犬や猫など、ペットの多くは人間よりも短命です。
そのためペットと生活する上で避けて通れないのが、「ペットの死」です。
では、ペットが死んだときにどうすればよいのか、ペットのお葬式、お墓についてみていきましょう。
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目次
人とペットの違い
ペットは法律上は「物」になります
ご存知の方も多いと思いますが、ペットは法律上は「物」として扱われます。
そのため、人間の場合には必要な「火葬許可」や「埋葬許可」といったものが不要です。
条例などに違反しない限り、ペットの亡骸を庭先に埋葬するということも可能となります。
ただし他人の土地や公園に埋葬するのは不法投棄になる場合があります。
また、ペットの遺体は法律上は一般廃棄物に該当するためゴミとして出すことも可能ですが、動物専用の焼却施設を持つ保健所や、ペット霊園などできちんと葬ってあげたいところですよね。
犬の場合は要注意 死亡届の提出が必要です
犬を飼うときに市区町村に登録されたかと思います。同じように、飼い犬が死んだ時も犬の死亡届を保健所に提出する必要があります。
それは狂犬病予防の管理の観点からです。
多くは30日以内で、犬の鑑札、狂犬病予防注射済票などの返却も必要になります。
詳しくは、管轄の保健所にお問い合わせください。
また条例によっては別の動物も必要な場合もあります。自分のペットの死亡に必要な手続きがあるか確認しておくことが必要です。
ペットが死んだ時にとれる選択肢
ペットが亡くなったときにとれる選択肢をご紹介します。
自己所有の土地に埋葬する
人間と違い、埋葬に関して特別な許可はいりません。
自分の土地であれば埋葬することができます。
ただし、腐敗臭や伝染病など衛生面の配慮も必要です。
野犬などに掘り起こされる可能性も考えると、火葬しておくほうが安心です。
民間のペット霊園等に依頼する
多くの場合、ペット霊園による火葬がペットの葬儀となっています。
火葬場を併設している施設、埋葬地を併設している施設等様々で、火葬後に遺骨を持ち帰るか、ペット専用の納骨堂や墓地に納骨・埋葬する流れになります。
保健所で火葬(焼却)する
保健所にペットの遺体を引き取ってもらい、火葬してもらうことができます。
多くは合同火葬方式で骨は返ってこない事が多いです。
保健所は国の施設なので当然無宗教です。
保健所による火葬はあくまでも衛生上の処分に必要な焼却であり、一般的には小動物専用の焼却炉で行われます。
手数料は2,000円~5,000円程度です。
ペットと一緒のお墓に入る
いわゆる普通のお墓に入るにはお寺の住職や霊園の管理者の許可が必要です。
そして現状では認められていないところが多いです。
ペット可能な墓地・霊園にお墓を建てる必要があり、この場合は人とペットの合同墓の区画が設けられているものが多いようです。
樹木葬など比較的新しい埋葬方法では最初からペット可能なものが多いです。
散骨する
ペットも人と同様に散骨する事ができます。
ペット単独での散骨、また遺骨をとっておいて自分と一緒に散骨するプランもあるようです。
一般廃棄物として処理する
法律上はペットの遺体は一般廃棄物なので自治体にゴミとして処理してもらうことができます。
心情的に抵抗はあるものの、少なくとも公園等の場所に無断で埋葬することは不法投棄に該当し違法なので、ペットを埋葬できる土地などを持っていない場合は選択肢の一つとして知っておいても良いでしょう。
民間のペット霊園での葬儀
一般に合同葬・個別葬・立会葬の3つのプラン
多くのペット霊園は大雑把に分けると合同葬・個別葬・立会葬の3つのプランがあります。
合同葬は他のペットと一緒に火葬をし、合同墓へ納骨するものです。
したがって、遺骨は返ってきません。
個別葬はペットを預けて、火葬から骨上げまでを一任するものです。ペットを預けてから遺骨が返ってくるまで 1~2日間ほどかかるものが多いようです。
立会葬は、人間の火葬と同じように火葬中の立会い、そして拾骨もできるものが多いです。
骨は持ち帰る他、共同墓地や納骨堂、個別墓地などへ
遺骨は持ち帰ることもできます。霊園の共同墓地や納骨堂へ安置することもでき、個別のお墓を建てることも出来ます。
悪質な移動式火葬車には注意
ペットブームの背景で、火葬用の炉を積載した火葬車による訪問火葬を行う業者が増えてきました。
しかしながら、ペットの葬送関連は法整備は進んでおらず、中には悪質な業者がいます。
① 引き取ったペットを供養せず、産業廃棄物業者または行政へごみ処理として横流しする業者
② ペット遺体を、川や海、山林へ不法投棄する業者
③ ペット火葬料金以外に、強引にオプション料金などを請求する業者
④ ペット火葬依頼時に、高額な壷や位牌の購入を迫る業者
⑤ 引き渡したペットとは異なる骨を返骨する業者引用:日本ペット訪問火葬協会
移動式火葬車のサービスを利用する際は責任者の所在が明らかであることや、霊園などと提携している会社を選ぶなど、十分に注意することが必要です。
ペット霊園に埋葬したり、ペット可能な霊園と契約して一緒のお墓に入るという手もあるほか、最近注目される海洋散骨や宇宙葬などはペット用のプランや自分とペットの合同プランもあります。
家族の一員としてどのような最後にしてあげられるかを考えておくべきかもしれません。
ペットをご供養するには
ここまでペットのお墓やご供養の方法をご紹介してきました。
よく詳しくは、こちらのサイトがペット供養に関して詳しく語っています。
この記事がお役に立てましたら幸いです。