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昨日は仕事をしながらもまったく上の空でした。
妻のお父さんは4年前に肺がんになっており、肺を一つ摘出しています。
それから定期的に検査を受けているわけですが、数週間前の検診で何かが映っているとの診断を受けたのです。
その精密検査が昨日だったのです。
お父さんが手術を受けた日のことをつい昨日のように覚えています。
親戚一同が病院に集まり、皆が重い雰囲気でだまりこくり、妻のすすり泣きの声だけが暗い廊下にかすかにひびいてました。
私は妻を外の景色が見える明るい場所に連れて行き、抱きかかえて一緒にただじっと手術が終わるのを待つことしかできませんでした。
手術は無事成功し、今に至るわけですが、病院での重い光景、そして摘出された肺を見たときのことは未だに鮮明に覚えています。
それから1年半が経ち、お父さんの快気祝いと還暦祝いを兼ねたお祝いを有馬温泉で親戚一同が集まり行われました。
その席で1家族ずつお父さんにお祝いを述べるということをしたのですが、私はあいさつの途中でこみ上げてくるものがあり、涙が止まらなくなりました。
あの病院での光景、それからいろんな苦難を乗り越え無事還暦を迎えるまで元気になったお父さんの姿。
そんな姿を見ていると「ほんと元気になってよかった。こうして孫を見せてあげることができてほんとよかった。」と、そんな気持ちで一杯だったんだと思います。
私は泣きながらも自分の思いをお父さんに伝え、そして最後にこう付け加えました。
「僕の夢は幸せな家庭を築くことです。そしてその理想像がお父さんとお母さんが築いてこられたこの家族です。」と。
妻の家族は本当に素晴らしい家族です。
皆がそれぞれのことを尊敬し、思いやっています。
妻の実家にはじめて呼ばれたときから、私はこんな家庭を築いていきたいと強く感じていました。
私は以前の日記にも書きましたが複雑な家庭環境にありましたので、このような経験がありませんでした。
それがこうして私も家族の一員として家族が一団となってひとつになれていることに対して感極まってしまったのかもしれません。
それからお父さんは無事今日までやってこれた中で冒頭に書いたことがあったわけです。
結果はとりあえず前回から大きさは変わってない、様子を見ていくしかないとのことでした。
安心できる状態ではなく、何とも言えない気分です。
私にできることはお父さんに出来るだけ余計な心配をかけないことです。
その意味でも今回のベビログは絶対に成功させたい気持ちで一杯です。
私の、そして私の家族のいろんな思いがこもったベビログです。
必死でがんばっていきたいと思います。

この記事を書いた人

 

板羽 宣人

 

公務員から起業して、(株)ベビログという小さな会社を経営しています。Eコマース、電子書籍出版事業などWEBサービスの運営をメインにやってます。2011年から国内外で季節にあわせて家族で住む場所を変えて生活(ワーケーション)をしています。妻とイギリスへの高校留学中の息子の3人家族。
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