お葬式に赤ちゃんを連れて行く場合、どのような服装にすれば失礼にならないでしょうか?
また、授乳用の喪服はどのような点に気をつけて選ぶべきなのでしょうか?
ここでは、赤ちゃんの服装とお母さんの喪服について解説していきます。
目次
赤ちゃんの喪服
お葬式での赤ちゃんの服装は?
お葬式に赤ちゃんを連れて参列しなければならないときがありますよね。
その場合の赤ん坊の服装はやはり黒のものを使用するのでしょうか?
赤ちゃんの服装は、何を着ても問われません
赤ちゃんの服装は何でも構いません。黒・白・グレーの服があれば、色付きでも落ち着いた色のものを使用すれば問題ありません。
赤ちゃんを連れて行くときに持っていくもの
赤ちゃんと外出するときに欠かせないなのが、ベビーカーや抱っこひもです。
これらはお葬式に持参しても大丈夫なのでしょうか?
ベビーカー
ベビーカーは他の人の邪魔にならなければ、会場内に持参しても問題ありません。
たたんで隅に置いたり、また会場の広さによってはベビーカーに赤ちゃんを寝かせて告別式を行うところもあるようです。
いずれにせよ、ベビーカーに関する特別なマナーはないので、普段のマナーやお葬式マナーに則った気配りが必要と言えます。
抱っこひも
ベビーカーと同様です。告別式の間、ずっと赤ちゃんを抱いておくのはツラいので、「抱っこひも」を着用して参列する人もいるようです。
ベビーカーや「抱っこひも」の色は喪服と違和感のない地味めなものが理想です。わざわざ新調する必要はありませんが、あまりに派手な場合は使わないほうが無難となります。
重要なことは実際の参列者がどのように考えているかを考慮することです。
そのため、斎場に「ベビーカー」や「抱っこひも」をとりあえず持参し、式の最中は外したほうがよさそうな雰囲気だった場合には、控室などに置くなど柔軟に対応しましょう。
オムツやミルクなどをいれるカバン
赤ちゃんを連れて参列する場合、オムツやミルクなどの荷物が多いため、それらが入るカバンが必要です。
黒いカバンがあればよいですが、ベビー用品用のカバンの色も赤ちゃんの服と同じでそこまで気張る必要はありません。
地味めな色合いのものを使用しましょう。
母子手帳や健康保険証
月齢が低い赤ちゃんほど抵抗力が弱いものです。
告別式などのたくさんの大人がいる環境は、赤ちゃんにとって体調を崩しやすい場所です。
もしものときのために、母子手帳や健康保険証などは携帯しておきましょう。
赤ちゃん連れのときの服装
赤ちゃんがいるときの喪服の注意点
授乳の際に汚れやすいので注意
赤ちゃん連れの葬儀の際には母親の服装にも気をつける必要があります。
通常のブラックフォーマルだとファスナーが後ろにあるものが多く、授乳がしづらく礼服が母乳で汚れやすいです。
また、脱着が気軽にできないこともあって、お葬式のときの授乳はとても難しいものとなっています。
哺乳瓶や離乳食でも注意
授乳以外でも、油断は禁物です。
哺乳瓶や離乳食であっても、いつもと違う環境に赤ちゃんは少し興奮気味です。
誤ってこぼしてしまったり、なかには戻してしまう赤ちゃんもいます。
そのため、汚れないように「タオル」や「替えの服装」の準備もしっかりしておきましょう。
お葬式での授乳対策と選び方
大きめの授乳ケープを持ってくる
通常の黒のワンピースで授乳する場合は、片側をはだけさせる必要があるので、少し大きめの授乳ケープを用意しましょう。
汚れやすいのでタオルなど万全の準備で気をつけて授乳をするようにします。
授乳に対応したの喪服を購入する
ワンピースタイプでフロントにファスナーがついたタイプのものが授乳対応の喪服となります。
前開きのため脱着が容易で授乳しやすいです。礼服なので一着で済ませることができます。しかし、新たに授乳用に一着選んで購入する必要があります。
黒っぽい授乳しやすい服装で行き、式の時だけ喪服を着用する
これは遺族・親族の告別式だからこそできる方法です。授乳しやすい黒の服で行き、式の最中は喪服を着用する方法です。
この方法であれば、直前まで母乳を与えられるので、式の最中に母乳を求めて泣き出す可能性を下げられます。
また、遺族・親族が「式中でも授乳しやすい黒の服装でもよい」と言ってくれた場合は、そのお言葉に甘えてもよいでしょう。
もちろん授乳しやすい黒の服を選ぶ場合は、新たに授乳用の喪服を購入する必要がありません。資金的にも負担が抑えられるメリットとなります。
まとめ
いかがでしたか?
お葬式に赤ちゃんを連れていくときの服装と、お母さんの喪服の注意点をお話していきました。
突然泣きだしたり大変なこともありますが、困った時は葬儀社スタッフに声をかけて対応なさってくださいね。
また、当サイトではお葬式での「赤ちゃんとの参列」について詳しく説明しています。こちらも合わせてご覧ください。
お葬式に赤ちゃんは連れてきていい?乳幼児や妊娠中の葬儀参列では、故人様が安らかに旅立たれますことをお祈り申し上げます。