「てらくる」は、菩提寺(付き合いのあるお寺)がない方でも安心して利用できる僧侶手配サービスです。
「小さなお葬式」が提供しており、葬儀や法事・法要の際に読経などを行ってくれる僧侶を定額制(全国一律料金のプラン)で手配できます。主要宗派の指定も無料で、利用後にそのお寺の檀家になる必要もありません。例えば四十九日や一周忌、初盆(新盆)などの法事・法要から、戒名(かいみょう)の依頼まで対応しています。また、葬儀当日の通夜や告別式に読経してくれる僧侶の手配も可能で、「僧侶をどう呼べばいいのか分からない」という方にも心強いサービスです。
本記事では、「てらくる」の概要や特徴、具体的なサービス内容と料金体系、申込みから利用までの流れ、利用者の声や口コミ、そしてメリット・デメリットと他の類似サービスとの比較まで、葬儀を検討している一般の方向けにわかりやすく詳しく解説します。大切な故人を送り出す法要の場を安心して任せられるサービス選びの参考にしてください。
目次
「てらくる」の概要と特徴
「てらくる」は小さなお葬式が運営する寺院手配サービスです。その大きな特徴は、全国一律の定額料金で僧侶を紹介してもらえる点にあります。菩提寺や付き合いのあるお寺がない方でも、希望する宗派の僧侶に来てもらえるので、「どこのお寺にお願いすれば良いのか分からない」という心配がありません。対応宗派は浄土真宗(西)・浄土真宗(東)・浄土宗・天台宗・真言宗・臨済宗・曹洞宗・日蓮宗で、その他の仏教宗派や神道の手配についても相談が可能です。
もう一つの特徴は、お布施の料金が明確に定額化されている点です。一般的にお寺へのお布施は「お気持ちで」とされることが多く、金額に悩みやすいですが、『てらくる』ではお布施があらかじめ定額で提示されており、基本的に追加費用はかかりません(※)。葬儀と法事で金額は異なりますが、必要な費用(お布施・お車代・御膳料など)がすべて含まれて提示されるため安心です。例えば「法事・法要の寺院手配」であれば45,000円から利用でき、宗派指定料もかかりません。
※会場移動を伴う場合や複数法要、主要宗派以外・神道での依頼などでは追加費用が発生する場合があります。
さらに、「てらくる」で手配される僧侶は必ず僧籍簿を確認したうえで紹介される、信頼できる僧侶です。資格を持たない僧侶や不透明な派遣ではなく、きちんと確認を経た上での寺院手配なので安心感があります。実際、「僧侶派遣ではなく寺院手配だから信頼できる」という声もあります。
まとめると、「てらくる」は「お寺との付き合いがなくても利用できる」「お布施が定額でわかりやすい」「檀家になる必要がない一回限りの付き合い」という特徴を持ったサービスです。次章では「葬式の寺院手配」と「法事・法要の寺院手配」それぞれのサービス内容と違いを見ていきましょう。
※1 対象期間:2009年10月~2025年3月 2025年4月 ユニクエスト調べ
※2 2017~2024年 葬儀受注件数に関する調査(TPCマーケティングリサーチ調べ。仲介や再委託による施行を含む件数)
葬式の寺院手配サービス(お葬式の僧侶手配)

まず、「葬式の寺院手配」サービスについて解説します。こちらはお葬式の際に読経を行ってくれる僧侶を手配するサービスです。身内が亡くなった直後に執り行う通夜・葬儀・火葬の場面で、「お経をお願いしたいがお寺のあてがない」という場合に頼りになります。一般的な葬儀では菩提寺の住職に依頼することが多いですが、現代では檀家制度の縛りが薄れお寺との付き合いがない家庭も増えています。そうした場合に迅速かつ適切に僧侶を紹介してくれるのが『てらくる』の葬式向けサービスです。
サービス内容と料金(葬儀の僧侶手配)
「てらくる」の葬式の寺院手配では、葬儀の規模や形式に応じていくつかの料金プランが用意されています。それぞれ読経を行う回数や内容が異なり、お布施の定額料金も変わります。以下に主なプラン内容と料金の目安をまとめます。
-
直葬(火葬式)プラン – お布施:85,000円
通夜や告別式を行わず、火葬のみを行う場合の読経を依頼するプランです。火葬炉の前でのお経を1回行う、最もシンプルな形式となります。信士・信女など基本的な内容であれば、戒名も料金内に含まれます。日程は火葬当日の1日のみで、必要最低限の見送りを希望する方に適しています。 -
一日葬プラン – お布施:110,000円
お通夜を省略し、告別式のみを1日で行う葬儀に対応したプランです。当日は告別式でのお経に加え、式の中で初七日法要も一緒に執り行われます。さらに、火葬場でのお経も含まれており、1日で葬儀を完結したい方に適した内容となっています。
-
一般的な葬儀(通夜・告別式)プラン – お布施:200,000円
通夜と告別式を2日間にわたって行う、いわゆる家族葬や一般葬に対応したプランです。初日の通夜、翌日の告別式、式中の初七日法要、そして火葬場での読経まで、一連の儀式がすべて含まれています。伝統的な流れをしっかり踏みたい方に向いており、規模に応じて柔軟に対応できます。
これらの料金には、お布施だけでなく僧侶の交通費や御礼(お車代・御膳料・心づけなど)もすべて含まれています。別途包む必要がないため、準備の手間が少なく安心です。
戒名の授与もプラン内に含まれており、信士・信女、釋・釋尼などの一般的な戒名であれば追加費用はかかりません。院号や居士など、より高位の戒名を希望する場合のみ、差額を支払ってランクアップできる仕組みです。
このように必要なものはすべて揃った定額プランになっていますが、以下のようなケースでは追加費用が発生することがあります。
-
枕経をご希望の場合、通夜や告別式と同日に行えば15,000円、別日対応では50,000円の追加
-
出棺時にお経をあげる「出棺経」を追加する場合は15,000円(炉前読経と置き換える場合は追加なし)
-
葬儀当日に初七日以外の法要(たとえば百箇日など)をまとめて行う場合は50,000円
-
火葬場以外の場所から式場へ移動を伴う場合は10,000円の追加費用
不明点がある場合は、申込み前に相談すれば丁寧に案内してもらえるので安心です。
申し込みから利用までの流れ(葬儀の場合)
急なお葬式で『てらくる』の寺院手配サービスを利用する場合、まずは小さなお葬式のフリーダイヤル(0120-701-754)に電話するのが一般的です。小さなお葬式では24時間365日相談を受け付けており、深夜や早朝でも遠慮なく連絡できます。
葬儀一式を小さなお葬式に依頼する場合は、その電話で葬儀プランの相談と同時に「僧侶もお願いしたい」と伝えれば、葬儀の申し込みと合わせて寺院手配の依頼も可能です。葬儀社への連絡が済んだタイミングで手配がスタートし、日程や場所に応じて適切な僧侶を探してくれます。
電話以外にも、インターネットの申込フォームから依頼することもできます。フォームでは希望する宗派や葬儀の日程、式の種類(火葬式・一日葬など)、依頼者の連絡先などを入力します。送信後は『てらくる』事務局から確認の電話が入り、詳細(宗派や当日の進行)を打ち合わせた時点で正式な申込となります。その後、事務局が地元の提携寺院に僧侶の手配を行い、手配が確定すると担当の僧侶から遺族に直接連絡が入る流れです。
多くの場合、葬儀前に一度僧侶から電話が入り、挨拶や当日の確認をしてくれます。当日は、約束の時間に僧侶が斎場やご自宅へ訪問し、読経を行ってくれます。進行については、寺院側と葬儀社側で事前に打ち合わせてくれるため安心です。
お布施は定額制となっており、所定の金額を不祝儀袋に包んで当日手渡すか、案内された方法で支払います(支払い方法は打ち合わせ時に案内があります)。
参考 寺院手配のWEB申込フォーム小さなお葬式 公式HP法事・法要の寺院手配サービス(年忌法要の僧侶手配)

次に、「法事・法要の寺院手配」サービスについて解説します。こちらは四十九日や一周忌など、葬儀後に行う追善供養の場で僧侶を手配してもらえるサービスです。
仏教では、故人が亡くなった後も定期的に供養を行う「年忌法要」の習慣があります。ただ近年では、核家族化や都市部への転居などにより、「法事をお願いできるお寺が近くにない」「菩提寺が遠方で呼びづらい」といった悩みを抱えるご家庭も増えてきました。
そんなときに、希望する日程や場所に合わせて僧侶を紹介してくれるのが『てらくる』の法事・法要向けサービスです。地域や宗派に合わせた手配が可能で、法要の準備に不慣れな方でも安心して利用できます。
サービス内容と料金(法事・法要の僧侶手配)

てらくるHPより
「てらくる」の法事・法要手配サービスでは、法要の種類にかかわらず料金は一律でわかりやすく設定されています。
四十九日、一周忌、三回忌、七回忌など、いずれのタイミングでも1回あたりのお布施は45,000円からです。この料金の中に、読経をお願いするために必要なお布施・お車代・御膳料といった基本的な費用がすべて含まれており、原則として追加費用は不要です。法要の規模や参列者数に関係なく定額なので、「一周忌だから高額なお布施が必要かも…」と心配する必要がありません。
依頼できる法要の種類も幅広く、四十九日法要、百箇日、初盆(新盆)、一周忌、三回忌、七回忌といった年忌法要はもちろん、納骨供養や開眼供養なども含まれます。仏式だけでなく、希望があれば神道の霊祭(式年祭)にも対応可能です。
基本プランは法要での読経が中心ですが、「この機会に塔婆を建てたい」「過去帳に故人の名前を書いてほしい」「古い位牌をお焚き上げして処分したい」といった追加の供養サービスも相談できます。その場合は塔婆料や供養料を別途支払うことになりますが、『てらくる』経由で依頼すれば当日にまとめて対応してもらえるので便利です。
『てらくる』の法事手配では、基本的にご自宅や依頼者が指定する会場に僧侶が訪問し、法要を執り行います。当日の読経時間は法要の内容によりますが、一般的な四十九日や一周忌であれば式全体で1時間ほどです。その中で読経や焼香、法話などが進められます。お布施額は事前に決まっているため、所定の45,000円を不祝儀袋に入れてお渡しするだけで問題ありません。
ただし、以下のようなケースでは追加費用が発生することがあります。
-
会場から墓前などへの移動がある場合:+10,000円
-
同じ日に複数の法要をまとめて行う場合:2件目以降は1件ごとに+15,000円
-
枕経を依頼する場合:通夜・法要と同日なら+15,000円、別日なら+50,000円
-
出棺経を依頼する場合:+15,000円(※炉前読経と置き換える場合は追加不要)
-
主要宗派以外や神道の霊祭を依頼する場合:追加費用がかかる可能性あり
-
寺院本堂や会場を借りて行う場合:会場使用料は利用者負担
申し込みから利用までの流れ(法事・法要の場合)
『てらくる』の法事・法要手配サービスを利用する際も、基本的な流れは葬儀時と同じです。まず、電話またはWEBフォームから応募・相談します。たとえば、四十九日や一周忌法要などでは日程があらかじめ決まっているため、できれば予定日の数週間前までに相談すると安心です。電話はフリーダイヤル(0120-701-754)で24時間受付しており、希望日時・宗派・場所などを伝えると対応可能な僧侶を探してくれます。インターネットのWEBフォームから申し込む場合は、希望宗派・法要の種類(四十九日・一周忌など)・予定日・場所(自宅または斎場)・依頼者連絡先などを入力します。送信後、事務局から折り返し連絡があり、詳細を詰めた上で正式受付となります。
その後、担当予定の僧侶から直接お電話があります。ここで「どの部屋でお経をあげるか」「仏壇・遺影・位牌の準備はどうするか」「当日何を用意すればよいか(例:お供え、参列者の焼香順など)」といった細かい確認ができます。
当日は約束の時間に僧侶が訪問し、読経と法要進行を執り行ってくれます。仏壇・祭壇の飾り付けについても、来訪後に点検・アドバイスをしてくださるので安心です。法要が無事終了したら、定額のお布施を準備した不祝儀袋をお渡しして完了となります。
利用者の声・口コミ評判
実際に「てらくる」を利用した方々の感想や、サービスに関する評判も気になるところです。公式サイトには直接的な利用者レビューは掲載されていませんが、ネット上の利用者の声を紹介します。
利用者のポジティブな感想
-
僧侶の質が高い
多くの利用者が「来てくださった僧侶がとても丁寧で穏やかな方だった」と評価しています。ある新盆法要で「てらくる」を利用した方は、来訪した僧侶について「電話で聞いていたよりずっと若い副住職さんだったが、袈裟を着けた姿は凜としていて、とても穏やかな雰囲気の僧侶だった」と好印象を語っています。読経もスムーズで、お経の後に家族の質問にも丁寧に答えてもらえたそうです。「上品な感じの僧侶で満足だった」という声や、「法要後に仏教の素朴な疑問にきちんと答えてくれてありがたかった」といった感想もあり、僧侶の対応については総じて高評価です。 -
金額が明確で安心
料金が定額で事前にわかるため、「お布施の額に悩まなくて済んで助かった」という意見が多く見られます。特に初めて法事を行う施主にとって、いくら包むか悩まずに済む安心感は大きいようです。「お布施が明確でとても分かりやすいのが特徴です。利用者の口コミ評価も高く、僧侶の対応についても心配ない」との評価もありました。追加料金なしでお願いできたことで、「後から『足りない』と不安になることがなく、法要に集中できた」という声もあります。 -
檀家勧誘などがない
一度きりのお付き合いというスタンスなので、「法要が終わった後にお寺との煩わしい付き合いが続く心配がない」のも利用者には好評です。実際に利用した方の中には「読経が終わったらお布施を渡してそれで終了。後日にお寺から勧誘の連絡が来るようなこともなかった」と述べており、スッキリ利用できる点が評価されています。 -
全国対応で地方でも頼りになる
地方在住の方からは「近隣に同宗派のお寺が無かったが、てらくるにお願いしたら遠方から紹介してもらえた」「実家が遠方だが、現地の僧侶を手配できて助かった」という声もあります。全国1,500ヶ寺以上と提携(2025年4月時点)しているネットワークの広さから、都市部だけでなく地方でも対応できるのが利点です。「霊園が遠方でも手配可能なので便利」といったコメントもあり、地域差なく利用できる点は安心材料です。
利用者のネガティブな指摘や不安点
-
事務局の対応に時間がかかる場合も
新盆で利用した方の体験談では、「WEB申込み後の確認電話が来るまで約3時間待たされた」との記述がありました。お盆シーズンで混み合っていた事情もありますが、利用者は「電話する前にお寺に当たっておいて欲しかった…」と少しもどかしく感じたようです。結果的にはその後無事に僧侶を手配できたものの、「事務局の対応がややのんびり」との印象を受けたケースもあるようです。ただしこれは繁忙期特有のものとも考えられ、通常期であればスムーズに連絡が来たとの報告もあります。 -
料金が他社より割高
後述するように、類似サービスと比べるとてらくるの料金はやや高めに設定されていると指摘されることがあります。例えば、他社サービス「よりそうお坊さん便」で35,000円程度だった法要料金が、てらくるでは45,000円~(※地域や宗派、オプションによって変動)というケースも見受けられます。もっともその利用者は「事務局にはやや時間がかかったが、僧侶の対応は良好だった」としており、料金差に見合った安心感を得たようです。「多少高くても安心料だと思えば納得できる」「大手運営なので信頼感が違う」という肯定的な意見も存在します。 -
菩提寺がある場合の利用是非
「菩提寺(先祖代々のお寺)がある人は必ず事前に相談を」という指摘があります。菩提寺がある状態で無断で別の僧侶に葬儀や法要をお願いすると、後々菩提寺からお墓への納骨を断られる等のトラブルになる可能性があります。そのため、利用者の中には「自分は檀家ではないので問題なく利用できたが、実家に菩提寺がある友人には勧めづらい」と感じた方もいるようです。この点はサービスの問題ではなく寺院間のマナーですが、菩提寺との関係がある場合は慎重にという声は念頭に置いておく必要があります。
総じて「てらくる」の利用者満足度は高く、「お願いして良かった」「また次の法要でも利用したい」といった声が多く見られます。特に僧侶の評判が良く、「高齢の親戚にも立派なお勤めだったと褒められた」「親族からも好評だった」といったエピソードが寄せられています。
また、運営会社がしっかりしていることから安心感を持つ利用者も多く、「僧侶派遣サービスは危険ではと心配していたが、全く問題なかった」「審査された僧侶と聞いて安心した」との意見もありました。さらに「事前相談の電話対応が親切だった」「初めての四十九日で不安だったが、進行をリードしてもらえて助かった」といった感謝の声も多数報告されています。
こうした口コミから、てらくるは利用者から概ね高評価を得ているサービスだといえます。
てらくるのメリット・デメリット
次に、「てらくる」を利用する上でのメリットとデメリットを整理してみましょう。便利なサービスとはいえ、事前にデメリットも把握しておくことが大切です。ここでは一般的な僧侶派遣サービスの利点も踏まえつつ、てらくる特有のポイントを挙げます。
メリット
-
菩提寺やお寺との付き合いがなくても利用できる
日頃からお寺とのお付き合いがない方にとって、僧侶探しは大きな負担です。てらくるなら電話一本やネット申込で希望の宗派の僧侶を紹介してもらえるため、「どこに頼めば…」と迷う心配がありません。敷居が低く、初めてでも利用しやすいサービスです。 -
お布施の額が一定で追加の心配がない
法要の料金は1回あたり45,000円からで、基本的に追加費用はかかりません。法要の規模や回忌の種類による金額差もなく、費用があらかじめ分かる点は大きな安心材料です。戒名をより高位にする場合や特殊な依頼をする場合のみ、事前に提示された追加費用が発生します。 -
檀家になる必要がなく煩雑な付き合いがない
利用は一回ごとに完結するため、その後に檀家契約や寄付の負担が生じることはありません。「一度きりで済むので気楽」「実家のお寺に気を遣わずに済む」という声もあります。 -
全国主要エリアに対応し宗派指定も無料
ユニクエスト(小さなお葬式)のネットワークにより、全国どこでも主要8宗派の僧侶を紹介可能です。その他の仏教宗派や神道の法要についても相談できます。離島などを除き地域差なく同一料金で利用でき、宗派の指定も無料です。
-
僧侶の質や信頼性が高い
派遣される僧侶は必ず僧籍簿で資格確認を受けており、多くが住職や副住職として寺院を持つ僧侶です。「現役僧侶からも立派なお勤めだったと評された」という声もあり、対応の品質には定評があります。運営会社が大手であることも、安心材料につながっています。 -
複数名の法要を一度に行える
同じ日に親族複数人の法要をまとめて行う場合は、2件目以降1件あたり15,000円で追加可能です。例えば2名分なら合計75,000円、3名分なら90,000円で済み、別々に依頼するより費用を抑えられます。忙しい現代に合った合理的な仕組みといえるでしょう。
デメリット
-
僧侶を自分で選べない
てらくるでは基本的に運営側が僧侶をマッチングして紹介するため、利用者が人柄や経歴を自由に選ぶことはできません。「このお寺の住職にお願いしたい」という希望がある場合には不向きです。ただし多くの場合は適切な僧侶が紹介されるため、不満は少なく、「どんな方が来るのか不安」との声が一部にある程度です。 -
菩提寺がある場合は利用しづらい
先祖代々の菩提寺がある方には基本的に不要なサービスです。無理に利用すると関係が悪化したり、納骨を断られる場合もあります。そのため檀家に属する方は利用が難しいか、あらかじめ菩提寺に相談する必要があります。 -
地域によっては利用できない場合がある
公式には「全国対応」とされていますが、離島や過疎地など一部地域では僧侶のネットワークが及ばず、利用できない可能性があります。主要都市やその周辺であれば問題ありませんが、対象外地域もあるため事前確認が必要です。 -
ビジネスライクな印象になる可能性
「インターネットで僧侶を依頼する」というスタイルに抵抗を感じる人もいます。特にご年配の親族からは「味気ないのでは」と指摘されることもあるため、事前に説明して理解を得ておくことが大切です。実際の法要自体は厳かに行われるため、儀式そのものの質が落ちる心配はありません。 -
他社に比べ費用が高め
同様の僧侶手配サービスの中では料金がやや高めの部類に入ります。例えば他社の「よりそうお坊さん便」では法要1回が35,000円程度から利用できますが、てらくるは45,000円からと差があります。ただし料金が高めな分、僧侶の資格確認や大手葬儀社が運営する安心感を重視する方には納得できるとの声が多くあります。
以上が主なメリット・デメリットです。メリット面からは、菩提寺との縁がない方でも利用しやすく、費用や手続きの点で安心できるサービスであることが分かります。一方デメリットとしては、菩提寺を持つ方には利用が難しいことや、伝統的な価値観とのギャップ、他社と比べた際の料金差に注意が必要です。
では次に、他の類似サービスと比べて「てらくる」にはどんな強みがあるのかを見ていきましょう。
他の類似サービスとの比較と「てらくる」の強み
近年、僧侶を手配してくれるサービスは「てらくる」以外にも増えてきています。代表的なものに、「よりそうお坊さん便」、イオンの寺院紹介, 「おぼうさんどっとこむ」、 「いいお坊さん」などがあります。それぞれサービス内容は似ていますが、料金や僧侶の所属形態などに違いがあります。ここでは利用者から比較されることの多い「よりそうお坊さん便」との比較を中心に、てらくるの強みを見てみます。
サービス内容・料金の比較
結論から言えば、基本的な仕組みに大きな違いはありません。どちらも公式サイトや電話から申込みが可能で、全国対応や宗派対応といった点も共通しています。ただ料金面では「よりそうお坊さん便」の方が割安な場合があります。
例えば、「よりそうお坊さん便」では、一般的な法要(四十九日や一周忌)の読経が初回35,000円、2回目以降は50,000円で利用できます。一方、てらくるは1回あたり45,000円〜です。単純比較すると、初回利用に限れば「よりそうお坊さん便」が安価ですが、繰り返し依頼する場合は大きな差にはなりません。
僧侶の質と安心感の違い
てらくるは僧籍簿で必ず資格を確認し、寺院に属する僧侶(住職や副住職が多い)を紹介しています。一方、よりそうお坊さん便も資格ある僧侶を派遣しますが、寺を持たない兼業僧侶なども登録できる仕組みです。副業で活動する僧侶が増えている現状では問題視されることではありませんが、「どうせなら住職クラスにお願いしたい」と考える方には、てらくるの方が安心感があります。
運営会社の信頼性
さらに、てらくるを運営するのは葬儀累計59万件以上の実績を持ち(※1)、全国葬儀受注件数で8年連続1位(※2)となっている「小さなお葬式」(ユニクエスト)です。大手葬儀社が運営しているという実績と体制が、サービスへの信頼を裏付けています。
※対象期間:2009年10月~2025年3月 2025年4月 ユニクエスト調べ
※ 2017~2024年 葬儀受注件数に関する調査(TPCマーケティングリサーチ調べ。仲介や再委託による施行を含む件数)
てらくるの強みまとめ
以上を踏まえ、「てらくる」の強みを整理すると
-
明確な定額料金と包括サービス
料金は葬儀なら85,000円〜、法要なら45,000円〜と定額で、戒名やお車代、御膳料などもすべて含まれています。追加費用が原則不要なため、事前に総額が確定し安心して依頼できます。 -
運営母体の信頼性
「小さなお葬式」を展開する葬儀業界大手ユニクエストが運営しており、全国に提携寺院のネットワークを持ちます。24時間365日のコールセンターで相談できるなど、サポート体制の厚さも安心材料です。 -
派遣される僧侶の質
紹介されるのは必ず僧籍簿で確認済みの有資格僧侶で、多くは住職や副住職など寺院に属する僧侶です。無資格者や不明瞭な僧侶が派遣される心配がなく、「質の高い法要」を求める人に応えている。実際の口コミでも僧侶の評判が良い。 -
宗派・宗教への柔軟な対応
浄土真宗や曹洞宗など主要8宗派はもちろん、その他の仏教宗派や神道の祭祀についても相談できます。「故人は神道だった」という場合でも、神職の手配を含めて柔軟に対応してくれる点は大手ならではです。 -
法事以外のサポートも充実
小さなお葬式では仏壇・位牌の販売や手元供養品、散骨・永代供養の紹介といったサービスも行っています。法要の準備に必要な仏具を自社通販で揃えられるなど、関連サポートがワンストップで受けられるのも強みです。
もちろん「よりそうお坊さん便」など他社にも価格面での優位性はありますが、「料金の安さよりも安心感を優先したい」という人にとって、てらくるは心強い選択肢といえます。現役僧侶の比較記事でも「価格は安くないが、安心感や対応力ではてらくるがおすすめ」と紹介されており、利用者・僧侶双方に支持されるサービスとして今後も需要が高まっていくことが見込まれます。
てらくるはこんな人におすすめ
本記事を踏まえると、「てらくる」は特に次のような方に適したサービスといえます。
まず、「菩提寺がなく、法事をどうしたらいいか悩んでいる方」には最適です。電話やインターネットから依頼するだけで、希望の宗派の僧侶を定額料金で手配してもらえます。お布施額に悩む必要もなく、当日も落ち着いて法要に臨めるでしょう。利用者からも「金額が明確で本当に助かった」「来てくださった僧侶が丁寧で安心できた」といった声が寄せられています。
また、「遠方で法事を行う必要がある方」や「急な日程で僧侶を探さなければならなくなった方」にも向いています。全国に広がるネットワークがあるため、地元に知り合いがいなくても僧侶を紹介してもらえる可能性が高く、24時間対応の窓口があるため急ぎの相談にも対応してくれます。
一方で、「先祖代々のお寺との関係を重視したい方」や「費用をできるだけ抑えたい方」は慎重に検討する必要があります。前者の場合はまず菩提寺に相談すべきですし、後者の場合は他の低価格サービスや菩提寺への直接依頼の方が適しているケースもあります。ただし、てらくるには料金以上の安心感やサポートの充実度があり、その点に価値を感じる方も少なくありません。
大切なのは、故人を想う気持ちを込めてきちんと供養することです。供養の形は時代とともに変わりつつあり、てらくるのようなサービスは現代のニーズに応じて生まれた新しい選択肢といえます。「僧侶をネットで頼むなんて」と抵抗を感じる方もいるかもしれませんが、実際の利用者の多くは「丁寧で安心できた」と評価しています。法事のことで悩んでいる方は、一度てらくるに相談してみてはいかがでしょうか。わかりやすい説明と優しい対応で、不安を支えてくれるはずです。故人との大切な時間を穏やかに過ごすための頼れるサービスのひとつとして、選択肢に加えてみる価値があります。
参考 「てらくる」小さなお葬式の寺院手配サービス小さなお葬式公式HP



