可能性もゼロではありません。特に施設入所中に急逝した場合などは、施設側が提携葬儀社を呼んでしまう例もあるため、入所先のスタッフにも契約している旨を伝えておくのが望ましいです。自分一人では完結しない契約であることを理解し、周囲への周知徹底を図りましょう。
契約内容を自分自身で確認できない
生前契約した葬儀が契約通りに執り行われるかどうか、本人は確認しようがないというジレンマがあります。そのため契約先の葬儀社選びは非常に重要です。信頼できる業者か、家族も納得しているか、資金管理は万全か——契約時にしっかり見極める必要があります。小さなお葬式は実績も豊富で明瞭価格のサービスですが、それでも家族にも理解と同意を得ておくことが肝心です。そうすることで「本当にこの会社で大丈夫だろうか」といった家族側の不安も解消できます。逆に家族が不信感を持っていると、せっかく契約しても家族が別の葬儀社を手配してしまうリスクもありますので注意しましょう。
費用の前払いによるデメリット
葬儀費用を前払いで預けること自体のデメリットも考えてみます。例えば資金が長期間拘束されることや、万一短期間で解約すると事務手数料分だけ損をしてしまう点です。他にも、高齢者詐欺などとは異なるとはいえ大金を事前に支払うことへの心理的抵抗を感じる方もいるでしょう。しかしこの点は、信託保全や返金保証があるかどうかで大きく異なります。小さなお葬式の場合は信託管理で資金の安全性を担保しつつ、解約時のペナルティも最小限に留めています。とはいえライフイベントによっては葬儀資金が緊急で必要になる場合も考えられるため、無理のない範囲で前払い金を設定することが大切です。プランも過不足ないものを選び、オプション預託金も必要最低限に留めるなど、計画的に契約しましょう。
以上のようなデメリットはありますが、多くは事前の対策や配慮でカバー可能なポイントばかりです。生前契約を検討する際は、メリットとデメリットを十分理解した上で、それでもなお「やっておいた方が安心だ」と思えるかどうか、ご家族とも話し合って決めると良いでしょう。
利用者の声（体験談）
実際に小さなお葬式の生前契約サービスを利用した方の声を紹介します。公式サイトの「お客様インタビュー」には、生前契約をして葬儀を迎えたご家族の体験談が掲載されています。
あるインタビューでは、105歳のお祖母様をお見送りしたお孫さんのケースが紹介されました。お祖母様は高齢ながら亡くなる直前までお元気でしたが、「年齢を考えるといつ何があってもおかしくない」ということで安心のために生前契約をすることにしたそうです。さらにその地域では近隣住民が葬儀の受付や進行を手伝う風習が残っており、施主（遺族側）が近所の方々に役割分担をお願いしなければならない慣習がありました。生前契約で葬儀内容を決めておいたことで、いざという時にご近所への依頼や家族の準備に追われることなく済み、「慌てなくてすむのは心強かった」と振り返っています。結果的に葬儀当日は小さなお葬式のスタッフが滞りなく進行してくれたため、近隣の方にも負担をかけず、家族も心穏やかにお祖母様とのお別れができたとのことでした。
また別のポイントでは、このご家族は小さなお葬式を選んだ決め手はプランの明瞭さだったと語っています。「以前、別の葬儀社で父の葬儀を行った際に不必要かもしれないオプションが次々付いて困惑した経験があり、明確なセットプランに魅力を感じた」とのことで、インターネットで検索して小さなお葬式を見つけたそうです。NHKで紹介されるなど実績があることも信頼につながり、「安心してお任せできると思いましたね」とコメントされています。実際に生前契約を利用してみて、明瞭会計で追加料金もなく、不安のない形で大切な家族を送り出せたと満足されていました。
このように、生前契約を活用した方からは「事前に決めておいたおかげで納得のいくお見送りができた」「費用も含め不安要素が無かったので当日落ち着いて故人とお別れできた」といった声が聞かれます。特に小さなお葬式は明確なプラン内容と丁寧な対応で評価されており、「安心して任せられた」「他の人にも勧めたい」という感想も多く見られます。公式サイトのお客様の声ページには他にも多数の口コミや評価が掲載されていますので、検討中の方は参考にすると良いでしょう。
生前契約はどんな人におすすめか
生前契約は、自分の最期に備えて前もって準備をしておきたい方に広くおすすめできるサービスです。中でも、以下のような方は特に検討する価値があるでしょう。
終活を始めたいシニア世代
「終活に興味があるけれど何から手を付けてよいか分からない」という方にとって、生前契約は具体的な第一歩となります。葬儀内容を考える過程で、エンディングノートや財産整理など他の終活事項にも目が向きますし、何より自分の死後について考えるきっかけになります。元気なうちに前向きに取り組めば、「これでいつ死んでも大丈夫」という安心感を得られ、日々の生活にもハリが出るかもしれません。
配偶者や子に負担をかけたくない人
「自分の葬儀で家族に迷惑をかけたくない」「金銭的な負担を残したくない」と願う方には生前契約は最適です。特にお子さん世代が遠方に住んでいたり忙しかったりする場合、親が自分で準備を済ませておいてくれれば子供たちは大助かりです。最近は核家族化で親族も少ないため、なおさら本人が手配しておく意義は大きいと言えます。実際、生前契約を利用したご家族からも「親が用意してくれたおかげでスムーズに対応できた」との声が聞かれます。家族思いの方ほど、生前契約を前向きに検討すると良いでしょう。
身寄りのない高齢者・おひとりさま
自身に配偶者も子もおらず、葬儀を頼める親族や親しい知人もいないという方にとって、生前契約は自分の“最期の保証人”を得るようなものです。契約さえしておけば、少なくとも葬儀と納骨に関しては確実に執り行ってもらえます。近年、おひとりさま高齢者の増加に伴い、自治体による無縁仏問題もクローズアップされていますが、生前契約を活用すれば自分の死後の処遇について他人任せにせずに済むメリットがあります。「自分の葬儀くらい自分で用意したい」というしっかり者の方にも向いていますし、逆に不安症な方でも契約しておけば心配事がひとつ減るはずです。
特定の葬儀スタイルを希望する人
例えば「家族葬でこぢんまりやりたい」「無宗教葬にしたい」「派手な儀式は不要」等、明確な希望がある方にも生前契約はおすすめです。本人が健在なうちに意思表示と具体的手配まで完了できるため、希望と異なる葬儀になるリスクを減らせます。小さなお葬式では火葬式・一日葬・家族葬などニーズに合わせたプランを自由に選べるので、自分の理想にピッタリ合うプランを見つけてその場で予約しておけます。後から「やっぱり一般葬にすれば良かった」と悔やむことのないよう、早めに形にしておくのも賢明でしょう。
過去に葬儀を経験した人
一度ご家族の葬儀を経験された方は、葬儀準備がどれだけ大変か痛感されていることでしょう。同時に、「自分の時は子供たちにこんな苦労をさせたくない…」と思う方も多いはずです。そういった方こそ、生前契約を前向きに検討してみてください。特に小さなお葬式のサービスは実際に利用した方の評判も良く、明瞭会計でトラブルが少ないとされています。過去の他社での苦い経験がある場合でも、安心して任せられるでしょう。「備えあれば憂いなし」です。過去の教訓を活かし、自分の代では万全の準備を整えておくのも思いやりの一つと言えます。
まとめ（終活への一歩としての意義）
葬儀の生前契約は、終活における大切な一歩です。人生の最終章をどのように締めくくるかを自分で決め、必要な準備をしておくことは、本人にとっても家族にとっても大きな安心につながります。小さなお葬式の生前契約サービスは、そうした安心を形にするための心強い選択肢です。
特徴のところで見たように、「小さなお葬式」ではおひとり様でも契約でき、費用管理も安全で、明確なプランに基づいて葬儀を任せることができます。実績豊富な葬儀社がバックアップしてくれるため、万全の体制で最期を迎えられるでしょう。残された家族は悲しみの中であっても「生前にちゃんと準備してくれていた」という事実に救われるはずですし、実際の手続き面でも負担が軽減されます。
終活というと遺言やお墓のことなど色々ありますが、「葬儀をどうするか」は避けて通れないテーマです。ぜひこの機会に、生前契約についてご家族とも話し合ってみてください。小さなお葬式では資料請求者全員に終活に役立つ小冊子「喪主が必ず読む本」もプレゼントしています。まずは情報収集から始めてみるのも良いでしょう。
自分らしい最期をプロデュースし、大切な人たちに安心を残す。 生前契約はそんな理想をかなえる有効な手段です。終活の一環として前向きに検討してみてはいかがでしょうか。あなたのその一歩が、未来の安心と絆につながることでしょう。
