50〜60代の方が一般の友人として創価学会の友人葬（ゆうじんそう）に招かれた場合、どのように参列し、式中にどのように振る舞えばよいか戸惑うこともあるでしょう。本記事では、創価学会の友人葬とは何か、その特徴や一般的な仏式葬儀との違い、そして非会員として参列する際のマナーや注意点を中立的な立場で解説します。服装や香典（こうでん）の扱い、読経や題目への参加方法、式中の立ち居振る舞い、さらに葬儀後の挨拶まで、基本的なポイントを網羅しています。事前にポイントを押さえておけば、当日安心して故人とのお別れに臨むことができるでしょう。
目次
創価学会の友人葬とは何か（歴史的背景と特徴）
友人葬とは、創価学会が独自に執り行う葬儀の形式です。1991年ごろに創始された比較的新しい葬儀スタイルで、僧侶（お坊さん）を招かずに、故人とゆかりのある学会員の友人たちが中心となって故人を見送ります。創価学会員が亡くなった際に行われ、非会員の友人や知人でも参列は可能です。友人葬では、創価学会の教えに基づき故人を偲ぶ「まごころ」が最も大切にされており、儀礼よりも故人への追悼の気持ちを重視するのが特徴です。
具体的な式内容としては、創価学会でご本尊とされる法華経の一部（「方便品」「寿量品自我偈」）の読誦や、会葬者全員による唱題（しょうだい：南無妙法蓮華経の題目を唱えること）を繰り返し行い、故人への追善供養をします。このように参列者全員でお経や題目を唱和する点は、友人葬の大きな特色です（後述）。なお、読経や唱題は学会員に限らず非会員でも自由に参加でき、抵抗があれば無理に唱和する必要はありません。友人葬という名称は、「学会員同士は皆『友人』である」との考え方から名付けられたともいわれます。僧侶を介さず友人同士の真心で見送る葬儀であることから、こう呼ばれているのです。
一般的な仏式葬儀との違い
創価学会の友人葬は、浄土宗や真言宗などの一般的な仏式葬儀とはいくつかの点で異なります。主な違いを以下にまとめます。
僧侶を招かない
友人葬では読経を行う僧侶を呼びません。代わりに創価学会の儀礼担当の学会員（地域の「儀典長」など）が導師（進行役）を務めます。これは「僧侶による引導や戒名付与が成仏に不可欠という考えは本来の仏教の教えにない」という創価学会の信条によるもので、葬儀では形式より故人を悼む真心が何より大切との立場から僧侶を呼ばないのです。そのため戒名は付けられず、故人は生前の名前のままお見送りされます。
お布施や戒名料が不要
僧侶を招かないため、お布施（寺院や僧侶への謝礼）は一切発生しません。葬儀費用に占める宗教者関連の費用がないぶん、葬儀全体の費用負担が軽減される傾向があります。香典についても本来は僧侶や寺院への謝礼的な意味合いがありますが、友人葬ではそうした金銭的負担を避け香典も持参不要とする場合が多いです（詳しくは後述）。
祭壇や儀礼の違い
仏式では白菊など生花を飾った祭壇に位牌や仏像を祀ることが一般的ですが、友人葬では「樒（しきみ）の祭壇」が用いられるのが特徴です。祭壇中央上部には創価学会の御本尊（ごほんぞん）である法華経の掛軸が安置され、その両脇に常緑樹の樒の枝葉や白い菊などが飾られます。位牌は置かれないか、あっても重視されません（創価学会では位牌を拝む対象とはしないためです）。このように仏壇風の伝統的祭壇ではなく、創価学会独自の祭壇構成となっています。
参列者全員での読経・唱題
一般的な仏式葬儀では読経は僧侶が行い、参列者は合掌して静かに拝聴するのが普通です。しかし友人葬では、導師の唱導に合わせて参列者全員でお経（法華経の一部）を読み、題目を唱えます。初めてその光景を目にすると驚くかもしれませんが、これは創価学会においては日常的な勤行（ごんぎょう）の延長であり、皆で声を出して故人に回向（えこう）する重要な儀式なのです。
香典や供物の扱い
創価学会では「故人の冥福を祈る真心こそ最大の供養」と考えるため、一般的な仏式のように香典や供え物を持参する習慣がありません。多くの場合、葬儀の案内状に「香典はご遠慮ください」と明記され、金品のやりとりを伴わない形で葬儀が行われます。また供花（生花の弔花）についても、祭壇が樒主体で生花を受け付けない場合があるため注意が必要です。遺族の希望によっては生花祭壇を併用するケースもありますが、その際も事前に生花を贈って良いか確認することが望ましいでしょう。
非会員として参列する際の注意点（服装・香典・数珠など）
創価学会員ではない一般の友人が友人葬に招かれた場合、いくつか事前に知っておくべきマナーや準備があります。以下にポイントごとにまとめます。
服装
基本は一般的な葬儀と同様、正式な喪服（ブラックフォーマル）を着用します。男性は黒のスーツに白シャツ・黒ネクタイ、女性も黒のスーツやワンピースなどの喪服が望ましいです。派手なネイルやアクセサリーは避け、髪型や靴下まで含めて控えめに整えましょう。創価学会の友人葬だからといって特別な装いは必要なく、通常の葬儀マナーに沿った服装で問題ありません。
香典（こうでん）
一般の葬儀では会葬者が香典を持参するのが通例ですが、友人葬では香典は原則不要とされています。創価学会では「金銭よりも真心」が重んじられるためで、会葬者の経済的負担に配慮する目的もあります。実際、多くの友人葬の案内状に「香典は辞退」と明記されており、その場合持参しないのがマナーです。ただし、案内に特に記載がなく香典受付が設けられている場合は、一般葬儀と同様に持参してかまいません（詳細は後述の「香典の表書きや相場」の章を参照）。
数珠（念珠）
仏式の葬儀では数珠を持参するのが一般的ですが、創価学会の会員が用いる数珠は日蓮大聖人の流れを汲む長い五色の房付き数珠です（日蓮宗系の仏具で、二重に巻いて使います）。非会員の参列者は、自身が普段使う一般的な数珠を持参しても問題ありません。数珠を持っていない場合や「学会員の方と異なる数珠で気が引ける」という場合は、無理に持参しなくても差し支えありません。会場で合掌する際は、数珠の有無に関わらず心を込めて手を合わせれば大丈夫です。
供花・供物
親しい間柄では生花やお菓子など供物を贈る場合もありますが、友人葬ではまず遺族側の意向を確認しましょう。前述の通り、友人葬の祭壇は樒や白花が中心で、生花のスタンド花を飾れない場合があります。供花を検討している場合は、事前に葬儀社や遺族に問い合わせ、受け取ってもらえるか確認すると安心です。不要と言われた場合は無理に贈る必要はありません。また果物籠や菓子盆などの供物も、一般には持ち込まず香典辞退と同様に遠慮するのが礼儀です。
その他の心構え
創価学会の会合勧誘や宗教的な議論は厳禁です。友人葬の場はあくまで故人を偲ぶ場ですので、たとえ自分が異なる宗教観を持っていても、それを口にしたり批評したりしないことが大切です。創価学会員の振る舞いに驚くことがあっても、受け入れる寛容さと敬意を持ち、故人への哀悼に集中しましょう。
以上の点に留意すれば、非会員であっても失礼なく友人葬に参列できるはずです。不明な点があれば、学会員の知人や葬儀社スタッフに事前に相談してみても良いでしょう。
読経や題目への参加方法（参加すべきか？）
友人葬では、式中に参列者全員での読経・唱題が行われる点が特徴です。導師（学会員の友人代表）が音頭を取って法華経の経文を読み上げ始めると、会場の学会員たちは一斉に声を揃えてお経を唱和し、その後「南無妙法蓮華経、南無妙法蓮華経…」と題目を力強く唱えます。初めて参加する非会員にとって、この大合唱のような儀式は戸惑うかもしれません。
結論から言えば、非会員は読経や唱題に無理に参加する必要はありません。創価学会側でも、学会員以外の参列者には題目の唱和を強制しない方針です。大切なのは故人を思う気持ちですから、唱和に抵抗がある場合は、周囲が声を出していても自分は黙って合掌し、心の中で冥福を祈るだけでも問題ありません。実際、案内役の学会員から「一般の方は唱えなくても大丈夫です」と声掛けがある場合もあります。
ただ、参加しても差し支えはありません。もし創価学会の題目に敬意を払い、故人のために声を出してみようと思われるなら、周囲に合わせて「南無妙法蓮華経」をゆっくり唱えてみてもよいでしょう。発音は「なむみょうほうれんげきょう」です。3回唱えて合掌する「題目三唱」は区切りごとに行われますので、その場の雰囲気に合わせて一緒に唱えるか、静かに頭を下げるか選んでください。
要は、周囲の雰囲気を乱さず、故人への追悼の心を持っていればOKです。創価学会員の友人も、非会員が唱題しなかったことで気分を害するようなことは基本的にありません。「黙祷でも大丈夫かな…」と心配せず、自分なりの方法で故人に祈りを捧げましょう。
式中および会場でのマナー・立ち居振る舞い
友人葬当日の式場での振る舞いについて、一般的な葬儀マナーと共通する点も含めて注意すべき事項を整理します。
会場到着から開式前まで
当日は開始時刻の15〜30分前には式場に到着するよう心掛けましょう。受付が設けられている場合は、芳名帳に氏名を記帳し、香典を持参している場合は受付に預けます（香典辞退の場合は受付自体が簡略なケースもあります）。係の人に席へ案内されたら、遺影や祭壇に向かって一礼して着席します。開式までは私語を慎み、携帯電話は電源を切るかマナーモードに設定しておきます。席順について特に指定がなければ、友人・知人は一般会葬者席に座ります（会場スタッフの指示に従いましょう）。
葬儀式の最中
開式後は基本的に遺族席・導師席以外の参列者は着席したまま静かに儀式に参与します。導師の読経が始まり周囲の学会員たちが声を出し始めたら、前述の通り唱題に参加するか静かに黙祷するか各自の判断で対応します。「焼香（しょうこう）」の時間になったら、司会や係の案内に従って自分の順番で席を立ち、焼香台に進みます。創価学会の友人葬では、読経中（寿量品自我偈の1回目）に焼香を行うのが一般的で、導師→副導師→遺族に続いて一般参列者が順次焼香します。係の指示がある場合はそれに従い、なければ前の人の動きに合わせて進みましょう。
焼香の作法自体は他の仏式とほぼ同じです。焼香台の前に立ったら遺影と御本尊に一礼し、香炉の抹香（まっこう）を右手の指先でつまんで目の高さまで捧げ、香炉にくべます。これを3回繰り返すのが創価学会での基本作法です（会葬者が多い場合は1回の場合もあります）。最後に静かに合掌してから一礼し、席に戻ります。焼香前後には遺族席に向かっても一礼し、遺族へのお悔やみの意を表すようにしましょう。自分の焼香が終わったら、導師が打つ鈴の音を合図に唱題が終了します。導師が故人への追善祈念文を読み上げた後、参列者全員で再度「題目三唱」（3回の唱題）を行い、儀式は後半に移ります。
弔電や挨拶などが済み、閉式の辞が司会から告げられたら葬儀式は終了です。退場の際は席を立つ前に遺影に再度黙礼し、静かに退出します。退場時に遺族が見送りに立っている場合は、一人ひとり簡単に会釈や握手を交わしつつ退出します（詳細は後述）。
その他の注意点
式中や会場内では、私語や雑談は厳禁です。特に導師が挨拶や学会の教義に関する話（友人葬では故人の紹介や仏法の話が盛り込まれることがあります）をしている間も静粛に耳を傾けましょう。また、写真撮影は基本的に控えてください。最近は葬儀の様子を記録したいと考える方もいますが、創価学会では祭壇中央の御本尊を写真に収めることを固く禁じており、そもそも葬儀中の撮影はマナー違反です。スマホでのSNS投稿なども論外です。どうしても写真が必要な場合は遺族の許可を得て、式がすべて終わってから誰も写らない祭壇のみ撮影するなど配慮しましょう。
さらに、友人葬では学会員が多数参列しているため、終了後に創価学会の活動について声を掛けられることも考えられます。しかしその場合も、丁重に会話を切り上げるのが賢明です。葬儀は布教の場ではないことは学会員側も承知していますので、「今日は故人を送り出すことに専念しましょう」といったニュアンスでやんわり話題を逸らせば問題ありません。
総じて、一般的な葬儀のマナーに準じた厳粛な態度で臨み、わからないことは周囲の学会員や係員の動きに倣えば大丈夫です。自信が持てない場合は、開式前に近くの学会関係者に「不慣れなのでご指導ください」と一声かけておくと安心でしょう。真心をもって故人に向き合えば、その姿勢はきっと遺族や学会の友人にも伝わるはずです。
香典の表書き・金額相場と辞退された場合の対応
前述の通り、創価学会の友人葬では香典を辞退するケースが多々あります。しかし状況によっては香典を用意したほうが良い場合もあります。この章では、香典を持参する際のマナーや金額の相場、そして辞退された場合の対処法について詳しく説明します。
香典を持参すべきか判断する
招待状や訃報連絡に「香典はご遠慮申し上げます」「香典辞退」等の記載がある場合は、その指示に従い香典は持参しません。創価学会の方針として香典不要が基本にあるため、案内にそう書かれている例が非常に多いです。一方、そうした記載がなく遺族から特に香典辞退の意思表示がない場合は、一般の葬儀と同様に香典を持参して構いません。どちらか迷う場合、葬儀の受付を担当している葬儀社に事前に問い合わせても良いでしょう。「ご厚志は固く辞退いたします」と明言されているなら持参せず、何も触れられていなければ念のため用意していく、という判断が無難です。
香典袋の表書き
創価学会の葬儀で香典を出す際の表書き（封筒表面の上段に書く言葉）は、「御霊前」または「御香料」と書くのが一般的です。仏式葬儀では四十九日以降は「御仏前」を使う宗派もありますが、友人葬の場合は故人に戒名を付けず成仏供養の形式も異なるため、より無難な「御霊前」か「御香料」が適しています。「御香典」でも通じますが、「香典を辞退する文化」に配慮しやや婉曲な表現の「御香料」を用いる遺族が多いようです。下段には自分の氏名をフルネームで薄墨で書きます。水引は黒白または銀一色の結び切りの不祝儀袋を用いましょう。
香典の金額相場
香典の額は故人との関係性や自分の年齢によっても異なります。一般的に友人・知人への香典相場は5千円〜1万円程度とされています。20代の若い参列者なら5,000円、30代以上なら1万円が一つの目安です。50〜60代の参列者であれば経済的余裕も考慮し、1万円包めばまず問題ありません。ごく親しい間柄や恩人にあたる場合など特別な場合には2万円〜3万円とすることもありますが、一般的な友人関係であれば無理のない範囲で5,000円か10,000円を包む方が大半です。奇数・偶数の忌み数に関しては、現在ではあまり気にしない傾向ですが、「4（死）や9（苦）」を避けたい場合は5千円×2＝1万円のように工夫すると良いでしょう。新札は避け、使い古しの綺麗な紙幣を中袋（ある場合）に入れるのも他の葬儀と同様です。
香典を辞退された場合の対応
受付で「申し訳ありませんがお気持ちだけ頂戴します」と香典を返されたり、そもそも受付に香典預かり所が設けられていなかったりする場合があります。その際は、遺族の意向に従い素直に引き下がるのがマナーです。辞退の意思を示されたのに「ぜひ受け取ってください」と重ねて勧めるのはかえって失礼に当たります。受付で香典を差し出して断られた場合は、「かしこまりました。ではお気持ちだけお受け取りください」と一言添えて持ち帰りましょう。ご厚志を辞退するのは「お気遣いなく」という遺族側の厚意でもありますので、ここは遠慮なく従って問題ありません。その際持参した香典は、後日改めて弔慰金として現金書留で送る必要も基本的にはありません（遺族側も辞退の旨を周知しています）。どうしても何か形に残るもので気持ちを示したい場合は、弔電を打ったり、後日改めてお線香やお花を届けたりするといった方法もあります。ただし遺族のお気持ち次第では負担になりかねませんので、ケースバイケースで判断してください。
香典返しについて
香典を出した場合、一般的な葬儀では四十九日後に半額程度の品物が「香典返し」として送られてきます。友人葬で香典を辞退した場合は香典返しも発生しません。一方、会葬者全員に対しては会葬御礼の品（お茶や菓子など）を葬儀当日に手渡すケースが多いです。香典を受け取らない代わりに、参列のお礼として品物だけを渡す形です。この場合、受け取ったらその場で開封せず持ち帰りましょう。後日改めてお礼状を出す必要は特にありませんが、葬儀後に遺族と対面する機会があれば「先日は御礼のお品を頂戴しありがとうございました」と一言伝えると丁寧です。
葬儀終了後の挨拶や対応
葬儀・告別式が滞りなく終わった後、参列者として最後に心を配りたいのが遺族への挨拶です。友人葬の場合も、一般の葬儀と同様に、閉式後に喪主や遺族代表が参列者へお礼の挨拶を述べることがあります。その際、参列者側も一堂で遺族に一礼し、お礼の言葉を拝聴します。その後、会場出口付近で遺族が見送りをしている場合には、一人ひとり遺族と言葉を交わしてから退出する流れになります。
挨拶の言葉はできるだけ簡潔に、かつ心のこもったものにしましょう。たとえば遺族（喪主やご家族）に対しては、「このたびは誠にご愁傷様でございます。心よりお悔やみ申し上げます」といった一般的なお悔やみの言葉を述べれば十分です。あれこれと思い出話をしようとしたり、慰めようと長話をする必要はありません。むしろ平凡でも定型的な挨拶で手短に済ませるほうが、遺族の心情に寄り添ったマナーとされています。「言葉が見つかりません…」などと恐縮しすぎるより、上記のような決まり文句を静かに伝えるほうが良いでしょう。また、創価学会では「ご冥福をお祈りします」という表現は用いない人もいます（学会では故人は既に成仏しているとの考えから）が、非会員の方がそこまで気にする必要はありません。一般的なお悔やみの言葉で問題なく通じます。
遺族から「本日はお越しいただきありがとうございました」などとお礼を言われた場合は、「とんでもございません。どうかお疲れが出ませんように」といった趣旨の言葉を返すと良いでしょう。深追いせず丁寧にお辞儀を交わし、その場を後にします。友人として親しかった故人であれば、後日改めてご自宅に弔問に訪れたり、手紙を書いたりしても構いません。その際も「○○さんとの思い出は忘れません。○○さんの分まで生きていきます」といった前向きな言葉で締めくくると、ご遺族の支えになるでしょう。
まとめ
最後に、葬儀後の振る舞いとして心に留めたいのは、遺族への感謝と労いです。友人葬は遺族や学会関係者にとっても普段以上に準備や進行に気を遣う葬儀です。帰り際に「本日は本当にお世話になりました」と一言伝えるだけでも、遺族にとっては救われる思いがするものです。また、自宅に戻った後には故人の冥福を改めて心の中で祈り、友としてその人生に思いを馳せてください。それが何よりの供養となるでしょう。
以上、創価学会の友人葬に一般の友人として参列する際のマナーと注意点を解説しました。大切なのは形式に過度に緊張することなく、故人を思う真心を持って誠実に行動することです。事前にポイントを押さえておけば、きっと落ち着いてお別れの時間を過ごせることでしょう。故人との最後のひとときを、悔いのないように送り出してあげてください。
