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満を持して、iPhoneアプリをリリースしました。
その名も『想い出カメラ』。
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このアプリを使ってできること。
それは、
撮影当時のヒット曲を聴きながら、スライドショーで楽しむことができます。
このアプリには想いがたくさんつまっています。
私は、昨年夏辺りから、事業について悩み始め、そこから人生哲学的なものにまで悩みは広がり苦しんでいました。
“自分にとって幸せとは何なのか?”、“そして家族にとっての幸せは何なのか?”
そうしたことを半年ほど悩み続けたある日、自分と家族が幸せを感じた瞬間はどんな経験をしたときだったのか、ふとそれが頭によぎりました。
考えに考え、そして、何度も思い浮かんできたのは、ある夜の出来事でした。
それは、ふとしたきっかけで子どもが生まれてからこれまで撮りためた写真をテレビの画面で、音楽を付けたスライドショーで家族で見たことです。
家族みんなが、大笑いしてそのスライドショーを見て何とも幸せな時間を過ごしたのでした。それを思い出すと胸が暖かくなり、まさにその瞬間が家族にとって、そして私にとって、幸せな瞬間だと感じることができたのでした。
また、こういうこともありました。昨年末、エンディングノートという映画を息子と観に行きました。
ドキュメンタリー映画で、その内容は娘さんが監督であり、死を宣告されたお父さんの死ぬまでを撮影したものでした。

死ぬ直前の家族の会話まで撮影されており、非常に考えさせられる内容でした。
私はその映画を見終わった後、しばらくの間、ずっと自分ならどんな風に死んでいきたいかと言うことを考えました。
そこで自分が思ったことは、家族に囲まれて幸せな気持ちで死にたい。そこには言葉は特に要らない。家族と「幸せな人生だったね」と笑みをたたえて、静かに死ねたらと思ったのです。
そんな状態ってどうしたら得られるんだろうと考えたときに、また、思い浮かんできたのが、家族でスライドショーを見た夜だったのです。
死にゆくなか、これまでの楽しかった思い出が、まるで走走馬灯のように流れる。そしてそのときの思い出の曲が静かに流れる。家族全員が同じ思い出を思い返し、そして、同じ思いで一つになる。
そんな最期が最高に幸せだと思ったのです。
これが、今回、思い出カメラを構想したきっかけです。
幸せな瞬間は写真と音楽で色濃くよみがえります。写真だけでもよみがえりますし、音楽だけでもよみかえります。しかし、その両方が重なり合ったときの感情の揺さぶられ方は片方だけの比ではありません。
このアプリはそうした思いが入ったものであり、そして、きっと多くの方にも幸せな時間を過ごしてもらえるものだと確信し、思いをカタチにしました。
思いがたくさんつまったこのアプリ、大切に育てていきたいと思います。

この記事を書いた人

 

板羽 宣人

 

公務員から起業して、(株)ベビログという小さな会社を経営しています。Eコマース、電子書籍出版事業などWEBサービスの運営をメインにやってます。2011年から国内外で季節にあわせて家族で住む場所を変えて生活(ワーケーション)をしています。妻とイギリスへの高校留学中の息子の3人家族。
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