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【遠方のお墓を身近に】都市型納骨堂という新しい選択肢

アイキャッチ

お墓が遠方にあり、なかなかお参りできず悩んでいませんか?

都市部で増えている都市型納骨堂(マンション型のお墓)は、そんな悩みを解決する新しいお墓のかたちです。室内の近代的な施設に遺骨を安置するこの方法は、後継ぎがいない方やお墓の引っ越しを検討している方から注目を集めています。

この記事では、都市型納骨堂の仕組みや費用、従来のお墓との違い、メリット・デメリットを解説します。

都市型納骨堂とは?増加の背景と従来のお墓との違い

納骨堂の仏壇

都市型納骨堂(マンション型のお墓)とは、ビル内に設けられた屋内型の納骨施設を指します。土地に墓石を建てる一般的なお墓とは異なり、建物内に遺骨を収蔵するため、管理が簡単で、天候に影響されず快適に参拝できます。

近年、少子高齢化や都市部への人口集中によって、お墓の継承や遠方への墓参りに悩む人が増え、都市型納骨堂への需要が高まっています。

なぜ都市型納骨堂が増えているのか?

都市型納骨堂が増加する背景には、社会構造の変化があります。少子高齢化により子や孫が遠方に暮らす家庭が増え、お墓の後継ぎがいない、あるいは遠くのお墓への参拝が難しいという問題が生じています。

また都市部の土地不足や高騰によって、新たにお墓を建てる負担が増大していることも、都市型納骨堂の需要増加を後押ししています。
永代供養と納骨堂のすべて 跡継ぎ不要・管理不要のお墓とは?永代供養と納骨堂のすべて

従来のお墓との大きな違い

従来の墓地は屋外に墓石を建てて管理しますが、都市型納骨堂は屋内にあり、掃除や草むしりなど日々の管理作業が不要です。また宗教や宗派に縛られず、誰でも利用できる施設が多くあります。従来墓のように土地代や墓石代がかからないため、費用面でのメリットもあります。

ただし、納骨スペースが限られたり、合祀される期限が設定されたりするなど、特有のルールもあります。都市型納骨堂は現代のライフスタイルの変化に合わせて登場した、新しい供養の形であることを理解しましょう。

都市型納骨堂のタイプ別特徴

納骨堂

 

都市型納骨堂には、さまざまな設備やタイプがあります。それぞれのタイプの特徴を知ることで、自分に合った納骨堂を選びやすくなります。この章では、代表的なタイプ別に仕組みや特徴を具体的に解説します。

自動搬送式納骨堂

自動搬送式納骨堂は、最新鋭のシステムを備えたタイプです。ICカードや暗証番号を受付機にかざすと、コンピューターが遺骨の入った厨子をバックヤードから自動的に運搬し、参拝ブースに届けます。

狭い空間でも多くの遺骨を収蔵できる効率的なシステムで、都市部の限られたスペースで特に利用されています。

ロッカー式納骨堂

ロッカー式は、扉付きの棚に遺骨を安置するシンプルなタイプで、利用者自身が扉を開けて参拝します。費用も比較的抑えられ、個別のスペースで遺骨を管理したいが、費用は抑えたいという方に向いています。

仏壇式・位牌式納骨堂

仏壇式は、室内に小さな仏壇を設け、その内部に位牌と遺骨を収めます。遺影や花も置けるため、自宅のお仏壇の延長として参拝できる特徴があります。

一方の位牌式は、位牌のみを個別スペースで管理し、遺骨は共同施設で保管します。位牌式はさらに費用を抑えることができるため、経済的な負担を減らしたい方におすすめです。

都市型納骨堂は、それぞれの家族の事情や考え方に応じて柔軟に選べるよう、多様なタイプが提供されています。納骨堂選びは単なるお墓の選択にとどまらず、自分たちがどう供養したいか、故人とどのように向き合いたいかを改めて考えるきっかけにもなるでしょう。

都市型納骨堂の料金体系

費用

お墓を選ぶ上で費用は無視できないポイントです。都市型納骨堂の利用にかかる費用相場や、従来のお墓とのコスト比較、そして永代供養や管理費などの料金体系について解説します。

永代使用料・納骨堂購入費などの初期費用

都市型納骨堂の初期費用には、一般的に以下のようなものが含まれています。

  • 収蔵スペースの永代使用料
    区画を利用する権利。

  • 永代供養料
    施設側が将来的に遺骨を供養・管理するための費用。

  • 収蔵厨子の使用料
    遺骨を納めるための専用容器の費用。

  • 銘板の作成費用
    故人の名前や戒名を記したプレートの費用。

  • ICカードや鍵の発行手数料
    施設利用時の入館・参拝に必要なカードや鍵の費用。

  • 戒名授与料
    戒名をつけてもらう場合にかかる費用。

これらが一式になっているため、都市型納骨堂の初期費用は区画のタイプ設備内容により幅があります。

費用の目安としては、比較的コンパクトなロッカー式で約50万円程度、標準的な区画では80万~150万円前後、高級タイプや人気エリアの施設になると200万円を超えるケースもあります。

年間管理費と契約期間

多くの都市型納骨堂では年間管理費が設定されています。相場は年1万円前後で、空調や電気代、設備維持や清掃、警備など施設の運営費に充てられます。年間管理費は遺骨を個別安置している期間中に支払う必要があり、契約期間終了後に合祀され永代供養に移行した後は不要になるのが一般的です。

契約期間は施設によって異なりますが、多くは33回忌(約30年)や50年など長めに設定されており、期限が来るとその区画での安置契約は終了します。

従来のお墓との費用比較

都市型納骨堂は従来のお墓に比べて初期費用を抑えられるケースが多いです。お墓ポータルサイト「いいお墓」を運営している株式会社鎌倉新書が実施した「第14回 お墓の消費者全国実態調査(2023年)」[1]によると、納骨堂の平均購入価格は約77.6万円で、従来のお墓の半分程度という結果が出ています。

もちろん立地条件や規模によって異なりますが、都市部で新たに墓地を取得して墓石を建てる場合、用地の永代使用料だけで数百万円かかることも珍しくありません。それに比べれば、納骨堂は区画費用 + 管理費のみで利用できるため、総費用を大幅に抑制できる点は大きなメリットです。

ただし納骨堂の中でも高級プランは割高となる場合もあり、費用面で安易に決めず複数の選択肢を比較検討することが重要です。

都市型納骨堂は、費用面でも従来のお墓に比べて利用しやすい面があります。ただ、施設やプランによって価格帯は大きく異なるため、事前に複数の納骨堂の資料を取り寄せたり見学したりして、納得のいく費用プランを選ぶことが大切です。

都市型納骨堂のメリット

丸の札を持つ人

都市型納骨堂は、従来のお墓に感じていたさまざまな悩みを和らげる特徴があります。遠く離れた場所にお墓がある方や、お墓を引き継ぐ方がいない場合でも、負担が少なく気軽に利用できるのが魅力です。

ここでは、そんな都市型納骨堂の主な特長を詳しくご紹介します。

跡継ぎがいなくても永代供養で安心

都市型納骨堂最大のメリットは、お墓の後継ぎがいなくても利用しやすい点です。多くの納骨堂では初期費用に永代供養が含まれており、将来お参りする人が途絶えた場合でも、施設側が遺骨の供養と管理を続けてくれます。

従来のお墓のように子や孫に負担をかけたくないという方でも安心できます。

アクセスが良く天候に左右されない

遠方のお墓に通う負担が大きかった方にとって、アクセスの良さは大きな利点です。多くの施設は駅近くや市街地に位置しており、公共交通機関で気軽に通えます。また、屋内施設のため悪天候の日でも快適にお参りできます。

高齢になって遠出が難しくなっても、自宅近くの納骨堂であれば体力的・時間的な負担が軽減され、故人を身近に感じながら供養できるでしょう。

お墓の手入れ不要で管理がラク

都市型納骨堂ではお墓の清掃・管理をすべて施設側に任せられるため、利用者自身で手入れをする必要がありません。従来のお墓では草むしりや墓石の掃除など季節ごとの手入れが欠かせませんが、高齢になってこれらの作業を行うのは大きな負担となります。

納骨堂なら日々の清掃や防犯もプロに任せられ、常に清潔で安心な環境が保たれています。重い水桶や掃除道具を持参する必要もなく、思い立ったときに身軽にお参りできる利便性は、利用者にとって大きな魅力です。

低コストで宗派を問わず利用できる

費用負担が比較的軽いことも都市型納骨堂の魅力です。一般的なお墓に比べ取得費用が低めで、管理費も定額のため、経済的な心配が軽減されます。また、宗旨宗派を問わず利用できる納骨堂が多く、お寺の檀家になる必要がない点も現代のニーズに合っています。

実家のお墓とは異なる宗教観を持つ方や、特定の宗派にこだわらない方でも気兼ねなく利用できる柔軟さは、都市型納骨堂ならではのメリットでしょう。

このように、都市型納骨堂には従来のお墓にはない多くのメリットがあります。遠方へのお墓参りやお墓の継承者問題、維持管理の負担といった悩みを抱える方にとって、ニーズに合った解決策となるでしょう。

都市型納骨堂のデメリット

バツの札をもつ人

便利な都市型納骨堂にも、注意しておきたいデメリットや制約が存在します。この章では、都市型納骨堂を利用する際に知っておくべきポイントを挙げていきます。

納骨できる遺骨の数が限られている

都市型納骨堂では一つの区画に納められる遺骨の数に限りがあります。一般的なロッカー式や仏壇式では1~2霊位用のプランが多く、夫婦で利用するには十分でも、大家族のご遺骨をすべて同じ区画に収めることは難しい場合があります。

複数区画を契約することも可能ですが、その分費用も追加で発生します。先祖代々のお骨をすべて移したいと考えている場合には、どの程度の収容数に対応できるか事前に確認することが大切です。

契約期間後は合祀される

都市型納骨堂では多くの場合、契約期間経過後に遺骨が合祀されます。合祀されてしまうと一度納めた遺骨を個別に取り出すことはできなくなります。

永代供養によって子孫への負担が無くなるメリットの裏返しとも言えますが、故人の遺骨が他人の遺骨と混ざってしまうことに抵抗を感じる方もいるでしょう。この点は事前に理解しておく必要があります。

建物や運営の将来性への不安

都市型納骨堂は屋内施設であるがゆえに、建物や設備の老朽化も懸念されます。築年数が経てば機械や施設のリニューアル工事が必要となる場合もあり、その際に追加費用の負担を求められる可能性もゼロではありません。

また運営母体が寺院や企業の場合、将来的に経営状況が悪化したり閉鎖されたりしないか不安を感じる方もいるでしょう。「閉鎖となった場合、ほかの施設へ遺骨を移す」などの対応があらかじめ契約に書かれていることが多いですが、新しい形式のお墓で実績はまだ少ないのが実情です。

契約する前に運営している会社やお寺が信頼できるかどうか建物がしっかりしているかなどをしっかり確認しておくと安心です。

参拝の制約と利用上のルール

都市型納骨堂でお墓参りをする際の制約にも留意が必要です。まず、ICカードを持った契約者や登録者でないと施設に入れなかったり参拝ブースを利用できなかったりするため、家族以外の友人・親戚が気軽に立ち寄ることはできません。

また、多くの施設は24時間開放ではなく、利用時間が決められているため、夜間や早朝に参拝することは難しいです。お盆やお彼岸の時期には参拝が集中し、順番待ちになったり予約制となるケースもあります。自由に出入りできる従来のお墓と異なる点に注意しましょう。

このように、都市型納骨堂にはいくつかのデメリットが存在します。納骨堂を選ぶ際は契約期間や合祀の条件、運営者の信頼性・利用ルールなどを十分に確認し、ご家族ともよく話し合った上で検討することが大切です。

墓じまいと都市型納骨堂への改葬手続き

お墓

遠方のお墓から都市型納骨堂へお墓の引っ越しをする場合、いわゆる墓じまい改葬の手続きを行う必要があります。この章では、現在のお墓を閉じて遺骨を移す際のポイントを解説します。

墓じまいとは?

墓じまいとは、現在あるお墓を撤去し、更地に戻して墓地区画を返還することです。寺院墓地の場合は檀家を辞める手続きも伴い、閉眼供養の法要を営んだ上で離檀料を納めるケースが一般的です。

墓じまいには業者による墓石撤去工事や寺院へのお礼など費用も発生しますが、専門の墓じまい代行サービスに依頼すれば、行政手続きや施工の手配までまとめてサポートしてもらえます。

例えば「わたしたちの墓じまい」では、離檀交渉から遺骨の新しい安置先紹介まで一貫して相談に乗ってくれるため、安心して任せることが可能です。

改葬に必要な行政手続き

お墓から遺骨を取り出して別の場所へ移すこと改葬と言います。改葬するには法律に則った行政手続きが必要です。

まず現在のお墓の管理者から埋葬証明書を発行してもらい、移転先の納骨堂からは受入証明書を受け取ります。これらを添えて現在のお墓がある市区町村役所に改葬許可申請を行い、改葬許可証を取得します。許可証が発行されたら、改めてお墓から遺骨を取り出し、新しい納骨堂へ納めるという流れです。

行政手続き無しに遺骨を移動させることは法律で禁止されていますので、必ず所定のステップを踏みましょう。
アイキャッチ 改葬手続きガイド ~新しい供養先の選び方と行政手続きの手引き~

改葬時の注意点

改葬する際は、事前に親族間で十分に話し合い、全員の同意を得ておくことが大切です。先祖代々のお墓を移すことに抵抗を感じる方もいるため、改葬の理由や新しい納骨先について丁寧に説明し、理解を得ておきましょう。

また、墓じまいや新しい納骨堂への移転にはまとまった費用が必要になります。墓石撤去費用の相場は一般的に1基あたり20~30万円程度、寺院への離檀料や閉眼供養のお布施で数万円~十数万円、さらに新しい納骨堂の初期費用として数十万円がかかります。

千葉県市川市群馬県太田市など、自治体によっては墓じまいにかかる費用に対する補助金制度があります。

しかし基本的に工事前の申請が必須で、後からの申請は受け付けられません。また、補助の対象は主に公営墓地で、民間霊園や寺院墓地は対象外になるケースが多いため、事前に自治体へ詳しく確認しておくことが重要です。

改葬や墓じまいについて不安がある場合は、全国の優良石材店から一括見積りが無料で出来る「墓石ナビ」などのサービスを利用するのも一つの方法です。プロのアドバイザーが手続きの段取りや適切な業者選びをサポートしてくれるため、初めての方でも安心して進められるでしょう。

全国の優良石材店から一括見積りが無料で出来る墓石ナビ

お墓の引っ越しには手間と費用がかかりますが、専門家の力を借りればスムーズに進められます。今回ご紹介したポイントを踏まえ、改葬に必要な手続きや費用を事前に把握しておきましょう。

まとめ

納骨堂の前で読経する住職

都市型納骨堂は、現代のニーズに応える新しいお墓の形として注目されています。遠方の墓参り負担や後継者問題を解消できる一方、遺骨の合祀など従来にないルールも伴います。

本記事で挙げたメリット・デメリットを参考に、ご自身やご家族に合った供養の形かどうか慎重に検討してください。お墓の引っ越しという大きな決断にあたっては専門家の力も借りながら、より良い供養の方法を選ぶ一助になれば幸いです。

参考リンク

出典

  1. いいお墓 「【第14回】お墓の消費者全国実態調査(2023年)霊園・墓地・墓石選びの最新動向」↩︎

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