超高齢社会が進む中、お墓の維持管理に悩む方が急増しています。厚生労働省の「令和4年度衛生行政報告例」[1]によると、2022年度の改葬件数は過去最大の151,076件となりました。
こうした中で注目を集めているのが、墓じまい専門サービス「わたしたちの墓じまい」です。離檀交渉からお墓・永代供養までワンストップで対応し、これまで800件以上の離檀代行実績を誇ります。
本記事では墓じまい検討中の方に向けて、「わたしたちの墓じまい」の具体的なサービス内容と、安心できる業者選びのポイントを詳しく解説します。
目次
急拡大する墓じまい市場
日本の墓じまいへのニーズは、社会構造の変化とともに急速な拡大を見せています。なぜ今、これほど多くの方が墓じまいを検討しているのでしょうか。
最新の統計データをもとに、現状とその背景を見ていきましょう。
全国の改葬件数から見える現状
厚生労働省の「令和4年度衛生行政報告例」によると、2022年度に行われた改葬(お墓の移転・墓じまい)の件数は全国で151,076件と、過去最多を記録しました。 これは1日あたり約400件のペースに相当し、20年前の約2倍の水準です。
2017年度に初めて10万件を突破してから、わずか5年で15万件台に到達した急増ぶりは、いかに墓じまいが身近な選択肢になっているかを物語っています。
墓じまいを検討する理由
鎌倉新書の2024年調査[2]では、墓じまいを検討する主な理由として以下の3つが挙げられています。
1位「お墓が遠方にある」(54.2%)
都市部への人口移動が進む中、実家や故郷にあるお墓へ定期的に通うのが難しいという声が最も多く聞かれました。
2位「お墓の継承者がいない」
少子化の影響により、お墓の管理を任せられる人がいない家庭が増えています。
3位「維持管理費用の負担が重い」
お墓の管理費・修繕費・交通費などの負担が重く、将来的にも維持していくのが難しいと感じる人が多くなっています。
墓じまいを検討する方の多くは、複数の理由が重なっているケースがほとんどです。たとえば「お墓が遠くにあることで交通費もかさみ、経済的な負担も大きい」といった状況がよくみられます。
「わたしたちの墓じまい」とは?5つの主なサービス内容
「わたしたちの墓じまい」は、複雑な手続きや離檀交渉などをすべて一括で引き受けてくれる専門サービスです。ここでは、その特徴や強み、そして利用者から高い評価を得ている5つの主要サービスについて詳しくご紹介します。
私たちの墓じまいの特徴
「わたしたちの墓じまい」は、株式会社フーフーが運営する墓じまい専門サービスです。本社は神奈川県藤沢市にあり、全国15か所に加盟店があるため、地域を問わず墓じまいのサポートが受けられます。
私たちの墓じまいの大きな特長は、お寺とのやり取りから遺骨の移送、永代供養まですべて自社で一貫して対応している点です。公式サイトによると、これまでに800件以上の離檀代行実績があり、しかも離檀完了率は100%という高い信頼性を誇ります。
5つの主なサービス内容
墓じまいにはさまざまな工程があり、それぞれに専門的な知識や配慮が求められます。「わたしたちの墓じまい」では、相談から供養までのすべてを一貫して自社で対応する体制を整えており、利用者の不安や負担を大きく軽減してくれます。
ここからは、主な5つのサービスについてわかりやすく解説します。
1. 永代供養先の紹介・手配
現在のお墓から取り出した遺骨の移転先が未定の場合、専門スタッフがヒアリングを行い、希望に応じた永代供養先を紹介。散骨・納骨堂・樹木葬など、さまざまな選択肢から最適なものを提案します。
希望する宗教や宗派・立地・予算などにも柔軟に対応しており、将来の供養を安心して任せられるプランを一緒に考えてもらえます。
2. 離檀代行・離檀サポート
最もトラブルが発生しやすい檀家解消の手続きを、専門知識を持つスタッフが代行。高額な離檀料請求や関係悪化を防ぎ、円満な離檀を実現します。
事前に想定されるリスクや交渉の流れも丁寧に説明してもらえるため、初めての方でも不安なく進めることができます。
3. 行政手続きサポート
改葬許可証の申請・受入証明書の手配・埋葬証明書の取得など、複雑な行政手続きを代行。役所への提出も含めてすべてサポートします。
手続き項目 | 内容 | 担当窓口 |
---|---|---|
改葬許可証申請 | 遺骨移転の許可申請 | 墓地所在地の市町村役場 |
受入証明書手配 | 新しい納骨先の受入証明 | 移転先管理者 |
埋葬証明書取得 | 現在の埋葬事実の証明 | 現墓地管理者 |
役所ごとに提出書類やフォーマットが異なることもありますが、その点も熟知しており、スムーズな申請・取得が可能です。多忙な方や遠方に住んでいる方にも便利なサービスです。
4. 遺骨整理・移送サポート
長期間埋葬されていた遺骨は、骨壺の劣化や遺骨の状態変化が起こっています。「わたしたちの墓じまい」では骨壺交換、遺骨クリーニング、新しい骨壺への移し替えを実施。散骨希望の場合は粉骨作業にも対応します。
衛生面や心理的な負担にも配慮しながら、丁寧に扱ってもらえるため、遺族も安心して任せることができます。移送時も梱包・運搬を慎重に行い、トラブルを防ぎます。
5. 墓石撤去・解体工事
遺骨取り出し後のお墓解体には、クレーン車やトラックなどの重機が必要です。「わたしたちの墓じまい」では自社施工により、周辺への配慮を行いながら安全に撤去作業を実施します。
解体後の更地化や清掃も含めた丁寧な作業が好評で、お寺や隣接墓地とのトラブルも未然に防ぐ体制が整っています。
他社との違い
「わたしたちの墓じまい」では離檀の交渉から行政手続き、遺骨整理、墓石解体、永代供養先の手配まで、すべてを自社で一貫して対応します。これによりサービスの質が安定し、責任の所在がはっきりしているのが強みです。
この体制により、ほかにも次のようなメリットがあります。
- 連絡がスムーズで手続きの行き違いが起きにくい
- 急な変更にも柔軟に対応しやすい
- 費用面でも透明性が保たれやすい
初めての墓じまいでも、安心してすべて任せられる体制が整っています。
「わたしたちの墓じまい」の料金プラン
墓じまいを検討する際、最も気になるのが費用面です。「わたしたちの墓じまい」では、お墓の規模や状況に応じた明確な料金設定を採用しています。
他社サービスと比較して、適正な価格はいくらなのかを把握しておきましょう。
基本サービスの料金一覧
墓じまいにかかる費用は、お墓の広さや作業内容によって大きく異なります。「わたしたちの墓じまい」では、事前にわかりやすい料金表を提示しています。
以下は、主なサービスごとの料金目安です。
サービス項目 | 料金 | 備考 |
---|---|---|
お墓の撤去(1㎡まで) | 14.3万円 | 基本料金 |
お墓の撤去(1.1〜2㎡) | 20.9万円 | 一般的な広さの墓地サイズ |
お墓の撤去(2.1〜3㎡) | 27.5万円 | 大型墓地 |
離檀代行 | 13.2万円 | トラブル時は19.8万円 |
行政手続きサポート | 4.4万円 | – |
永代供養(1柱) | 3.3万円〜 | 遺骨処理は別途1.5〜2万円 |
仏壇撤去 | 3.3万円〜 | 大型仏壇でも上限12万円 |
他社サービスとの料金比較
墓じまいの費用は業者によって大きく異なり、比較検討は欠かせません。ここでは、主要な墓じまいサービスの基本料金を一覧で紹介します。
- 「わたしたちの墓じまい」
14.3万円(税込)〜 - イオンのお葬式「イオンライフの墓じまい」
21.78万円(税込)〜 - OHAKO「お墓のお引越し」
24.9万円(税込)~
基本料金を見ると「わたしたちの墓じまい」が最も安価ですが、重要なのは含まれるサービス内容です。各社の料金にどのようなサービスが含まれているか、見積もりを取ってしっかりと確認しましょう。
失敗しない墓じまい業者の選び方
墓じまい市場の拡大に伴い、さまざまな業者がサービスを展開するようになりました。しかし、すべての業者が同じ品質やサービス内容を提供しているわけではありません。大切なご先祖様の供養に関わることだからこそ、信頼できる業者を見極めることが大切です。
ここでは、墓じまいの業者選びで失敗しないためのチェックポイントを詳しく解説します。
実績と信頼性の確認
墓じまい業者を選ぶ際、最も重視すべきは施工実績です。
たとえば「わたしたちの墓じまい」の場合、800件以上の離檀代行実績があり、離檀完了率は100%です。第三者評価サイトでも評価が高く、実際の利用者の口コミにも満足の声が多く寄せられています。
業者選びでは、サービス品質だけでなく会社の安定性も重要な判断材料です。以下の項目をチェックすることで、安心して依頼できる業者かどうかを見極めることができます。
- 会社の設立年数と資本金
- 本社や支店などの所在地が明確か
- スタッフが資格や専門知識を持っているか
- 損害保険に加入しているか
これらの情報が公開されている業者は、透明性が高く信頼できる可能性が高いといえます。とくに損害保険への加入は、万が一のトラブル時の保障という観点で重要なポイントです。
また、多くの業者は一部業務だけを請け負い、外部業者に委託するケースも多く見られます。一方、自社で一貫して対応している「わたしたちの墓じまい」なら、品質管理や責任の所在が明確で安心感があります。
料金体系の透明性チェック
墓じまいは高額なサービスのため、料金体系の透明性は業者選びの重要な判断基準となります。信頼できる業者は、見積もり段階で以下の項目を明確に提示してくれます。
- 基本料金に含まれる作業内容
- 追加費用が発生する条件
- 支払い方法と分割払いの可否
- キャンセル料の規定
これらの情報が事前にしっかりと説明される業者であれば、後からトラブルになるリスクを大幅に減らすことができます。
一方で、以下のような不透明な料金体系の業者は注意が必要です。
- 詳しい見積もりの内訳を提示しない
- 現地調査後に大きく金額が変わる
- 追加料金についての説明がない
このような業者は、契約後に予想外の高額請求をされる可能性があります。複数の業者から見積もりを取って比較検討することで、適正な価格とサービス内容を見極めることが大切です。
離檀トラブルに対する対応能力
お寺との離檀交渉は、墓じまいで最もトラブルが発生しやすい部分です。檀家制度や仏教の慣習に関する深い理解がないと、お寺との関係が悪化し、最悪の場合は墓じまい自体ができなくなってしまうリスクもあります。
実際によくあるトラブルとして、次のようなものがあります。
- 高額な離檀料の請求
- お寺から墓じまいを拒否される
- 檀家の義務に関する認識の食い違い
経験豊富な業者であれば、これらの問題に対して適切な解決策を提示できるはずです。業者選びの際は、以下の点を確認しましょう。
- 離檀交渉の実績と成功率
- 宗教・寺院に関する知識を持ったスタッフの有無
- トラブル発生時の具体的な対応プロセス
- 弁護士などの専門家との連携体制
「わたしたちの墓じまい」では、高額な離檀料を請求された場合に備え、提携弁護士のサポートが受けられる体制を用意しています。
通常料金は13.2万円(税込)、お寺とのトラブルがある場合は19.8万円(税込)と料金設定も明確です。
最終判断のためのチェックリスト
最後に、信頼できる墓じまい業者を見極めるためのチェックポイントをまとめました。依頼前にぜひ確認してみてください。
- 施工実績が具体的な数字で公開されている
- 会社概要・所在地が明確
- 料金体系が透明で追加費用の説明がある
- 自社一貫施工または信頼できる協力体制がある
- 離檀交渉の専門知識・実績がある
- アフターサポートの内容が明確
- 初回相談の対応が丁寧
複数業者を比較検討し、上記基準を満たす業者を選択することで、安心できる墓じまいが実現できるでしょう。
なお、改葬の具体的な手続きや親族へ説明するときのポイントを詳しく知りたい方は、こちらの記事もぜひ参考にしてください。
墓じまいの進め方 ~費用や改葬手続き、親族への説明ポイント~
心に寄り添う供養の新しいかたち
墓じまいは、単なるお墓の整理ではありません。長年にわたって先祖を供養してきた場所との別れであり、新しい供養のかたちに移るための大切な選択です。
「わたしたちの墓じまい」をはじめとする専門サービスは、そうした心の負担も理解し、寄り添いながらサポートを提供します。
墓じまいは、今後さらに一般的な選択となっていくでしょう。大切なのは、家族でしっかりと話し合い、信頼できる専門家と一緒に納得のいくかたちを見つけることです。プロのサポートを受けながら、無理なく安心して供養できる方法を見つけていきましょう。