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ドラゴン桜 (1) (モーニングKC (909)) ドラゴン桜 (1) (モーニングKC (909))

講談社 2003-10-23
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今日は伊丹産業情報センターで講演を聞いてきました。
講師は実体験がモデルになった「ドラゴン桜」担当編集者 佐渡島庸平さん。
聞きに来ていた人が保護者層が多かったので勉強・教育的なお話が中心でしたが、起業、仕事にも応用できる内容で非常に得るものが多かったです。
いくつもよいお話があったのですが、その中でも特に私が感銘を受けたお話を3つ紹介します。
◎『二重目標』を持つ大切さ
日記を毎日つけようという目標を持ち、結局三日坊主になる人がたくさんいる。
それは『二重目標』を持つことで回避することができる。
まず大きな目標、毎日書くということ。
そしてポイントになるのがもうひとつ、『必ず最低限できる目標』も作っておく。
例えば、どうしても書けないときはその日に食べた晩ご飯のメニューだけでも書くということを決めておく。
はじめに立てた毎日書くという目標を実践できないと、そのうちその目標を捨ててしまうことになる。
そしてしょっちゅう目標ばかり立てている人になってしまう。
しかし、最低限の目標を立てておき、それを実践すればその目標はずっと残ることになる。
そして最終的に目標を達成したあとに得られるものを得ることができる。
◎『リフティング理論』
これはドラゴン桜の中にも出ているそうです。
サッカーのリフティングでまず30回できるようになるという目標を立て、がんばった結果それを達成する。
たいていの人は次は50回できるようになるという目標を立てたがる。
しかしなかなか達成できずイヤになり挫折してしまうということがよくある。
佐渡島さんの理論は、30回できたら次は、
・左右の足を使って30回やってみる。
・30回を短い時間でできるようにやってみる。
そのように、できることを伸ばしていくことで結果的に50回できるようになる。
勉強で言えば小学校2年あたりで、二桁の引き算が出てくる。
”17-7= ”とか”14-8= ”といった問題は解けるが、”54-21= ”といった問題は解けない子が出てくる。
そのときにたいていの親がやるのは”54-21= ”と似た問題をたくさんやらせる。
でも子どもはそれを解くのにものすごく時間がかかってイヤになってしまう。
佐渡島さんの理論ではそうしたやり方ではなくて、”17-7= ”といった問題をたくさん解かせる。
できる問題をたくさん解かせることで、早く解けるようになること、できるという自信をつけさせる、そして数をこなすことで
物の本質をつかませて次のステップも容易にクリアすることができるということです。
◎『あと半歩つめる』ことの大切さ
佐渡島さんはこれまでスラムダンクの作者「井上 雄彦さん」やハッピーマニアの作者「安野モヨコさん」なども担当されていたそうです。
二人ともすごく一流なんだけど、片や井上さんは日本ではじめて100万部を超える作品を二つ以上出している、しかし安野さんの作品はどんなに売れても30万部なんだそうです。
二流と一流の人は話すとすぐにわかるけど、一流と超一流の人はほとんど変わらず、佐渡島さん自身もずっと何が違うのかわからなかったそうです。
最近やっと気づいたらしいのですが、その差は「これで十分」と思ったときにあと半歩つめることができる人だということです。
井上さんはこのあたりのことがしっかりできているそうです。
その半歩は髪の毛一本分くらいの小さなものだけど、それが積み重なると非常に大きな差が出るということでした。
う~ん、やっぱりセミナーや講演会っていいですね。
本で読むだけでは得られないものが多く得られます。

この記事を書いた人

 

板羽 宣人

 

公務員から起業して、(株)ベビログという小さな会社を経営しています。Eコマース、電子書籍出版事業などWEBサービスの運営をメインにやってます。2011年から国内外で季節にあわせて家族で住む場所を変えて生活(ワーケーション)をしています。妻とイギリスへの高校留学中の息子の3人家族。
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