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今朝のブログで「奥さん素晴らしいですね」というコメントをたくさんいただきましたので、妻について書いてみたいと思います。
彼女はすごいです。
私なんて遠く及びません。
彼女がやりたいことを見つけて、取り組めば私なんかよりも成功する可能性は間違いなく高いと思います。
どんなところですごいと感じるか、書いて見たいと思います。
ベビログ以外の事業でテディベアのネットショップを運営しています。
単なるテディベアではなくて、思い出が形に残るオーダーメイドのテディベアをメインにあつかっています。

お子さんの生まれたときの体重で作るテディベア
これは出産祝いはもちろん、結婚式でも使われます。
新郎新婦が両親に、「こんなに小かった私をこんなにも大きく育ててくれてありがとう」という感謝を込めてプレゼントしたりします。もらった親は子どもの生れたときを思い出して号泣・・・(涙)

実際に着ていた制服をミニチュア化してテディベアに着せる制服ベア
幼稚園、中学、高校といった制服はとても思い出深いものでなかなか捨てられるものではありません。
ただ、取っておいてもタンスの肥やしになるだけです。
それを実際に着ていた制服をミニチュア化し、テディベアに着せることで、思い出としてよみがえります。

子どもが描いた絵をTシャツに刺しゅうにして、テディベアに着せるマイファーストアート
子どもの絵は紙に描いているので、どうしても劣化してしまいます。
この商品は絵をそのまま刺しゅうに再現して、アートとして思い出にしてくれるんです!

うちはベビログもそうなのですが、思い出を形にするということ、そして、「愛のあるサービスを提供する」ことをコンセプトに事業をしています。
話しが若干、宣伝ぽくなってしまいましたので、戻しますと、
妻はこのテディベアショップの店長をしてくれています。
うちのページを見ていただくと分かると思うのですが、お客様の声であふれています。

これははじめからあったわけではなく、あるときからドンドン増えていきました。
そう。それは妻に運営が変わったときからです。
それまでは、私がベビログを運営しながら、他の業務もしながらこのショップも運営していました。
どんどん忙しくなる中でとても仕事がまわらなくなり、妻に店長を任せることになりました。
やはりお客様の声をいただくことは、商品を販売することで必要不可欠なものですので、それまでも集めようとがんばっていました。
私がやっていたことはよくある「お客様の声を書いてくれたら、ギフト券プレゼントします。」みたいなことでした。
でも、全然集まりませんでした。
それが、妻に運営が変わったとたん、どんどんお客様の声、幸せそうなお子様や結婚式の写真が送られてくるようになったのです。
私は妻に聞きました。
「どうやってそんなにお客様の声を集めてるの?」と。
すると妻からの回答は想像もできないものでした。
「何もやってないよ・・」
私は、「・・・・・」です。
私があれだけ必死になってやっても集まらなかったのですから、何もやってないわけがないと思ったのです。
しかし、妻は本当に何もしていませんでした。
実は、たくさん集まってきているものはお客様の声として集めたものではなく、お客様が自発的に送ってくれている「感謝の手紙」だったのです。
私が運営しているときは、他の業務をやりながらでしたので、他の業務のお客様と話しているときにショップの問い合せがあったら十分に回答できませんし、返信するメールもやはり定型文になってしまってました。
しかし、妻は違ったのです。
ひとりひとりのお客様に対して、懇切丁寧に応対し、メールも定型文ではなく、一人一人に心を込めて書いていたのです。
そして、思い出を形にしたテディベアが届くと、本当に満足して、お客様は自然と感謝の手紙をくれていたのでした。
このとき私は学びました。
”商売はテクニックじゃないんだ。心を込めておもてなしをする、お客様一人一人を大切にするという気持ちが一番大切なんだ。”
彼女を一番すごいと思うことは、私の独立を認めたということです。
私は公務員でしたので、そのまま勤めていたら老後を含めて生活は安泰でした。
しかし、私は自分の想いを優先して独立したいと言い出しました。
ただ、私の夢は「幸せな家庭を築く」ということです。
自分のことだけを優先して、家族を路頭に迷わせることだけはできません。
そこで妻と話し合い、十分に起業できる準備が整えば、独立しようということを決めました。
まずは貯めるものを貯めないといけません。
それからの生活の切り詰めようは今思い返せば自分でも笑えてくるぐらいです。
酒、タバコ、ギャンブルは一切しないのは当たり前。車は絶対に買わない、どこに行くのも歩き、自転車、電車。 節約、節約….
妻も必死にがんばってくれました。
化粧をやめて、服も一切買わず今まであるものですませる。
そして買い物はスーパーへは閉店30分前に。
大根を買ってきて、葉っぱを炒めて食べていたのも今となっては良い思い出です。
私はいろんな事情があったので、こういう貧乏生活には子どものころから慣れてました。
妻は特に何不自由なく暮らしてきたにも関わらず、こんな厳しい生活を5年間も一緒にがんばってくれました。
二人で必死になってがんばって、予定していたよりも3年ほど早く、目標に達することができました。
ある晩、私は妻に意を決して「そろそろ起業しようと思うんだけど。」と発しました。
今まで独立することを目標にやってきたけど、いざとなったら反対されるんだろうなと思ってました。
というのも、起業の準備をはじめるときと事情が異なっていたからです。
そう。私達の間にはとてもかわいい息子が生まれ、もう2歳になっていました。
子どもが小さくて、公務員を辞めるという夫を反対しない妻って普通いないですよね。。
ところが妻は、あっさりと「そろそろいいかもね。」と。 (涙)
なんて男前な女性なんでしょう。
あとからなぜ、あんなにあっさりOKしたのか聞いたことがあります。
妻はこう答えました。
「5年間も一日も休まず、あんなに必死にがんばれる人は起業したって絶対に大丈夫だと思っただけ。」
私が逆の立場だったら果たして、そんなことが言えたでしょうか。
多分というか絶対無理だと思います。
他にも妻の男前なすごい話しはいくつでもあります。
彼女はほんとすごい。
私は無条件に彼女を尊敬しています。
私達は昨年結婚10年目を迎えました。
その日、私は次のようなツイートをしました。

今日で結婚10周年。妻と結婚して本当によかったと思う。妻にもそう思ってもらえてるといいんだけど(・・;)less than a minute ago via Twitter for iPhone


本当に彼女と結婚してよかったと思っています。
そして、彼女となら私が人生の目標にしている「幸せな家庭を築く」ということを実現できると自信が持てるのです。
なかなか、言葉に出しては言えないけど、こういう想いも伝えられる人間になろうと思います。
「いつも支えてくれて本当にありがとう。心から感謝しています。
これからもいっしょに幸せいっぱいな家族にしていこうね。」

この記事を書いた人

 

板羽 宣人

 

公務員から起業して、(株)ベビログという小さな会社を経営しています。Eコマース、電子書籍出版事業などWEBサービスの運営をメインにやってます。2011年から国内外で季節にあわせて家族で住む場所を変えて生活(ワーケーション)をしています。妻とイギリスへの高校留学中の息子の3人家族。
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