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会葬礼状や弔電・供花・供物への礼状の基本

会葬礼状 ありがとう

この記事では、会葬礼状や「弔電・供花・供物への礼状」の基本と例文をみていきます。

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会葬礼状の基本

基本は定型文です

料金を上乗せして自由な文章で制作することもできる会葬礼状ですが、基本的には死亡通知状と同様に、盛り込むべき内容を含んだ定型文を作成するようにします。

基本的には次のように会葬への御礼とお詫び、発信する年月日や喪主遺族の住所氏名を載せます。

  • 会葬へのお礼
  • 葬儀の不行き届きへのお詫び
  • 書面でお礼を述べる失礼へのお詫び
  • 発信年月日や喪主・遺族の住所氏名

会葬礼状は会葬者が忌引休暇の申請に提出することもあるので、自由な文章を載せる際にも上記の内容は盛り込むようにしましょう。

会葬礼状の渡し方

基本は会場で手渡しです

会葬礼状は通夜・葬儀に参列してくれた人へのお礼の挨拶状です。

本来は葬儀を済ませた後に郵送するものですが、最近では葬儀会場でハンカチなどの会葬返礼品と一緒に手渡しするのが一般的です。

MEMO
「お清めの塩」は死を穢れと考える神道的な考えに基づく風習ですが、仏教では死は穢れと捉えておらず、特に浄土真宗では教義の関係で死穢を否定しているので、最近ではお清めの塩を小袋で渡すことも減っているようです。

弔電・供花・供物の礼状を郵送

葬儀に参列せず、弔電を送ってくれた人や、供花・供物を頂いた人には、葬儀後に礼状を郵送します。(親しい人である場合は電話でも良いでしょう)

弔電だけでなく香典も送ってもらった場合は、基本的には香典返しの際に併せて御礼をしても問題はないですが、忌明けまでの間に何の連絡もしないということが気になる場合は、香典返しとは別に弔電への礼状を送ると良いでしょう。

MEMO
後日送る場合はできるだけ早く送る必要がありますが、遅くとも一週間以内には送るようにしましょう。後日郵送する場合は、はがきで問題ありません。

特に故人と親交が深かった人には後日改めて出すことも

故人と特に親交が深かった人には、会葬者全員に渡す会葬礼状だけでは伝えきれない謝意を、後日改めて御礼の手紙として書くことも行われています。

自筆が勧められることが多いですが、相手に気持ちを伝えることが何より大事です。

個人宛に改めて送る礼状は儀礼文書ではないので、句読点も用い、格式張った文章にこだわる必要はありません。

作成方法

基本的には葬儀社に依頼

会葬礼状は自分で用意する方法印刷業者に依頼する方法もあります。

自分で印刷するのが一番安上がりですが、亡くなった直後の慌ただしい中で自分で用意するのはなかなか大変です。

印刷業者に依頼する場合でも、葬儀当日までに会葬礼状の印刷を行える印刷業者は割高な事が多いです。

したがって、一般的には葬儀社に依頼して作成してもらうことがほとんどです。

MEMO
家族葬などの近親者のみの葬儀などでは、そもそも礼状を用意しないか、印刷するとしてもごく少ない部数のみとなります。その場合は50部・100部などまとまった単位を基本とする葬儀社よりも自前で用意したほうが良いかもしれません。

葬儀社での印刷の基本

自分で印刷することもできますが、多くの場合、会葬礼状は葬儀社に印刷を頼む場合がほとんどです。

その際は、葬儀社である程度文面のフォーマットが用意されているので選んで利用するようにしましょう。

葬儀社に依頼する場合は、会葬礼状は50枚単位や100枚単位で発注を受け付けていることが一般的です。

予定外の会葬で足りなくなることもあるため、予想される会葬者数よりも多めに発注しておくことが必要です。

内容・費用の確認を

例えば、死亡通知状に「供花・供物を断る」旨を記載しながら、会葬礼状では供花・供物への御礼の一文を載せてしまうということもあります。

また、宗教ごとの表現にも気をつけます。

会葬礼状の印刷はオプション扱いで葬儀費用に入っていないことも多いので、事前に見積りを確認するようにしましょう。

例文

以下、4つの例文をみていきます。

当日渡しの会葬礼状

亡父◯◯の葬儀および告別式に際しましてはご多用中にもかかわらずごかいそういただき さらにご丁重なるご厚志まで賜りまして 誠にありがたく厚く御礼申し上げます
(①会葬・香典への感謝:亡◯のように故人との続柄を明記しておく)

 

取り込み中のこととて 十分なご挨拶もできませず不行き届きの点も多々あったかと存じますが何卒ご容赦くださいますようお願い申し上げます
(②不行き届きのお詫び)

 

さっそく拝趨のうえご挨拶を申し上げるべきところ 略儀ながら書中をもちまして御礼申し上げます
(③略儀のお詫び)

 

平成◯年◯月◯日
◯◯県◯◯市◯◯区◯◯町◯-◯-◯
喪主 ◯◯◯◯
外 親戚一同
(④発信年月日・住所氏名)

ポイント
拝趨はいすうは出向かうことをへりくだって言う言葉です。「ご厚志」は宗教を意識せずに香典を表現できます。
死亡通知状と同様、儀礼的文書には句読点は用いません

弔電への礼状

拝啓 このたびは 亡母 ◯◯儀 葬儀の節は
ご多忙中にもかかわらずご丁重な弔電を賜り 厚く御礼申し上げます
おかげさまで葬儀を滞りなく済ませることができました
ここに生前のご厚情に感謝申し上げますとともに 今後も変わらぬご厚誼を賜りますようお願い申し上げます
お伺いし御礼申し上げるべきでございますが 略儀ながら書中を持ちましてご挨拶申し上げます 敬具

 

平成◯年◯月◯日
◯◯県◯◯市◯◯区◯◯町◯-◯-◯
喪主 ◯◯◯◯
外 親戚一同

ポイント
基本は会葬礼状と同じです。弔電への礼状は「はがき」で作成して問題はありません。

供花・供物への礼状

亡父◯◯の葬儀に際し 立派なご供花を賜り 誠にありがとうございました
謹んでお受けし 霊前に飾らせていただきました
故人の最期を素敵なお花で飾ってくださいましたご芳情に深謝し
故人も心安らかに旅立って行ったことと存じます
生前中に故人に賜りましたご厚誼を深謝し 格別なご高配につきまして厚く御礼申し上げます

 

平成◯年◯月◯日
◯◯県◯◯市◯◯区◯◯町◯-◯-◯
喪主 ◯◯◯◯
外 親戚一同

ポイント
供花・供物ともに、霊前に飾った報告を入れるようにします。

特に親交のあった人への御礼の手紙

過日はお忙しい時期にもかかわらず、亡き父◯◯の葬儀にご参列いただき、誠にありがとうございました。そのうえ過分なご香料を賜り、厚く御礼申し上げます。

 

当日は取り込んでおりまして、ゆっくり御礼を申し上げることもかなわず、大変失礼いたしました。

 

父の療養中には何度も心温まるお見舞いの手紙をいただき、お心遣いに深く感謝申し上げます。お手紙がどれほど父の心の支えとなっていたかわかりません。体調のいいときに手紙を見ながら◯◯様との昔の思い出を楽しそうに語ってくれたことが、昨日のことのように思い出されます。

 

ここに改めまして、生前父が賜りましたご厚誼に感謝いたし、略儀ながら書中をもってご挨拶とさせていただきます。

 

喪主 ◯◯

ポイント
儀礼的な文書というよりも故人宛の手紙なので、句読点も用い、故人とのエピソードなども交えながら当日伝えきれなかった謝意を伝えるようにしましょう。

まとめ

いかがでしたか?

ここまで、会葬礼状や弔電・供花・供物への礼状の基本をみていきました。

この記事が参考になりましたら幸いです。

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