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家族葬で喪主挨拶は必要?
家族葬とは、家族や親しい方だけで行う小規模な葬儀のことです。参列者が少ないため、「喪主の挨拶は省略してもいいのでは?」と思う方も多いでしょう。
結論から言うと、家族葬でも喪主挨拶を行うのが一般的です。ただし、一般葬のような格式ばった挨拶は必要なく、短く簡潔な言葉で十分です。参列者が家族だけの場合は省略するケースもあります。
この記事では、家族葬での喪主挨拶の例文を場面別に紹介し、使ってはいけない言葉(忌み言葉)、挨拶のポイント、省略してよい場合の判断基準まで解説します。
家族葬の喪主挨拶が必要な場面
家族葬で喪主挨拶を行う主な場面は以下のとおりです。
| 場面 | タイミング | 挨拶の長さの目安 |
|---|---|---|
| 通夜 | 通夜式の終了後 | 1〜2分 |
| 葬儀・告別式 | 出棺前 | 2〜3分 |
| 精進落とし | 食事の開始前と終了時 | 各1分程度 |
| 僧侶へのお礼 | お布施をお渡しする際 | 簡単な一言 |
すべての場面で挨拶をしなければならないわけではありません。葬儀社のスタッフと相談し、必要な場面を決めましょう。
【通夜】喪主挨拶の例文
通夜式終了後の挨拶は、参列へのお礼と翌日の葬儀の案内が中心です。
基本の例文
本日はお忙しいなか、○○(故人の名前)の通夜にご参列いただき、誠にありがとうございます。
生前は皆様に大変お世話になりました。○○も、皆様にお集まりいただき、さぞ喜んでいることと思います。
明日の葬儀・告別式は○時より、こちらの会場にて執り行います。
本日は遅い時間までお付き合いいただき、ありがとうございました。
短い例文(簡潔に済ませたい場合)
本日はお忙しいなか、○○の通夜にお集まりいただき、ありがとうございます。生前のご厚情に、深く感謝申し上げます。明日の葬儀は○時からでございます。本日は誠にありがとうございました。
【葬儀・告別式】喪主挨拶の例文
葬儀・告別式の挨拶は、出棺の前に行うことが一般的です。故人の人柄や思い出に触れながら、参列者への感謝を述べます。
基本の例文
本日は○○(故人の名前)の葬儀にご参列いただき、誠にありがとうございます。故人に代わりまして、厚く御礼申し上げます。
○○は、○月○日に○歳で永眠いたしました。晩年は病気と闘っておりましたが、最期は家族に見守られながら、穏やかに旅立ちました。
○○は生前、皆様にたいへんお世話になりました。○○(故人の趣味や人柄に触れるエピソード)、そんな○○でしたので、皆様と過ごした時間はかけがえのないものだったと思います。
残された私どもは未熟ではございますが、今後とも変わらぬご支援をお願い申し上げます。
本日は最後までお見送りいただき、誠にありがとうございました。
短い例文
本日は○○の葬儀にご参列いただき、心より感謝申し上げます。
おかげさまで、滞りなく葬儀を終えることができました。生前に賜りましたご厚情に、故人に代わりまして深くお礼申し上げます。
今後とも変わらぬお付き合いをお願い申し上げます。本日は誠にありがとうございました。
故人のエピソードを入れた例文
本日はお忙しいなか、父○○の葬儀にご参列いただき、ありがとうございます。
父は○○が好きで、休日にはいつも○○をしておりました。無口な父でしたが、家族のことを誰よりも大切に思ってくれていたと感じております。
○月○日、家族に見守られながら○歳の生涯を閉じました。皆様にお見送りいただき、父もきっと感謝していることと思います。
本日は誠にありがとうございました。
【精進落とし】喪主挨拶の例文
精進落とし(しょうじんおとし)は、葬儀後に参列者や僧侶をもてなす食事の席です。開始前と終了時にそれぞれ短い挨拶を行います。
開始時の例文
本日は最後までお付き合いいただき、誠にありがとうございます。おかげさまで、○○の葬儀を滞りなく終えることができました。
ささやかではございますが、お食事の席をご用意いたしました。故人の思い出話でもしながら、ごゆっくりお召し上がりください。
終了時の例文
本日は長時間にわたり、○○のためにお時間をいただき、誠にありがとうございました。
皆様のおかげで、○○もきっと安心して旅立てたことと思います。
本日はこのあたりでお開きとさせていただきます。お足元にお気をつけてお帰りください。ありがとうございました。
挨拶で使ってはいけない言葉(忌み言葉)
葬儀の場では、縁起が悪いとされる「忌み言葉」を避ける必要があります。
| 種類 | 使ってはいけない言葉 | 言い換え例 |
|---|---|---|
| 重ね言葉 | 重ね重ね、たびたび、ますます、いよいよ、次々、くれぐれも | 「深く」「加えて」「十分に」など |
| 繰り返しを連想させる言葉 | 再び、再三、追って、引き続き | 「改めて」「今後」など |
| 直接的な死の表現 | 死ぬ、死亡、死去 | 「永眠」「他界」「旅立つ」「逝去」 |
| 不吉な言葉 | 消える、落ちる、苦しむ、浮かばれない | 状況に応じて別の表現を使う |
宗教による表現の違い
- 仏式:「成仏」「冥福」「供養」「往生」が使える
- 神式:「帰幽(きゆう)」。仏教用語の「成仏」「供養」「冥福」は使わない
- キリスト教式:「天に召された」「神のもとへ」。「冥福」「成仏」「供養」は使わない
家族葬で喪主挨拶を省略してもよい場合
以下のような場合は、喪主挨拶を省略しても問題ありません。
- 参列者が同居の家族のみの場合:改まった挨拶は不要
- 喪主が高齢や体調不良の場合:代理の方(長男・長女など)が挨拶してもよい
- 喪主が挨拶できない状態の場合:葬儀社のスタッフが代読することも可能
- 故人の遺志で簡素な式を希望している場合
省略する場合でも、僧侶へのお礼の一言は忘れないようにしましょう。
喪主挨拶のポイントと準備
家族葬の喪主挨拶を上手に行うためのポイントを紹介します。
事前にメモを用意する
挨拶の内容をメモに書いておき、当日はメモを見ながら話しても全く問題ありません。葬儀の場では感情が高ぶることもあるため、事前にメモを用意しておくと安心です。
1〜3分程度にまとめる
家族葬の挨拶は短くて構いません。長くても3分以内にまとめましょう。伝えるべきことは以下の3つです。
- 参列へのお礼
- 故人の人柄やエピソード(簡潔に)
- 今後のお付き合いのお願い
無理をしない
涙で言葉に詰まっても問題ありません。参列者は十分に理解してくれます。途中で話せなくなった場合は、「失礼いたしました」と一言添えて終えても構いません。
家族葬の喪主挨拶に関するよくある質問(FAQ)
Q. 家族葬で親族が5〜10人の場合、挨拶は必要?
A. 親族であっても、わざわざ集まっていただいた方への感謝を伝える意味で、簡単な挨拶をするのが望ましいです。形式ばったものでなく、「今日は集まってくれてありがとう。おかげで○○もきっと喜んでいると思います」程度の自然な言葉で十分です。
Q. 喪主以外が挨拶してもいい?
A. はい、問題ありません。喪主が高齢であったり、体調がすぐれない場合は、喪主の子ども(長男・長女など)が代わりに挨拶をすることはよくあります。その際は冒頭で「喪主の○○に代わりまして、ご挨拶申し上げます」と一言添えましょう。
Q. 挨拶で故人の死因に触れるべき?
A. 必須ではありません。「病気のため」「かねてより療養中でしたが」程度のぼかした表現で十分です。詳しい病名や死因に言及する必要はなく、遺族の意向で判断して構いません。
Q. カンニングペーパーを見ながら挨拶してもいい?
A. はい、メモを見ながら挨拶しても全く問題ありません。葬儀という非日常の場で、慣れない挨拶をすることは誰にとっても緊張するものです。メモを用意しておくことはむしろ推奨されます。
Q. 家族葬で通夜を行わない場合、挨拶はどの場面で行う?
A. 通夜を行わない「一日葬」の場合は、葬儀・告別式の出棺前に挨拶を行います。精進落としの席を設ける場合は、そちらでも開始時と終了時に挨拶を行います。
まとめ
家族葬での喪主挨拶について、この記事のポイントをまとめます。
- 家族葬でも挨拶は行うのが一般的:ただし、同居家族のみの場合は省略してもよい
- 挨拶の場面:通夜終了後、葬儀の出棺前、精進落としの開始・終了時
- 長さの目安:1〜3分程度。短く簡潔でよい
- 伝えること:参列へのお礼、故人のエピソード、今後のお付き合いのお願い
- 忌み言葉を避ける:重ね言葉(重ね重ね・たびたび)、直接的な死の表現(死ぬ)は使わない
- メモを見てもOK:事前にメモを用意し、見ながら話して問題ない
- 代理挨拶も可能:喪主が挨拶できない場合は、家族や葬儀社スタッフが代行できる
挨拶の内容に迷ったときは、無理に凝った言葉を選ぶ必要はありません。短くても、ご自身の言葉で伝えることが大切です。
家族葬の挨拶は、形式よりも気持ちが大切です。完璧な言葉でなくても、故人への思いと参列者への感謝が伝われば十分です。不安な場合は、葬儀社のスタッフに相談すると、適切なアドバイスをもらえます。
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